第118号 2017年4月発行
「自然のスケール」

こんにちは、失礼します。
生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅(じゅっこくばい)の食援隊、細川泰伸です。
いつもいつも十黒梅をご愛飲頂きまして本当にありがとうございます。
またこの度は、手作り新聞「イキイキ元気倶楽部通信」を
お手に取って頂きまして心より感謝申し上げます。

いやぁ~~~、今年は例年になく、寒い季節が長かったように思います。
通年でしたら、春を告げる桜の開花は、こちら高知は3月20日前後で、
全国一番を争っているのですが、今年は、なんと3月29日!
私の記憶の中でも、かなり遅い方だと思います。
3月いっぱいいっぱいまで、厚手のソックスを手放す事ができませんでした。

しかし、季節はちゃんとやってきます。
4月に入り、暖かくなり、やっとやっとやっと春めいてきたように感じます。

私どものどくだみ畑のどくだみも、この暖かさを感じ始めたのか、
元気に顔を出してくれました。どくだみに感謝の気持ちでいっぱいです。

どくだみ畑 どくだみ

今年は人数を増やし、しっかりと草引きをしましたので、雑草はほとんどありません。
これから元気モリモリに、どくだみが育つ事でしょう。
(寒風吹き抜けるところで、しっかり草引きをしてくれたみんなに感謝です。)

元来、私は心配性なのでしょうか?必ず、どくだみは顔を出すと分かっていても、
もし万一、何らかの影響で顔を出してくれなかったら、
十黒梅をご愛飲の皆様に大変なご迷惑をお掛けしてしまいます。
毎年この季節にどくだみの顔を見ると、本当にホッとします。

ここ数年の出来事を振り返りますと、何が起こっても不思議ではないように感じています。
特に個人的には、AIの進歩には驚きを隠せません。
4月1日の事、将棋の佐藤天彦名人が人口頭脳「PONANZA」に敗れるというニュースが駆け巡り、
エイプリルフールではないか?と耳を疑いました。

そして、チェスや将棋などトップ棋士を負かすAIが登場しても、
囲碁だけは人間を越える事ができないと言われていましたが、
昨年末の事、ネット対局サイトに突然現れた「Master」は、連戦連勝の30連勝、勝率100%!

あまりの強さから、大人気マンガ「ヒカルの碁」の登場人物・サイ(藤原佐為)ではないのか?
と噂されるようになります。
その後、トッププロが参戦するものも、現在60連勝中(勝率100%!)
そして今年1月5日に、グーグルが「Master」の正体をAI「アルファ碁(AlphaGo)」の
進化系であることを公表しました。

身近なところでは、手元にあるスマートフォンの進化も恐るべきです。
先日、出張先での事「焼肉を食べに行こう」という話になりました。
地元なら、どこにどのお店があるか、頭の中にインプットしてるのですが、
何分、不慣れな土地ですから、勝手が違います。

そこで登場したのが、手元のスマートフォン、
土地の名前と焼肉というキーワードを入力すれば・・・パッとお店が出てきました。
さらに、スマートフォン内のナビアプリにお店の位置情報を入力すれば・・・
お店までの道を案内してくれました。

書店にいけば、「数年後にはAIに仕事を奪われる」ような書籍も目立ち、
私たちを取り巻く環境がどんどん変化する事は間違いない事だと感じています。

そうした中、どくだみは、寒い冬の間は根だけで土の中でしっかりと体力を蓄え、
暖かくなると茎を伸ばし葉を出し、また寒くなると、茎と葉を枯らし、根だけで土の中へ・・・

おそらく、どんなにAIが発達しようとも、この自然の営みは変わる事はないと思います。
自然のスケールの大きさを感じえずにいられません。

目の前に太平洋が広がる、このどくだみ畑に立ち、
数年後、環境が変わっても変わらない事とは・・・とふと考えました。

それで、あくまでも私なりの現時点での答えは、
「永くお役に立つ」という事ではないか?と思っています。

手元のスマートフォンも、便利で役に立つから使っている訳で、
これが、あまり役に立たないようでは、別の物を選択していると思います。

目先の短いスパンではなく永いスパンで物事を考え、
日頃ちょっとした事にイライラしたり、悩んだり、心を痛めたりせず
「大きな気持ち、大きな心を心掛けよう」
そう、どくだみに教えられたように思います。

季節はこれから一気に春にノークラッチでギアチェンジ!
気温の変化に体調を合わせる事が難しい季節です。
お風邪など召さぬよう「うがい、手洗い、十黒梅(じゅっこくばい)」
健康管理には、十分にお気をつけ下さいませ。

それでは、失礼します。

細川 泰伸