第90号 2014年12月発行
「今年も本当にありがとうございました!」

こんにちは、失礼します。
生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅(じゅっこくばい)の食援隊、細川泰伸です。
いつもいつも十黒梅をご愛飲頂きまして本当にありがとうございます。

またこの度は、手作り新聞「イキイキ元気倶楽部通信」を
お手に取って頂きまして心より感謝申し上げます。

「あっっっっ!!!」  という間に、
月めくりカレンダーの最後のページ、12月となりました。

この手作り新聞で、新年のご挨拶をさせて頂いたのがつい先日のことのようですが、
もう、最後の月!そして、あと数日もすれば ・・    2015年!
本当に月日の経つのは早いですね、

この2014年は、私どもにとりまして、本当に感謝の一年だったように思います。
といいますのは、昨年2013年の夏は、記録的な酷暑で、
一生懸命に育てた自慢の「 どくだみ」が、大きなダメージを受けました。
(記録的な酷暑は、春の収穫後でしたので、製品作りに は問題はありませんでした。)

その影響で、今年の収穫量の心配をしておりましたが、
農家さんの並々ならぬ多大なご尽力で、
今年もお陰様で豊作の一年となりました。
心から感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。
そして、製品作りも万全で無事に進み、安心をしております。

それから何といいましても、今年も多くの皆様に、
十黒梅をご愛飲頂きました事が、何よりの大大大感謝でございます。
また、皆様から頂く嬉しいメッセージに、心を励まされました。

思い起こせば、十黒梅の開発から発売まで、本当に大変な事がたくさんありました。
まず、「どくだみ」を栽培して頂く農家さんに、
なかなか巡り合う事ができませんでし た。

考えてみれば、当り前の事ですが、農家さんにしてみたら、
「どくだみ」を栽培するなんて聞いた事がなかったと思いますし、
売れるか売れないか?全く分からない農作物を大切な農地で、
そうやすやすと栽培して頂ける訳がありません。

そもそも、どこの馬の骨か分からない私のお願いですし、
まったく過去に栽培の経験の ない未知なものに、
一年間をかけて栽培するなんて、ありえない話なのだと思います。

その私のお願いに、積極応援をして頂きました農家の皆様に、
改めて感謝申し上げます。

それから、機械設備も困難を極めました。
何しろ、どくだみを搾る機械なんて世の中に ありません。一般的な農作物なら、
その作物の特性を考えた専用の加工機械はたくさんあるのですが 、、、

機械屋さんと、何度も何度も打ち合わせをして、 やっと操業までこぎつけました。
ご尽力を頂きました皆様、本当にありがとうございました。

その他、農地法や酒造免許等、許可や認可が必要なものがあり、
それらの壁は、私の熱苦しい熱意だけではどうにもならないものでしたが、
ご協力を頂きました多くの皆様のお陰で、
その壁もなんとかお腹をこすりながら越える 事ができました。
改めて、ご協力頂きました皆様に感謝申し上げます。

そんなこんなのたくさんの大きな壁がありましたが、 頂いた嬉しいメッセージで、
大変だったことをすっかり、からっと、忘れてしまうくら いです。
重ねて、ご愛飲の皆様に御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

2015年も、皆様のお役に立てるよう、社員全員で頑張って参ります。
何卒、どうぞよろしくお願いします。

さて、今年2014年のこの手作り新聞!
どんな話題で始まったかといいますと・・・
私の趣味の一つであります「魚釣り」の話題でスタートさせて頂きました。

ということでっ、最後の12月号も「魚釣り」の話題で
2014年を締めくくりたいと 思います。

私にとりまして、魚釣りは、自然との会話の一つと思っていて、
いろいろな気付きや教えを頂いております。

今回は、冬場の釣りの代名詞の「グレ釣り」を通じて感じた事をお話させて頂きます。
(グレは、関東ではメジナと呼ばれています。)

実は、こちら高知は、大型の尾長グレを狙える名磯が多数あり、
休みの日となりますと 、 高知県内・四国の釣り人はもちろん、
関西からのグレ釣りファンで、名磯が大賑わいを しております。

