こんにちは、失礼します。
生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅(じゅっこくばい)の食援隊の細川泰伸です。
いつもいつも十黒梅(じゅっこくばい)をご愛飲頂きまして、
本当にありがとうございます。
ここ数ヶ月、日本各地で異常な大雨が降り、
大変なお思いをされた地域の方々もいらっしゃると思います。
心からお見舞い申し上げます。
テレビや新聞で報道されている惨状を目にするたび、
自然の驚異と被災者の皆様の無念の思いに心が痛む思いがしております。
どうか一日でも早い復興を心よりお祈り申し上げます。
先日、私どもの工場のある黒潮町でも大雨が降りました。
工場の前の小さな小川は増水し、一時は道路まで冠水しておりましたが、
幸いな事に、雨は短期間で治まり大事には至りませんでした。
しかし、増水している川を目の当たりにして、
どうしようもできない自分が、何もできない自分が
いかに非力であるかを痛感した次第です。
近隣の田んぼでは、その大雨で稲がバタバタと倒されており、
収穫前のお百姓さんの悲痛な無念の思いが、痛い程感じられました。
春から手塩にかけた稲が、たった一日の大雨で全てが無になり、
本当に本当に残念でならないと思います。
自分のせいでもなく、他人のせいでもなく、自然の災害で、
憤る気持ちをどこにぶつけていいのか、、、、
しかし、お百姓さんたちは、「言うたち、しょんない」と背中で語っているようで、
その我慢強さ辛抱強さに、ただただ尊敬の念が止みません。
幸いといいましょうか、私どもの契約農家さんのどくだみ畑では、
特に目立った今回の大雨の被害はありませんでした。
その夜、契約農家さんの皆様と、どくだみの収穫の反省会を踏まえた会合があり、
その後、町内きっての居酒屋で宴を囲むことになりました。
農家さん達は、異口同音、
「ほんまに草がえらい、ほんまに草がえらい」とおっしゃってました。
何しろ、私どもがお願いしているどくだみは、
大切なお客様の毎日のご健康のためのどくだみです。
農薬を一切使わず栽培をしております。
ですから、雑草を引く事が栽培の大きなポイントになってきます。
農家さんは、毎日の草引きや作業で手は独特の厚みのある手、
爪は真っ黒で、爪がすり減って5分の1程度になっている方もおいでで、
草引きのご苦労が、まざまざと感じ取られました。
私も畑に出て、草引きをやりましたが、炎天下の中、腰を落として草を引くのは、
爪だけではなく、腰の負担も大きく、汗ダラダラ、、、
そのご苦労はよく理解しているつもりです。
「本当に、本当にありがとうございます!!」
農家さん達は皆、毎日の大変さを感じさせないニコニコ笑顔で、
「お客さんのためになったらえい、町のためになったらえい」と。。。。。
こんなすばらしい皆様に囲まれ、この黒潮町でお世話になり、
本当に恵まれている、本当に良かったと感謝の気持ちでいっぱいです。
その数日前、この黒潮町でお世話になっている方から、
「細川さん、講演をお願いしたい」と申し出がありました。
話をよく聞くと、その方は、職業安定所さんから職業訓練の事業を委託されており、
受講生に、「働くという事はどういう事か?」を話してほしい、
また、職業体験や見学をさせてほしい、というのです。
今、全国的に働く意欲が少ない若年層が増えている社会現象があります。
この高知も例外ではありません。
その方がおっしゃるには、
「受講生の多くは働く意味を見出せてない事に苦悩している」というのです。
私には、働く意味などそんな大それた話などできるはずがありません。
丁寧にお断りはするつもりでおりましたが、
農家さんの5分の1程度になった爪を目の当たりにして、
その我慢強さ、辛抱強さ、そしてものづくりへの想い入れと責任感、
「お客さんのためになったらえい、町のためになったらえい」という気持ち、
自分が携わったことで、周りの方々が喜んでくれる、
そういうことが自分の生きがいになったり、喜びになったり、
そういう事をお伝えしようかと心を決めました。
私自身は、どくだみを通じて、本当にさまざまな方々と
ご縁を頂く事ができました。
ご愛飲くださるお客様、どくだみ生産者の方々、
さまざまな業者の方々、そして社員スタッフ・・・
それぞれの立場の方々、そして老若男女さまざまな方々と
お話をさせていただくたび、自分自身大きな気づきや学びを頂きます。
本当にありがたく、感謝、感謝の毎日です。
仕事を通じて、さまざまな方々と関われることのすばらしさや
お客様のお役に立てる喜びを、今一度、私自身かみしめながら、
若い方々にも何かしら感じてもらえればと思っています。
今年の夏は、猛暑というより酷暑と言った方がふさわしい暑さが続いております。
どうか皆様、ご自愛下さいますよう、お祈り申し上げます。
それでは、失礼します。
細川 泰伸