第60号 2012年6月発行
「嬉しいどくだみの収穫」

こんにちは、失礼します。
生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅(じゅっこくばい)の食援隊、細川泰伸です。
いつもいつも十黒梅をご愛飲頂きまして本当にありがとうございます。
またこの度は、手作り新聞「イキイキ元気倶楽部通信」を
お手に取って頂きまして心より感謝申し上げます。

「ウウゥゥゥゥ~~~」「ガガガガァァァ~~~」
「ブゥ~~ンブゥ~~ン」といろいろな機械の音。
そして、「ファァァアアア~~~ン」と新鮮な葉っぱの香りに包まれながら、
毎日毎日、朝早くから農家さんが収穫してきた新鮮な「どくだみ」を
この「どくだみ」が皆様のお役に立てる!とワクワクしながら搾っております。

畑のどくだみの量の多さに、農家の皆様は額に汗をかきながらも、
嬉しい笑顔を覗かせ、毎日毎日、収穫に励んで頂いております。

shukaku

初年度からずっと、今年も収穫のお手伝いに来て頂いている
通称:れいちゃん(78)は
「今年は、ほんとに、よう育ったねぇ~」と鎌を片手にニコニコ笑顔です。
植え付けにもお手伝い頂いたので、その嬉しさは一入だと思います。
「れいこさん、写真を撮りますよ~」と私が言うと
「うんと美人に撮っちょってよぉ~」とポーズをとってくれました。

reiko

農家さんから運ばれてきたどくだみ草は、3段階の洗浄できれいに洗い、
大きなミキサーのような機械でミジン切りにし、搾り機にて搾汁し、
どくだみ草の青汁(搾り液)となります。

先日、その3段階の洗浄の1段階目の洗浄前で、
ある可愛らしい「侵入者」を発見しました。
どこからくっついてきたのか、「カタツムリ」です。

農家さんには、どくだみをきれいな状態で持って来て頂くようお願いをしておりますので、
「カタツムリがおったよ、しっかり取っちょって下さいね」と再度、
しっかりとお願いをしたところ、

農家さん:「ごめん、ごめん、しっかりきれいにしてくるけん。
けんど、カタツムリがおるいうたら、無農薬の証拠ぜぇ~」と
笑顔で答えてくれました。

初めて知ったのですが、農薬がかかっていると、
カタツムリはついてこないそうなのです。
つまり、カタツムリは、無農薬栽培の証人であるといっても過言ではないということです。

農家さんの笑顔のワケは、一生懸命、雑草を引き、
どくだみ畑をしっかりと手入れした成果を、
このカタツムリが証明してくれたという事が、少し嬉しかったのだと想像しました。

どくだみの栽培を始めて、今年で5年目になります。
当初は、農家さんに無農薬栽培の必要性をご理解頂くのに、
大変な時間を要しました。
自社の畑がありますので、農薬を使用しない栽培の大変さは身にしみて解ります。

しかし、十黒梅をご愛飲頂いている方々のお役に立つためには、
どうしても、農家さんに農薬を使用しない栽培でなければならない事を
ご理解して頂くしかありません。
農家さんとの集会の度に、ご愛飲の皆様から頂くお声をお見せし、
このお声にしっかりとお応えしたい、と切にお願いをしました。

改めて、ご愛飲の皆様のお声の持つ力の大きさに驚くと同時に、
ご愛飲の皆様には、感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございます。
そして、ご理解を頂き、しっかりと農薬を使用せずに栽培して頂いている
農家の皆様にも熱く熱く熱く厚く感謝申し上げます。

それから、工場を整備し、今年で4年目となります。
そもそも、どくだみを搾る工場というのは一般的でないため、
出発点はどんな機械が必要なのか、そんな初歩の初歩からスタートしました。

そんな機械の選定に頭を悩ませていたある日の事。
運命の出会いがありました。

その日はたまたま、大阪に所用があり、
帰りの飛行場の高知行きの出発ロビーで、
「おぉ~、久しぶりやにゃ~、元気しよったかぁ~」と
私に声をかけてくれた方がいました。

振り向くと、高校の先輩のKさんです。
Kさんは食品会社の経営をされていらっしゃいます。

(ここから登場人物が少し多くなりますので、苗字の頭文字を使わせて頂きます。)

その時、ハッと「この先輩なら、機械設備に詳しい方を知っているはず!」と直感しました。
そして、機械選びに困っている時に、
神様が与えてくれたチャンスと勝手に都合よく考え、そして感謝し、

私:「ご無沙汰してます。元気してます! 今度、どくだみの工場を整備するがですが、
どなたか設備に詳しい方をご存知ないですか?」とご相談し、
設備の専門のHさんをご紹介頂きました。

Hさんは、本当に本当に親身に私達の話を聞いてくださり、
私どもの設備に必要な機械メーカーのAさんをご紹介下さり、
そして、HさんとAさんでタイアップして、それぞれ得意分野をフル活用して下さり、
無事に工場整備ができました。

前例のない設備だけに、実際にどくだみを搾れた時は、
全員で手を取って大喜びした事を昨日の事のように覚えております。

(ちなみに、HさんもAさんも、
この十黒梅を大変気に入って頂き、毎日、ご愛飲頂いております。)

ご協力を頂きました皆様のご尽力に、
本当にありがとうの感謝の気持ちでいっぱいです。

それから今年に入り、先日、機械を作ってくれたAさんに
「特に問題はないんだけど、カッターの切れがもう少し。。。
急いでないので、時間のある時に見て下さい。」とお伝えしたところ、
電話をした夜、深夜3時に工場に片道2時間の道のりを来て修理して下さり、
本当に助かりました。

こうして、農家の皆様、機械設備の皆様、工場で搾汁作業に頑張ってくれる従業員、
私が搾汁作業に専念し、会社を留守にしている時に、しっかりとフォローしてくれる社員。
そして、単身赴任で家を留守にし、その間、家を守っている妻、
また、私の仕事を理解して協力してくれる両親や子供達。
それから、十黒梅をご愛飲頂いている大切な皆様。
皆様のお陰で、今があると心から感謝の気持ちでいっぱいです。

この感謝の気持ちをいっぱいに詰め込んで、どくだみ搾りに頑張って参ります。
皆様のご健康に、十黒梅がお役に立てます事を心よりいつも願っております。

最後になりましたが、これからだんだんと暑さ厳しくなってまいります。
毎日の気温差も激しい時期となりますので、
うがい・手洗い・十黒梅(じゅっこくばい)で、
どうか体調など崩されませんよう、お気遣いくださいませ。

それでは、失礼します。

細川 泰伸