第103号 2016年1月発行
 「私なりの一燈照隅」

あけましておめでとうございます。
生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅(じゅっこくばい)の食援隊、細川泰伸です。
旧年中は、本当にありがとうございました。心より感謝申し上げます。
今年も、皆様のお役に立てるよう、どくだみの栽培から十黒梅の製品作り、
そしてお届けまで、社員全員、精一杯頑張って参ります。
本年も何卒どうぞよろしくお願い致します。

またこの度は、手作り新聞「イキイキ元気倶楽部通信」を
お手に取って頂きまして心より感謝申し上げます。

2016年、私はこの新しい年始めに、「私なりの一燈照隅」という
非常に大事な気づきの体験をしました。
その体験談からこの手作り新聞をスタートさせて頂きます。

昨年末の大晦日に、大阪から帰ってきた長女、
当初の予定は、1月3日の飛行機で大阪に行く段取りでしたが、
急遽、1月2日には、大阪に戻らないといけない事情になりました。

それならっ! 私が運転する車で、妻と長男も一緒に大阪に旅行がてら、
長女を乗せて家族4人で行こうという事になりました。

計画当初では、中1の長男(思春期真っ只中)は嫌がっておりましたが
「よしもとを見に行こう!」という、すばらしい名案を妻が思いつき、
最近、よしもとがマイブームの長男は、「しょうがないなあ。。」と、まんざらでもない様子。
なんとか、家族4人で大阪に向かうことになりました。

今年の帰省ラッシュは、2日と3日だと事前に情報をキャッチしておりましたので、
当日は渋滞の中での道のりになると、道中の車内で見るDVDもレンタルし、
渋滞への覚悟も準備もバッチリです。

私が子供の頃は、高知ー大阪を車で行こうとすると
当時は、高速道路も瀬戸内海を渡る大橋もありませんので、
国道とフェリーを使っての大移動!それはそれは大変なものでした。

現在は、高速道路そして立派な大橋の完成で、片道4~5時間あれば、ゆっくりです。

高知から大阪までは、「高知ー香川ー(瀬戸大橋)ー岡山ー大阪」と
「高知ー徳島ー(鳴門大橋)ー淡路島ー(明石大橋)ー兵庫ー大阪」の2ルートが有力です。
インターネットの渋滞情報では、前者の方が若干ですが早めに到着しそうという事で、
前者を選択しました。(今は、本当に便利ですね。ネット情報は、本当にありがたいです。)

そんなこんなで、午前11時に高知の自宅を出発! 約300kmの道のりのスタートです。

高知自動車道を抜け、高松自動車道、瀬戸中央自動車道(瀬戸大橋)と車は進みます。
幸いここでは渋滞は全くなく、当日は快晴に恵まれ、瀬戸大橋から望む、瀬戸内海、
そして島々の風光明媚な様に、心を和ませます。

ふと妻が、「十黒梅もこの海を渡って、全国のお客様のところに届きゆうがやね」と。。。
そう言われればその通りです。北は北海道・南は沖縄の全国の十黒梅・ご愛飲の皆様のお手元へは、
十黒梅は、この瀬戸内海を必ず渡っているのです。

一年の始めに、この海を渡る事に何か運命的なものを感じ、
「今年も無事に、十黒梅をお届けできますように」と心で手を合わせました。

そして車は、岡山に渡り、山陽自動車道に乗った瞬間っ!
車っ!車っ!車っ!車っ!車っっっつつつ! 大渋滞が待ち構えていました。

助手席の妻が、 思わず 「びっくりぽんやっ!」(*^_^*)
(私は知りませんが、妻が楽しみに録画してまで見ている朝ドラの名ゼリフだそうです。)

周りの車を見渡すと、お正月をご実家で過ごされた方でしょうか?
私どものような家族を乗せた乗用車や帰省客を乗せた長距離バス、
そして、荷物をたくさん載せた大型トラックが目に映ります。

この帰省ラッシュは予想はしていましたし、覚悟もしていました。
しかし、実際に渋滞の真ん中にいると、一体、どこまでこの渋滞は続くのか?
大阪に辿り着けるのか?様々な不安材料が頭をよぎります。
途中休憩のサービスエリアも、駐車スペースを確保するのに大苦労!手洗いも売店も人!人!人!

しかし、引き返す訳にもいきません。じっとこの道を前に進むしかありません。
アクセルを軽く踏んでは、ブレーキを踏む、またアクセルを軽く踏んでは、ブレーキを踏む、
遠く大阪までの道のりを亀の歩みが如く、車を前に進めます。

レンタルしたDVDは全部、見終わったようで、運転手以外はお休みモードへ、
(まぁ、静かにしてくれた方が私は助かるので、これは良しにしておきましょう。)

ゆっくりながらも車は岡山県から兵庫県に入り、神戸ジャンクションで中国自動車道へ、
そして、高速道路を一旦降り、阪神高速道路で最終目的地へと・・・。到着時刻は午後7時!
何度か大阪まで車で来た事はありますが、ここまでかかったのは初めてです。

しかし、振り返ってみまして、帰省ラッシュといえども8時間で到着できた事を考えると、
以前のように、国道で山を越え、海をフェリーで渡った頃から比べると
ずっとずっとずっと楽になったように感じます。

この事を考えてみますと、、、、、
高速道路、トンネル、橋の建設に携わった方々
また、サービスエリアなどで働いてらっしゃる方々など、
いろいろな職種の方々のお陰で、大阪まで無事に到着できるのだと気づきました。

さらにさらにさらに広く考えてみますと、私たちの十黒梅も
高知から全国の皆様の所へ宅配会社様のトラックを通じてお届けをしております。

高知出発で翌日には、関東圏までお届けが可能な昨今、
先程、申し上げた方々に加え、トラックの運転手さんを含め配送に関わる全ての方々のお陰で、
今があると改めて、全ての職種の方々に敬意と感謝の気持ちでいっぱいになりました。

以前、お世話になった方が、「一燈照隅」という言葉を教えて下さいました。
一人一人が片隅を照らす。この灯りが万になれば国中をも明るく照らすという意味だそうです。
「細川さんには、細川さんにしかできない事がある。それを一生懸命に頑張りなさい」と
優しく励まして下さいました。

その時、「一燈照隅」の意味は、
私でできることを精一杯頑張ろう!と自分だけの事を考えておりました。

しかし今、「一燈照隅」の意味は、その自分に付け加え、
様々な職種で頑張ってらっしゃる皆様のお陰で今がある!
敬意と感謝の気持ちをプラスする事が本当の意味ではないか?
そう今回の高知ー大阪ルートは教えてくれたように思います。

私にできる事といえば、どくだみを栽培し、十黒梅を作る事です。
2016年、私にしかできないこの灯りをしっかりと照らし
全ての方々に敬意と感謝の気持ちを心に、そして誠実に頑張って参ります。
もちろん、この事は社員全員で共有し、会社全体として励んで参ります。
本年も何卒どうぞよろしくお願いし致します。

今年は暖冬とはいえ、季節は冬本番です。お風邪など召さぬよう
「うがい、手洗い、十黒梅(じゅっこくばい)」
健康管理には、十分にお気をつけ下さいませ。

それでは、失礼します。

細川 泰伸