第21号 2009年3月発行
「びっくり!100畳の大凧を見に行ってきました。」

こんにちは、失礼します。
生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅(じゅっこくばい)食援隊の細川泰伸です。

こんにちは、失礼します。食援隊 細川 泰伸 です。
いつもいつも十黒梅をご愛飲頂きまして、本当にありがとうございます。

先月11日、ここ高知で
「100畳の大凧」を揚げる!!!という、もの凄いイベントがあり
子供達に一目、その大凧の雄姿を見せてやりたいと
家族総出で見に行ってきました。
(妻に言わせれば、私が一番、大騒ぎしていたそうです。)

場所は、香南市野市町(こうなんしのいちちょう)物部川(ものべがわ)河川敷!
午前10時には、その100畳の大凧を一目見ようと
大勢の見物客が集まり大賑わいです。

なんと言っても、100畳ですからね~100畳!
畳100枚分!!!!!!!!
重さは、なんと約180キロ!!!!!
凄いというか、凄過ぎる大きさの大凧です。

そんな大凧が大空に、堂々と悠々と舞ったら
それは、見事という言葉を通り過ぎているでしょう。

このイベントを開催しているのは、野市町土佐凧保存同好会の方々で
江戸時代から伝わる「土佐凧」を後世に残したいと
毎年、寒風吹き荒ぶ凧揚げに絶好のこの季節に開催され、
今年で34回を数えます。

この土佐凧は、竹と和紙で作り、そこに直接、手書きで絵を書いた凧で
形は正方形を斜め45度に回転させた形が特徴です。
正ひし形と言えば、分かりやすいかもしれません。

この大凧、やはり、何といっても
風を味方にしないと、揚がるものも揚がりません。
約180キロも重さがありますからね~
風が吹かなければ、当然揚がりませんし風が強すぎても、揚がりません。
まさしく、神頼み風頼みのイベントです。

いやぁ~、いいですね~、吹くか吹かないか分からない風に
何日も何日も何日も何日もかけて
同好会のメンバー大勢で大凧を作り上げる姿
そして、その風を頼みに、大凧を揚げる姿
何か男のロマンを感じえずにおりません。

それで、過去はどうだったかと申しますと、
ほとんどは、揚がらずじまいだったそうです。
何せ、100畳の大凧ですから、そのへんの風じゃぁ、大空を気持ちよく。。。。
と、いうわけにはいきませんからね

過去に揚がった時は、大空を独占するように、大威張りで、空に舞ったそうです。
何でも、揚げ手の先頭の人は、凧に引っ張れ、宙に浮いたそうです。
いやぁ~、本当にすごい話です。

さて、今年は!!!その大凧は揚がったのでしょうか???

午前10時に会場についた私達4人
地元の方々に紛れ、開会式の輪の中に入っていました。
そして、主催者の方が
「午後1時頃、風を見計らって、大凧を揚げます!」とのアナウンス

私:「えええええええええ!!!!!!
10時からやと思おうて、10時に来たのに」
準備不足というか、事前にしっかりと情報を掴んでおくべきでした。
妻:「そんなことなら、今日は、椅子を見に行きたかったのに」
来月から、小学生になる息子の勉強椅子を見に行きたかったと、残念そうです。
子供:「おとうさん、まだ、たこは、あげんがぁ~?」
思いっきり、ブーイングの嵐です。

「備えあれば憂いなし」事前の準備、情報収集は本当に大事ですね~

そうこうしていると・・・・・、子供:「おなか、すいたぁ~」
これは、もう午後1時まで、ここで待つわけにはいきません。
昼食と最寄の家具店に子供の勉強椅子を見に行くことを兼ね、
一旦、この場を離れる事にしました。
これがいけませんでした!一旦、その場所を離れたばっかりに・・・・

そうなんです。戻ってきた時には
大凧揚げが終わった直後っ! 残念っ!

見物客の方々に、どうだったかと尋ねると
「ちょっとしか揚がらんかった」「揚がるには、揚がったけんどねぇ~」
「すっと終わった、まぁ~こんなもんよ」「風が吹かんかったきねぇ~、来年のお楽しみよ」
「まぁ~、この風で、あればぁ~揚がったら上等よぉ~」などなど

どうやら、揚がるには揚がったけれど、風が吹かなかったため
ほんの数分、フワッと揚がっただけのようでした。

それにしても、いくら天候、風頼みとはいえ
一年もかけて、この日のこの時のために準備をされた同好会の方々
そして、雄姿を楽しみにしていた見物客の方々の
「自然のことやき、しょうがないねぇ~」の一言で終わらせてしまう、
何といいましょうか、心の大きさといいましょうか、
心のゆとりといいましょうか、大らかさといいましょうか
100畳の大凧を凌ぐ、気持ちの大きさを感じ得ずにおりません。

その空間に包まれているだけで
何か、日頃にない、ゆったりとした気持ちに浸りました。

その日、その時のために一生懸命やって
それで、しっかりと結果が出れば、それに超した事はありませんが、
決して、そうではない事も多々あると思います。
逆に、残念な結果の方が多いように思います。

その時に、この大凧のように、
「これで上等」「これで良かった」「来年のお楽しみ」と思えるくらい
心の余裕、ゆとり、おおらかさを持ちたいなぁ~
そんな風に、じわぁ~と感じたことでした。

それでは、失礼します。

細川 泰伸