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第54号 2011年12月発行
「2011年、本当にありがとうございました。」

こんにちは、失礼します。
生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅(じゅっこくばい)の食援隊、細川泰伸です。
いつもいつも十黒梅をご愛飲頂きまして本当にありがとうございます。
またこの度は、手作り新聞「イキイキ元気倶楽部通信」を
お手に取って頂きまして心より感謝申し上げます。

月日の経つのは本当に早いもので、今年も残すところ12月だけとなりました。
おそらく、皆様のところに、この新聞がお届けできるのが、中旬頃だと思いますので、
残すところ2週間あまりといったところでしょうか?

今年一年を振り返りまして、何といっても3月11日に発生しました東日本大震災が
あまりにも大きすぎる、言葉では言い表せない大変な出来事だったと思います。

改めて、犠牲になられました方々のご冥福をお祈りするとともに、
被害に遭われました皆様に、心からお見舞いを申し上げます。
また、被災地の一刻も早い復興を、
そしてご無事とご健康を心より切にお祈り申し上げます。

それから今年は、台風の被害、欧州危機、円高、中東の春、・・・・etc
例年よりも暗いニュースが多かった一年のように感じます。
そんな中、「なでしこジャパン」の活躍は、
本当に夢と希望と感動を与えてくれました。

私は、サッカーにはあまり興味がない方ですが、
アメリカとの決勝戦は、早朝よりテレビに釘付けとなり、
目頭が熱くなる思いがしました。

特に印象的だったのが、澤選手の2-1からの神業的な同点ゴールです。
何度、リプレイで見ても、どうやって決めたのか私には理解が難しいのです。

その他にも、PK選での海堀選手のファインセーブ、
2―2の延長後半終了間際の岩清水選手のスーパータックル、等々
思わず、「おおおおぉぉぉっっっっ!!!!!」と声に出したシーンがありました。
「夢は叶う」 意気消沈した日本に、
大きな大きな大きな希望をプレゼントしてくれました。

さて、私どもにとりましての2011年は、真価が問われた大きな一年でした。
といいますのは、2007年5月より、この十黒梅(じゅっこくばい)を発売開始し、
早いもので、今年で5年目となります。

開発のきっかけは、妻の体調不良で、薬学博士のアドバイスのもと、
何度もやりとりをし誕生したのが、
この生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅(じゅっこくばい)です。

当初、製品化に至っては、農地法や酒造免許等々
大きな壁が立ちはだかりました。
一般の会社が農地を持つのは、農地法で禁止されております。
原材料のどくだみを確保するのは困難を極めました。
また、十黒梅はお酒になります。お酒を造るのには、酒造免許が必要となります。
酒造会社様に全量買取の条件で製造をお願いするしかありませんでした。

製品が出来上がり、私どもの所に届いた時、
積み上がった製品のあまりの多さに
「もし、これが売れなかったら・・・・」と不安でいっぱいの気持ちになりましたが、

妻:「私達家族が一生かけて、飲めばいいでしょ、
私達が一生続けて飲みたいと思って作った商品だし、
ちょうど一生分ぐらいじゃない?」と、
横で言ってくれました。本当に勇気付けられましたし、
今でも昨日の事のように覚えています。

発売後、多くのお客様から
「十黒梅という強い味方があり、幸せです・・・」
「ずっと悩んでいましたが、こんなに早く治ったことはなかったので、感激です。」
「驚きました!本当に出なくなったんです。」
「ピタッと出なくなり、びっくりしてます。」
「今では確実に軽くなってきたように思います。」等々
嬉しいお声を頂きました。そのお声の数々は私どもの予想を遥かに超えるものでした。

皆様のお役に立てる喜びを感じると同時に、
もしも、原料が足らなくなったら・・・、大変なご迷惑をお掛けする事になる!
そう、気持ちが引き締まる思いがしました。

そこで、2006年には、高知県幡多郡黒潮町でどくだみの栽培の準備を始め、
地元農家さんらが「黒潮町ドクダミ生産組合」を立ち上げ、本格栽培が始まりました。

2008年には、栽培と搾り加工をする「株式会社どくだみ農園」を新たに自ら立上げ、
農地法における条件をクリアし、2009年は自らの農地も確保し、
搾り工場も整備して、自ら原料であるドクダミを加工製造するに至りました。

そして、さらに皆様のお役に立てる、喜んで頂ける商品作りをしたいと思う一心で、
2010年には、周りの誰からも酒造免許の新規取得は非常に困難だと言われる中、
酒造会社様に修行に行く等、酒造免許取得の準備を進め、工場設備も整備し、
晴れて無事に酒造免許を頂きました。

