第48号 2011年6月発行
「6月のどくだみ畑」

こんにちは、失礼します。
生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅(じゅっこくばい)の食援隊、細川泰伸です。
いつもいつも十黒梅をご愛飲頂きまして本当にありがとうございます。
またこの度は、手作り新聞「イキイキ元気倶楽部通信」を
お手に取って頂きまして心より感謝申し上げます。

早いもので、あの東北地方太平洋沖地震から、3ヶ月が経ちました。
テレビ等から伝えられるニュースを拝見すると、
まだまだご苦労、ご不便なご様子に、
本当に胸が痛む思いをしております。それから、まだ全くと言っていいほど、
復旧のメドが立っていない様子に、
一日でも早く一刻でも早く、という思いでいっぱいです。
まだまだ、大変な毎日が続くかと思いますが、
皆様のご無事とご健康を心よりお祈り申し上げます。

さて今回は、6月の私どもの「どくだみ畑」の様子をご紹介させて頂きます。

「どくだみといえば、6月!」「6月といえば、どくだみ!」と、
昔からよく言われますように(勝手に私が言っているだけかもしれませんが・・・)
6月に入り、どくだみの季節がやって参りました。

畑は、どくだみの可憐な花が満開で、
海からのあたたかな風に、心地よさそうに揺れています。
朝露でしっとり濡れたハート型の緑の葉は、
その葉全体で恵みの水分を吸い取るように、
まるで、両手をいっぱいに広げているようです。

こうして、実りの畑の中に足を踏み入れてみると、
どくだみ達が「雑草を引いてくれて、ありがとう」と言ってくれているようで
あの雑草と格闘した永い日々が、懐かしくもあり、誇らしくもあり、
農作物を作る喜びをひしひしと感じます。
(どくだみは農作物と言わないかも・・・?)

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それから、「何事もしっかり手をかける事が大事!」と
畑一面に広がっているどくだみが、そう教えてくれているようにも感じます。

あるお世話になった方が
「三流は、本に学ぶ、二流は師に学ぶ、一流は自然に学ぶ」と
教えて頂いた事があります。

この話を初めて聞いた時は、何だかスケールの大きい話に聞こえ、
何だか私の芯に感じるものがありませんでした。
しかし、こうして実りの畑の中にいると、その事が心に響いてきます。

今の世の中、効率化や簡略化といった言葉が大手を振って主流になっています。
無駄を省き、要らないところは削る。それはそれで、とてもいい事だと思います。
しかし、しっかり手をかけるべきところにも、
その効率化という波が押し寄せているのかもしれません。

それは、手抜きであって、決して効率化ではない、
しっかり手をかけるべきところは、しっかりと手をかける。
さわさわと気持ちの良い初夏の風に揺れる満開のどくだみ畑は、
私にそう教えてくれているようです。

この私どものどくだみ畑は、黒潮町という高知市内から西へ約100kmの所にあり、
同じ町内で、何人かの農家の皆様にも、どくだみを栽培して頂いております。

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どの農家の皆様の畑も、しっかりとびっしりと、どくだみが実っていて、
異口同音に、「今年は草がえらかった!」(今年は草引きが大変だった)と、
ご自慢のどくだみ畑を前に、誇らしげに、にこやかに、おっしゃいます。
本当に皆様、毎日ご苦労様です。

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これから、収穫そして搾汁加工、酒造が始まります。
私どもにとりまして、一年で一番忙しい時期でもあり、
大事な時期でもあり、嬉しい時期です。

この畑から、このどくだみから、この加工施設から、
皆様にお役に立てる喜んで頂ける十黒梅が
生まれてくるかと思うと、嬉しい思いと身の引き締まる思いの2つの思いに、
ちょうどサンドウィッチされたような、何とも伝えきれない気持ちになります。

これから、手をかけるべきところは、しっかり手をかけて十黒梅を作っていきます。
皆様のお役に立てますよう、喜んで頂けますよう、精一杯頑張って参ります。

皆様の健康管理、健康作りに、
十黒梅(じゅっこくばい)がお役に立てれば幸いです。

それでは、失礼いたします。

細川 泰伸