私も類に違わず、この季節は、グレ釣りに駆け足勇み足で出かけますが、
私の釣りのスタイルは、磯釣りではなく、船からの釣りとなります。

なぜ?船からの釣りかと言いますと
妻:「磯は、絶対に転んで怪我をする!大事な体やから!」
確かに、自分でも俊敏性が欠けている事は自覚をしておりますが、
まぁ~、私の事を心配してくれているので・・・・

それで先日、台風のシーズンになると、必ずといっていいほど、
テレビ中継の入る室戸岬の沖で、 その尾長グレを狙って竿を出した時の事。

一投目から、ウキが「ぎゅぃぃぃ~~~!」 と海の中へ!
竿は、きれいな弧を描き、竿先は海中に突き刺さりそうです!
グレ釣りの醍醐味は、何と言っても、その引きの強さ!
そしてその引きは、他の魚では味わえない独特のものがあります。

まず、底の方に潜ろうとする事。
横に向かって走る青物とは違った面白さがあります。

そして、海面近くに上がってきても抵抗力が衰えない事。
底にいる鯛などは、海面近くになると、体内の浮き袋に空気が入り、
抵抗力はダウンし ます。

他にも、歯が鋭く、針を飲み込まれていたら、糸が切られてしまいますし、
磯場の魚ですから、磯で糸を痛めて、切られる事も多々あり、
釣り上げるまでの難易度は、かなり高い相手でもあります。

なんとか無事にやりとりをして、網に取り込んだ一投目の相手は、30cmそこそこ、
意気揚々と、二投目・三投目・・・、
それら全て、ウキが「ぎゅぃぃぃ~~~!」と海 の中へ!
ものの、小一時間で、今夜の水炊きには十分な釣果です。

しかしその後、状況は一変します。潮の流れ方が逆方向に変わったのです。
そうしたら、まったくウキがピクリともしません。
針につけたエサも、ノータッチで、まったく世界が変わったかのようです。

潮の流れ方一つで、ここまで変わるのも、この釣りの難しさなのかもしれません。
その後、4時間程、いろいろな事を試してみましたが、竿は曲がる事が無く納竿へ。

私は、この状況からある事を感じました。
それは、何にでも「良い時」と「悪い時」があり、
トータルでみた時に、少しプラスになっている。
と考えればいいのではないか、 ということです。

後の4時間だけみると、本当につまらない時間だったかもしれませんが、
最初の小1時間は、十分以上に楽しむ事ができました。

考えてみたら、もしかしたら、1日中ダメだった可能性もありましたし、
実際に、今まで、一匹も釣れずに1日が終わった事は何度もありました。
(釣れない時の方が、いろんな事を試す事ができるので、それはそれで・・・)

また、天候が悪く、出船できない可能性もありましたので、
広い太平洋の上で、室戸の絶景を目の前にして竿を出せただけで、
それだけで、大満足と考えるべきなのかもしれません。

以前、あるテレビ番組で、ある野球解説者が、 審判の判定に対し、
確かこのようなコメントをしていたと記憶しています。

「審判も人間なので間違う事もあるでしょう。
間違ってストライクと判定された時もあれば、ボールと判定された時もある。
トータルで考えて半々、ちょっと自分にとってプラスだと思えばいいじゃないですか 」
(記憶が不確かで申し訳ありません。)

何にでも「良い時」と「悪い時」、「良い面」と「悪い面」、「良い所」と「悪い所」 ・・・
両方が必ずあって、一喜一憂せず、慌てず、騒がず、トータルで少しプラスと考える。

今までの事を振り返った時、こらえきれない程のつらい思いや嫌な思いをした事は、
数え切れないくらいありましたが、嬉しい事や良かった事もたくさんありました。

そして現在、十黒梅を通じ、
どくだみを一生懸命に生産して頂いている農家さんや機械屋さん、
頑張ってくれている社員、いつも支えてくれる家族、
大切なご愛飲者の皆様とご縁を頂き、この上なく、幸せに思っております。
トータルでみたら、大きく大きく大きくプラスだと思います。

これからも、いろいろなことがあると思いますが、
そのように考えて頑張っていきます 。
今年一年、十黒梅をご愛飲頂きまして、本当にありがとうございました。
心より熱く熱く厚く感謝申し上げます。
皆様にとりまして、2015年が良き年でありますよう、心よりお祈り申し上げます。

細川 泰伸