これも偏に、十黒梅をご愛飲の皆様のお陰と心より感謝申し上げます。
本当にありがとうございます。

今年2011年は、栽培から搾り加工、酒造、そして販売までを一貫して
出来るようになって2年目になり、本当に皆様のお役に立てるようになったのか、
真価を問われた一年でありました。

「風邪をひきやすく、病院通いも多かったのが、うそのようです。」
「おかげ様で出なくなって眠れるようになりました。」
「上をむいて眠れる喜びに感謝しています。」
「風邪をひくことも無く日々快走しています。」
「・・・コレ 本当にびっくりです。」
「信じて飲み続けてよかったと感謝しています。」
「この優れ物には感謝、感謝です 。」
「どくだみの十黒梅が、私を救ってくれました。」等々
嬉しいお声、温かいお声をたくさん頂きました。

改めて、今まで農地法や酒造免許等の大きな壁がありましたが、
頑張って乗り越えてきて、本当に良かったと感謝しております。

私は会社を起業する前は、主に食品の商品開発を担当し、
一生懸命作った商品がお客様に喜んで頂く事に、喜びを感じておりました。

今の世の中は、一般的に製品がお客様のお手元まで届くには
「製造メーカー」→「卸業者」→「小売業者」→「お客様」と
いった流れが主流だと思います。

そうした中では、お客様から製造メーカーまで、
お声が届くことはなかなか難しいのが現実です。

またその反対の、製造メーカーからお客様に、
どんな思いで作ったのかをお伝えするのも同じです。
私は、どうすればお客様のご感想やお声を頂く事ができるのか、
どうすればお客様に商品開発の思いをお伝えできるのか?
悶々とした日々を送っておりました。

そんなある日、ある方から
「インターネットはお客様と直接やりとりができる」と聞いた時、
涙が止らなかった事を今でもはっきりと覚えております。
(2000年4月の事でした。)

それから11年、今年2011年は、自ら開発し栽培から加工・製品化した
生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅(じゅっこくばい)を
インターネットを通じてお客様のもとへお届けすることができるようになりました。
私達の商品開発の思いもお伝えしながら、お客様からの嬉しいお声、温かいお声、
そして貴重なご意見までもを直接頂く事ができ、
本当に嬉しく、有難く感じております。

2012年もこれまで以上に、皆様のお役に立てますよう
喜んで頂けますよう社員一同頑張って参ります。
来年も、何卒どうぞよろしくお願いします。
今年一年、本当に本当にありがとうございました。
社員一同、心より感謝申し上げます。
皆様にとりまして、2012年が良きお年になりますよう心よりお祈り申し上げます。

それでは、失礼いたします。

細川 泰伸

第53号 2011年11月発行
「坂本龍馬月」

こんにちは、失礼します。
生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅(じゅっこくばい)食援隊の細川泰伸です。
いつもいつも十黒梅(じゅっこくばい)をご愛飲頂きまして、
本当にありがとうございます。

暦は11月に入り、2011年も残すところ2ヶ月を切りました。
例年でしたら、こちら南国高知もストーブやコタツなどの
暖房器具選手がブルペンで肩を作り始め、
準備万端、リリーフの出番を今か今かと待ち構えているところですが・・・

今年は様子がおかしく、日中はクーラー等の
冷房器具選手がマウンドを譲らない陽気です。

もしかしたら、残り2イニング(2ヶ月)を完投するかもしれない、
という異常な暖かい毎日が続いています。皆様の所はいかがでしょうか?

さて11月! 高知にとりましては、
12ヶ月の中でも取り分け意味のある月になります。

あの!「坂本龍馬」さんの誕生日が11月15日で、
お亡くなりになられたのも11月15日。
つまり、高知にとりましては、坂本龍馬月なのです。

昨年、NHKの大河ドラマ「龍馬伝」で、福山雅治さんが坂本龍馬を熱演したのは、
皆様の記憶の新しいところだと思います。

今年は前々日の11月13日(日)には、龍馬さんの銅像のある桂浜で
「第38回龍馬まつり」が開催されるようで、
当日は、「巨大バースデーケーキ」や龍馬さんの大好物の「シャモ鍋の振舞い」や
「お~い!!龍馬!!大声コンテスト」「よさこい鳴子踊り」などが予定されています。

また、10月22日(土)~11月27日(日)の間は、
同じく桂浜では、龍馬像の真横に特設展望台が設置され、
龍馬さんと同じ目線で、雄大な太平洋が一望できます。

私も何度かその特設展望台に上った事がありまして、
そこからの眺めは、本当にすばらしい!
見渡す限りの大きな大きな大きな太平洋!
その大きな太平洋の前では、日頃悩んでいる事なんか、ちっぽけに思えて、
大きなゆったりとした気持ちにさせてくれます。

今回は、その何度か上った事のある中で、
特に印象にしっかり残っている一回をお話させて頂きます。

確か8年前いや9年前だったでしょうか?

