第158号 2020年8月発行
「歴史が動きました!」

こんにちは、失礼します。
生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅(じゅっこくばい)の食援隊、細川泰伸です。

この度の令和2年7月の豪雨により、犠牲になられた方々のご冥福をお祈りするとともに、
被災された皆様に、謹んでお見舞い申し上げます。
1日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

改めまして、いつも十黒梅をご愛飲頂きまして本当にありがとうございます。
またこの度は、手作り新聞「イキイキ元気倶楽部通信」を
お手に取って頂きまして心より感謝申し上げます。

今月号の手作り新聞は、私の趣味の一つでもあります、
「将棋」のお話を中心にお話させて頂きます。

もう、皆様もご存じの事と思います。
先月7月16日(木)の事、将棋界で歴史が動きました。
「藤井棋聖誕生!」 史上最年少でタイトル獲得!(17歳11ヵ月)
最年少タイトル獲得は30年ぶりの記録更新だそうです。

もしかしたら、この手作り新聞が、皆様のお手元に届く頃には、
もう一つのタイトル、王位も奪取しているかもしれません。

下手の横好きの私が言うのも何ですが、
いやぁ~、本当に強い!強すぎです!
インターネットで中継を見ていまして、
現役最強棋士とも名高い、渡辺二冠に対し堂々の対局。

藤井棋聖が勝利した第1局、第2局、第4局は、
渡辺二冠が最も得意としている「矢倉戦法」!
タイトル戦の大舞台で、相手の得意な土俵で戦う姿勢に、
藤井棋聖の凄さを感じざるを得ません。

因みに第3局は、藤井棋聖の得意戦法の「角換わり」に、
渡辺二冠が堂々と受けた将棋となり、
素人の私が見てもかなりの見応えがありました。

今後の藤井棋聖の活躍に期待するとともに、
将棋界全体の盛り上がりに、胸が弾んでいます。

お話を戻しまして、どうして私が将棋に魅せられたか?
そこから、お話をさせて頂きます。

私と将棋の出会いは、小学生の頃、祖父に教わった事から始まります。
それぞれの駒の進み方を、優しく教えてくれた事を今でも覚えています。

しかしその後、中学・高校・大学・社会人と私の人生の中、
残念ながら、将棋の駒を触る機会は、ほとんどありませんでした。

再び、盤を挟み駒に触れたのは、社会人5年目の時です。
椎間板ヘルニアを患い、約半年の入院生活を過ごす中、
隣の病床のおじさんに「将棋、できる?」と誘われたのが、その瞬間でした。

盤に駒を並べた時、祖父に教わった記憶が戻り、
一手ずつ、駒を動かせていきます。

最初は、全く同じ戦力のはずなのですが、
駒を進める毎に、戦局が悪化していきます。
気が付けば、自分の玉の行き場がなくなり、
どうして、この結末になったのか悔しくて悔しくて、、、

将棋の本を入手し、戦法や手筋、玉の詰まし方等々を勉強しました。

なかなか勝てない中、やっとやっとやっと手に入れた初勝利は、
ドーパミン、アドレナリン等の体内ホルモンが噴出し、
本当に嬉しかった事を今でも覚えています。
私が将棋の魅力に憑りつかれるきっかけとなった瞬間でした。

そんな将棋の「し」の字も知らない私が、
その魅力について語るのは、大変おこがましい事ですが、
その一つに「駒を輝かせる」があると思います。

以前、ある経営者の方から
「細川さん、人を輝かせるのは、あなた次第」という
ありがたい、お言葉を頂いた事があります。

その方がおっしゃるには、
「人がいない人がいない、と嘆くのではなく、
適材適所で、その人の魅力を引き出す事が経営者の仕事」
だと、教えて頂きました。

人材を将棋の駒に例えるのは、大変失礼な話ではありますが、
将棋の駒は、それぞれ進み方が違います。
飛車や角は、一気に遠くまで動く事ができますが、
金や銀は、一つしか動く事ができませんし、
金でしかいけない所、銀でしかいけない所があり、
それぞれ、駒の動き方が違います。

まっすぐ前しか動けない香車や、一歩ずつ前にしか動けない歩。
かと思えば、唯一前の駒を飛び越せる3次元の動きをする桂馬。
いろいろな駒があって、81マスの盤上で将棋が成立します。

そして、どの駒も本当に大切で、一つでも欠かせる事ができません。
それから、他の駒は、いろいろな動きができるのに、前に一歩しか進めない歩、
この歩が非常に大きな力を発揮することもあり、
「歩のない将棋は負け将棋」と言われる程、本当に大切な駒です。
実際に私の経験でも、歩がないばかりに負けた将棋は何度もあります。

そのように考えれば、「駒を輝かせる」は「人材を輝かせる」に
どこか通じるものがあるように感じます。

今回の藤井棋聖誕生を通じ、
改めて将棋の魅力を感じつつ、

私は、十黒梅を通じ、皆様のお役に立てるよう、
社員全員が、適材適所でイキイキと輝く、
そんな環境を作っていきたいと改めて感じました。

季節は、いよいよ、一年で一番暑い季節がやってきました。
熱中症には、十分にお気をつけくださいませ。
そして、新型コロナウィルスの流行が収まりを見せません。
くれぐれもご自愛くださいますよう、お祈り申し上げます。
それでは、失礼します。

細川泰伸