こんにちは、失礼します。
生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅(じゅっこくばい)の食援隊、細川泰伸です。
いつも十黒梅をご愛飲頂きまして本当にありがとうございます。
またこの度は、手作り新聞「イキイキ元気倶楽部通信」を
お手に取って頂きまして心より感謝申し上げます。
今年は例年以上に災害の多い年になっていると思います。
被災されました皆様、心よりお見舞い申し上げます。
1日でも早い復興を切にお祈り申し上げます。
それから今年の夏は、本当に暑かった!いや暑過ぎでした!
と、過去形にしてはいけません。まだまだ9月、残暑厳しい日が続きそうです。
皆様、どうぞご自愛下さいませ。
今回の手作り新聞では、そんな暑い暑い暑い夏に、
思わず目頭を熱くなったお話をさせて頂きます。
先月末の事、私は所用で東北の岩手に向かっていました。
こちら四国の高知から岩手まで行くとすると、
陸路だと、高知→岡山(特急)→東京(東海道・山陽新幹線)→岩手(東北新幹線)
空路だと、直通便がないので【1】高知→東京→岩手 又は【2】高知→大阪→岩手
高知って本当に不便なところです。四国から出るとなると、
瀬戸内海を越え、そして山を越え・・・ 移動だけで一苦労します。
そう考えてみますと、弊社の「生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅」も
こうやって海を越え山を越え、全国の皆様のところにお届けできていると思うと
何だか感慨深いものがあります。
高知から岩手まで、陸路は時間がかかり過ぎますし、空路の東京経由は、
東京羽田空港での乗り継ぎが大変そうです。(羽田空港は本当に広いですよね)
そこで空路の【2】高知→大阪→岩手を選択し、
24日(金)の旅程で予定を立て、インターネットのホームページから
航空チケットの申し込みをしました。
今は、本当に便利ですね。一昔前なら、発券カウンターに行くか旅行代理店に行くか、
わざわざ時間を取って、実際に足を向けなければなりませんでした。
ところが、その日は台風20号の接近が予想され、
その影響で搭乗予定の航空便が欠航になりそうとの事。
慌てて、予定を早める事にしました。
これも本当に便利になりました。
インターネットのホームページで変更が簡単にできます。
電話での変更は、こういった時は繋がりにくいので、ネットが一番です。
パソコンの電源を立ち上げ、航空会社のホームページを開き、
変更の手続きに進もうとすると・・・時すでに遅し!
23日(木)の高知→大阪の便が満席状態、大阪→岩手は、若干余裕がありますが、、、
仕方なく22日(水)高知→大阪、23日(木)大阪→岩手に変更しました。
23日(木)の早朝、一番に天気予報をチェックしますと、
私の予想より、台風の進むスピードが上がっているようです。
情報では、すでに四国方面の空の便は朝から欠航との事。
前日の22日に、大阪まで移動していて正解でした。
しかし、この台風の動きは侮れません。
もしかしたら、この先の便にも影響があるのではないか?
そんな心配が頭をよぎり、何かあったらすぐに対応できるよう
時間に余裕をもって早い時間に大阪伊丹空港に足を踏み入れました。
目の前には、やはりといっては何ですが、カウンターには大行列、
フロアには、もの凄い大勢の人々でごったがえしています。
遅延の連絡や便の変更の手続きなのでしょうか?
スマートフォンを片手に、バタバタしている人が多く見受けられました。
事前の情報では、私の搭乗予定便は大丈夫との事でしたので、
新しく改装された空港内を散策し、レストランで食事をすませ、
食後のコーヒーの香りを楽しんでいましたら・・・ 私の携帯電話に・・・
欠航の案内メールが飛び込んできました。
(こういった案内も助かります。)
ここは、ジタバタしても仕方ありません。
どうあがいても、自然には勝てません。
空路を諦め、陸路に変更!(早めに動いていて良かったです。)
空路だと約1時間半のところ、陸路だと約5時間程かかります。
気は重くなりましたが、自然には勝てませんし、
この状況、きっと何かある!そう、無理やり気持ちを切替えました。
新幹線の車内では、ちょっとずつ、聞こえてくる声が変わっていきました。
最初は、関西弁から始まり、京都、名古屋と停車する度に、
それぞれのイントネーションの声が耳に入ってきます。
この日はあいにくの雨天の為、楽しみにしていた富士山の雄姿も次回へお預けです。
そして車窓には田園風景から、ビルが立ち並ぶ景色へと・・・東京駅に到着です。
東京駅で東海道新幹線から東北新幹線に乗り換えます。
列車は上野駅を過ぎると、あっという間に埼玉県に入り、続いて栃木県へ
宇都宮駅を通過したあたりで、車窓に、
思わず目頭が熱くなる景色が飛び込んできました。
ここからが、話の本題です。
(前段が長すぎて、大変失礼しました。)
一旦話は、25年程前に溯ります。
当時私は、栃木県の宇都宮で、食品会社の営業マンとして働いていました。
主な業務は、お得意先様に商品の提案、注文取り、配送です。
トラックに乗って、1日200km程走る日もありました。
お得意先様が、
「この前に提案してもらった商品、評判が良くて良く売れたよ、追加注文をよろしく」
等々、喜んで頂いた時は、本当に嬉しかった事を覚えています。
12月の繁忙期、その日は一段と寒さが堪える日の事でした。
仕事が立て込んでいて、急いでいたもので、つい・・・
トラックの奥にある商品を無理な体勢で手元に持ってこようとしました。
(本来ならば、手前の商品を一旦移動させ、無理のない体勢で・・・)
その時ですっ! 腰にグキッという衝撃が走りました!