高知県内で頑張っておられる中小企業の経営者等が集まった勉強会がありまして、
私もその会にご縁がありまして、参加させて頂いておりました。
その会の中の、部の部会長さんが非常にユニークな方でした。

ある日の飲み会の席で、その部会長さんが、 突然、
「11月15日の早朝、フンドシ一丁で龍馬さんに会いに行こう!」と言い出したのです。

高知の人間は、こういった悪ふざけが大好きなんですね~
お酒の席という事もあり、話はトントンぴょんぴょんと盛り上がりまして、

前日の14日から15日にかけて、桂浜近くの旅館で、
勉強会合宿と称された怪しげな会が企画され、
朝まで飲んで、そのまま龍馬さんに会いに行こう!という話に落ち着きました。

高知の人間は、お酒の会が本当に好きなんです。

話はちょっと別の所に飛びますが、

四国四県の県民性を表した有名なお話に、
「1万円を拾ったら・・・」というお話があります。
このお話は諸説、いくつかあるようですが、
私の記憶ではこの2つが有名なようです。

【その1】
愛媛県の人が1万円を拾ったら  → 本を買う
香川県の人が1万円を拾ったら  → 貯金をする
徳島県の人が1万円を拾ったら  → 商売をする
高知県の人が1万円を拾ったら  → 自分の1万円を足して2万円で飲みに行く

【その2】
愛媛県の人が1万円を拾ったら  → 拾った1万円で飲みに行く
香川県の人が1万円を拾ったら  → 5千円を貯金し、残りの5千円で飲みに行く。
徳島県の人が1万円を拾ったら  → 1万円すべてを貯金する
高知県の人が1万円を拾ったら  → 自分の1万円を足して2万円で飲みに行く

いずれにしても、高知の人は、
自分の分の1万円を足して2万円で飲みに行く!
という事には変わりはないようです。

話を元に戻しまして・・・

そしてやってきました11月15日の早朝!
前日からのお酒が抜け切れぬ、頭が「ぼけっ~~~」とした状態で、
赤フンドシ一丁に着替える私達・・・

客観的に見たら、どこかの売れていない芸人さんそのもの、
どこからどう見ても、明日の高知を担う、
若き中小企業の経営者達とは思えません。

時刻も時刻です。さすがに寝ている他のお客様に、
ご迷惑がかかったらダメだということで、
「し~~~」「し~~~」と口元に縦にした人差し指を合わせ、旅館前に集合します。
(「し~~~」を言ってる方がやかましかったと後で聞いております。)

旅館前に一堂に集まった若者達、11月の冷たい風もなんのその、
2列になって、龍馬像を目指します。

周りはまだ暗く、途中の石段につまずく者や、石を踏んで大騒ぎする者続出です。
特設の矢倉に上り、ゴールの龍馬さんの顔の横に到着した時、
東の空から、見事な朝日が太平洋から顔を覗かせました。

集まった連中の顔は、にこやかでもありさわやかでもあり、すがすがしくもあり、
そして、順番に龍馬さんと太平洋とその神々しい朝日に大声で誓いを立てます!

「売上を120%にします!」
「業績を上げて社員旅行に行けるようがんばります!」
「今のチームをしっかりまとめます!」
「県外のお客様に買って頂けるようがんばります!」

さすが、若き中小企業の経営者、寝ても覚めても酔っていても
会社の事をしっかりと考えています。

中には、「年内に彼女を見つけます!」という輩もいまして、
「おいおい、あと2ヶ月もないぞ~」と冷やかされておりました。

私は・・・といいますと、当時いろいろな商品を作っておりましたので、
「商品開発をがんばるぞ~!」と誓いを立てました。

儀式は無事に終わり、旅館へ帰路につきますと・・・
さすが、11月15日ですねぇ~、早くも観光客の方々が見えられ、
私どもに、熱い熱い熱~~~い目線を送っております。
その時の恥ずかしさといえば・・・

そんな甘い記憶の11月15日が、今年もまたやってきます。
今年は、おとなしく静かに、11月15日を祝いたいと思っております。

そんなこんなで、2011年も残り11月12月の2ヶ月となりました。
もう、もう、もうすぐそこに、2012年が来ております。そうです、もう目の前です。

そこで今回も、2012年を迎えるのに、とっても便利な
【食援隊オリジナル卓上カレンダー】を十黒梅(じゅっこくばい)をご愛飲の皆様に
感謝の気持ちを込めて、プレゼントさせて頂きます。
同封させて頂きましたので、是非是非ご活用下さいませ。

