第25号 2009年7月発行
「感謝、どくだみ搾り工場完成♪」

こんにちは、失礼します。
生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅(じゅっこくばい)の食援隊 細川 泰伸 です。
いつもいつも十黒梅(じゅっこくばい)をご愛飲頂きまして本当に、ありがとうございます。

2009年6月30日(火)を〆切とさせて頂きました
「2周年記念、全員ささやかプレゼントアンケート祭り」に
たくさんの、嬉しいお声やお気づきのお声を頂戴しまして本当にありがとうございました。

お声を拝読させて頂く度、十黒梅(じゅっこくばい)が、
皆様のお役に立つ事ができ、社員一同、
目頭を熱くする思いでした。皆様とご縁を頂いた事に、本当に感謝申し上げます。

6月30日(火)に〆切をさせて頂き、お声を頂きました皆様には、
順次、ささやかなプレゼントを お送りしておりますので、
まだ、お届けになっていないお客様、どうぞ今しばらく、お待ちくださいませ。

さて2年前より、どくだみ草の栽培を、
高知県幡多郡黒潮町で始めた事をこの新聞の中で、 お知らせしておりましたが、
現在、どくだみ草の初めての収穫が、順調に始まっております。
農家さん達も、初めての収穫に目を輝かせております。

一昨年、昨年と、十黒梅の原料のどくだみ草の搾り汁が、私の努力不足で、
十分に確保することができず、一部のご愛飲のお客様には、
大変ご迷惑をお掛け致しましたが、 この収穫されたどくだみ草を見る度、
もうそのようなご迷惑をお掛けする事がなくなった事に
ほっとすると同時に、お役に立てる喜びを感じております。

そして、その収穫したての新鮮などくだみ草ですが、
新鮮なうちに搾る!という事が、 とても重要になってきます。

どくだみ草は、畑に生えている時は、非常に力強いその姿ですが
いったん刈り取ると、枯れ始める事はもとより、時間が経つにつれ、
この夏の暑さで熱を持ち始め劣化を始めます。

どくだみ草を搾る事ができる会社を探し、そこまで運んで、搾る事も考えましたが、
どくだみ草にとっても、 生産者様にとっても、そして、ご愛飲のお客様にとっても、
新鮮なうちに、搾る事が一番と考え、
どくだみ草を搾る工場を今回、同じ黒潮町で稼動する運びになりました。

どくだみ草を生の葉で搾る事は、全国的にも稀で、
搾る機械の選択には、随分と苦労をしました。
機械メーカー様に、「どくだみ草を搾る機械を探しているんですが・・・」と
相談をしても、「どくだみ草は搾った事がないし、専用の機械はないので・・・」
と、前例がないと、異口同音の返答が返ってきます。

ケールや白菜、キャベツなど一般的な野菜を搾るという機械なら
世の中には、多数あるのですが、どくだみ草となると、そういう訳にはいきいません。

昨年より、メーカーに、どくだみ草を何回も送り、実際に、どの機械なら搾れるかどうかを
何回もテストして頂きました。しかし、どくだみ草の採れる季節は、基本的に初夏だけです。
何回かお送りしたのですが、ピッタリとする機械の選択ができませんでした。

そんな中、さすが機械メーカー様です。今までの失敗のデータから、
より確実に丁寧に搾る事ができる機械をオーダーメイドで作って頂きました。

そして実際に、どくだみ草を、その機械に投入しながら試運転を重ね、
細かい機械の調整を繰り返し、繰り返し行い、
採れたてのどくだみ草を丁寧に搾ることができました。

搾れた瞬間を目にした時、工場内は歓喜の渦につつまれました。
そして、今では何ともいえない、さわやかなどくだみ草の香りに毎日包まれています。

妻が体調を崩した事をきっかけに、開発をしました十黒梅(じゅっこくばい)ですが
開発の当初は、まさか、自分で搾り工場を持つようになるとは、
夢にも思っていませんでした。

開発途中に、当時6歳の長女が学校の帰り道、普通なら触ることもない、
どくだみ草を小さな花束にして「プレゼント♪」と、持って帰ってきたこと
発売間近、4歳だった長男が初詣で、
「どくだみがうれますように」と手を合わせてくれたこと。

商品が出来上がり、大量に到着した際、もし売れなかったらどうしよう?と心配した私に
妻が「自分達が一生飲みたいと思って作った商品、一生分を先に買ったと思えばいい」と
心強く励ましたくれたこと。本当に、昨日の事のように思い出します。

6月20日工場の操業開始式典には、100名を超える多くの関係者様にお集まり頂き、
無事に工場の操業開始を迎える事ができました。
そして、地元の高知新聞一面のコラム欄、「小社会」では、次のようにご紹介頂きました。


高知県地方も梅雨空が続いている。
明かりを一段落としたような五月闇の中を歩いていると、
ふいに底光りを感じることがある。 ドクダミの群落。
花びらのように見える十文字の純白は 実は花ではないようだが、
清らかな姿はうっとうしい季節に清涼感を与えてくれる。

このドクダミ、語感から随分と損をしている。
特有の臭気もあって有害のように思われがちだが、
実際は正反対。名前の由来を広辞苑は「毒を矯(た)める・止める、の意。

江戸時代中ごろからの名称」と解説する。
先人は経験則からドクダミの葉や茎の効能をよく知っていた。
解熱、解毒など 「十種の薬の効能がある」とされることから
「十薬」という別名を付けている。
センブリ、ゲンノショウコとともに三大民間薬ともいわれる。

幡多郡黒潮町でドクダミの青汁を製造する工場が操業を始めた。
同町産のドクダミ生葉を搾った青汁に黒糖などを加えた青汁酒は、
既につくられており、 この商品は昨年度の県地場産業奨励賞を受けている。
一段のジャンプアップというわけだ。

原料は町内農家で組織する「町ドクダミ生産組合」が栽培する。
耕作放棄地などを活用しているから、
この試みは人の体ばかりでなく 農地の健康にとっても効能がある。
地元雇用の増加にも役立っている。

いきなり地域振興の「十薬」の役割を期待するのは尚早かもしれないが、
黒潮のような確かな流れになってほしい。

(2009年6月23日 高知新聞・小社会より)


本当に身に余る励ましのお言葉で、振り返って考えてみると、
私の力など全くなく、支えて頂いた生産者様、機械メーカー様、建設関係者様
地域の皆様、そして何より、ご愛飲頂いている大切なお客様、
また、いつもすぐ横で応援してくれる家族、本当に皆様のお陰でございます。

これからも、どくだみを通じて、皆様のお役にたてるよう、
一生懸命がんばって参りますので
今後とも、何卒、どうぞよろしくお願いします。

それでは、失礼します。

細川 泰伸