最初は、ただの腰痛だと思い、シップを貼れば治るとタカをくくっていましたが、
一ヶ月程経っても、痛みは治まる気配がありませんし、通常の痛みではありません。
今年の流行語大賞になりそうな「ハンパない」痛みです。
トラックの乗り降りや荷物の上げ下ろしの時は、激痛が走ります。
普段の生活の中でも、就寝中に寝返りをうつにも、腰が痛い、
ましてや、布団から起き上がる時は、もう大変です。
くしゃみをすれば、時が止まるような痛みが襲います。
腰が痛むのは本当につらいものがあります。
腰という漢字は「月」に「要」と、よく書いたものだと思います。
腰は体の要で、ここが痛ければどうしようもありません。
(どこを痛めても大変なのですが、、、)
もう、これは病院に行った方がいいと思い、
診察を受けますと、「椎間板ヘルニアで即入院」との事。
目の前が真っ暗になった事を今でも覚えています。
病室での数ヶ月にも及ぶ入院生活は、心が寂しくなる思いばかりでした。
どうしてこんな事に?このままずっと痛むのか?この病気は治るのか?
不安な気持ちで一杯になり、希望が薄れ、心は塞がる一方でした。
元気に走り回っていた自分、元気に働いていた自分。
今まで、当り前で何とも思わなかった「元気」「健康」が
失って初めて、大切である事を痛感しました。
病室から見える景色は、毎日変わらず、どぉ~~~んと座っている高原山、
そう、毎日毎日毎日、変わらず、私の目の前で動かず居座っています。
話は、今に戻って・・・
そう今回、新幹線の車窓から見えた景色は、まさしくその高原山です。
25年の歳月を超えて、当時と全く変わらず、どぉ~~~んと座っている高原山が
私の目の中に飛び込んできました。
病気で辛かったあの日々、病室で気持ちが塞がっていたあの日々の記憶が
はっきりと脳裏に浮かび、思わず目頭が熱くなりました。
そしてシートにもたれ、25年の歳月を頭の中で振り返りました。
椎間板ヘルニアが快方に向かわず、退社し高知に帰ってきた事。
高知で再入院後、自宅療養をして水泳やウォーキング等で回復に努めた事。
会社に勤めはじめ、不注意で右手人差し指を大怪我をした事。
妻と出会い結婚、2子に恵まれ父親になった事。
退社、独立し起業。
どくだみ酒との出会い、工場設立、酒造免許取得・・・
いろいろな出来事が思い出されます。
あっという間の25年だったように思えます。
では、高原山は、25年間どうだったんだろう?そんな事が頭をよぎりました。
きっと何事もなく、同じところに全く変わらずどぉ~~~んと座っているのでしょう。
25年?いやいや、もっともっともっと前から、1000年も2000年も、
いやいや、もっともっともっと大昔から、全く変わらず・・・。
そう考えてみると、私は本当に小さく小さく思えてしょうがありません。
思うようにできた事。思うようにできなかった事。
頑張って実現できた事。どんなに頑張っても実現できなかった事。
嬉しかった事。悲しかった事。
感激した事。落胆した事。・・・
その全てが、いかに小さい事か・・・
今回、思いがけずに見た高原山は
3つの事を教えてくれたように感じます。
まず1つ目は、
「小さなことに一喜一憂しない」
自分に起こる出来事はいかに小さいか、
どっしりと大きく構えて大きな心で過ごしたい。
そう、心に感じました。
次に2つ目は、
「当り前の健康を大切にする事」
月日が経つと忘れるものですね
あの入院中の辛かった日々を思い出しました。
病を患って初めて、健康の大切さを感じます。
日頃から、体のケアに注意したいと思います。
最後に3つ目は、
「どんな状況でも考え方次第」
今回、思わぬ事態で、空路から陸路に変更を余儀なくされました。
しかしそのお陰で、高原山と25年ぶりに再会できました。
本当にラッキーでありがたく思います。
どんな状況になってもポジティブでいたい、そう心掛けたいです。
季節は、朝夕は涼しさを感じるようになりましたが
まだまだ残暑厳しい毎日が続いております。
体調を崩されませんよう、うがい、手洗い、十黒梅(じゅっこくばい)」
健康管理には、十分にお気をつけ下さいませ。
細川泰伸