特に、定期お届けサービスをご利用のお客様は、
まず、ご自身の十黒梅の到着予定日に、
赤ペンで丸印をつけ、「お届け日」とご記入をお願いします。

そして、その日から手前に数えて10日前の日に、
青ペンで丸印をつけ、「変更〆切」とご記入をお願いします。
お届け予定日の10日前までしたら、お届け内容のご変更が可能でございます。

青印の日までに、「お届け日を延期したい」「本数を増やしたい」など
予定通りではない場合は、カレンダーに明記しております
電話番号0120-149-560(通話料無料フリーダイヤル)にお電話頂くか、
同じく明記しております弊社ホームページアドレス
http://www.shokuentai.com/ にアクセスして
ログインした後、マイページにてご変更下さいませ。

【食援隊オリジナル卓上カレンダー】は、
使いやすいスタンド式はもとより、前月も翌月も一目瞭然、
12ヶ月分のめくりタイプです。皆様の大切なご予定を、ドンドンご記入頂き、
机の上や食卓の上、電話台の横等、さりげないちょっとしたところで、
きっと大活躍して頂けると思います。
是非、十黒梅(じゅっこくばい)共々、お役立て頂ければ幸いです。

それでは、失礼します。

細川 泰伸

第52号 2011年10月発行
「家族が増えました。」

こんにちは、失礼します。
生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅(じゅっこくばい)の食援隊、細川泰伸です。
いつもいつも十黒梅をご愛飲頂きまして本当にありがとうございます。
またこの度は、手作り新聞「イキイキ元気倶楽部通信」を
お手に取って頂きまして心より感謝申し上げます。

10月に入り、こちら南国・高知でも、朝夕はずいぶんと涼しくなり、
グッと季節が秋めいて参りました。

さぼり気味になっております朝のウォーキングの出発時(午前5時30分頃)は、
ちょうど太陽が顔を出す頃で、歩き始めは周りは薄暗いものの、
時間が経つにつれだんだん明るくなり、
1日の始まりを体中で感じる事のできる気持ちのいい季節です。

それから秋は、魚に脂が乗ってきて、山の味覚も楽しめて、
食いしん坊の私としては、 これからの季節が本当に楽しみでなりません。

そんな秋が大好きな私に、小学5年生の長女が
長女:「おとうさん、どうして季節があるがぁ~?」と
素朴な質問をぶつけてきました。
私は、居間にあった地球儀を持ってきて、

私:「まず地球は、1日かけて回転してます。」と
地球儀をクルクル回しながら説明を始めました。
「日本がここで、太陽に当たっている時は、昼! 太陽に当たってない時は、夜!」
「次に、地球は太陽の周りを1年かけて回ってます。」

なぜか、目の前にあったバレーボールを太陽に見立てて、
ボールの回り大きく地球儀を一周させます。

「それで、ここからが大事、地球の軸が太陽に対して、ちょっと斜めになっちょって、
直角的に向いちゅう時は、太陽の光を直接的に当たるし、
当たる時間も長いき、暑い、つまり夏!
角度が鋭く斜めになっちゅう時は、その逆で、寒い、つまり冬!」

長女:「ふ~~~ん???」 この説明では、分らない様子、そこへ間髪入れず

妻:「お父さん、もうちょっと、子供が分かる説明をせんといかん・・・」
私:「じゃぁ~、お母さん、どう説明するぅ?」
妻:「え~~~~~と、え~~~~~と」 説明に困り果てた妻、

そこへ、小学3年生の長男もすかさず参戦!
長男:「季節は、4っっっつつつ Y(^^)!そう決まっちゅう!!」



こんな、とんちんかんな細川家に、
今年は家族が増えるというビッグニュースがありました。

名前は、「細川チロル」0歳。

事のきっかけは、長女の「どうしても犬を飼いたい!」というデモ抗議活動が発端です。
長女は将来、「盲導犬の訓練士」になりたい!という大の犬好きで、
お散歩中の犬を見るたびに、「かわいいぃぃぃ (*^_^*)」とラブコールを送っております。

私は、昭和45年の戌年ですが、犬はあまり好きな方ではありません。
私が小さい頃に、こんな事がありました。
近所の方が飼っている犬に、友達みんなで、
頭をなでなでしてかわいがっていた時の事。
私がなでなですると、その犬は、いきなり私の手に噛みついてきたのです。

それも私だけにです。

それから先日、こんな事がありました。朝のウォーキングの時、
誤って道の真ん中に残されていた犬の排泄物を右足のかかとで踏みつけてしまいました。
もう気持ちは、どうしようもない、やりきれない気持ちでいっぱいです。
いくら自分に、「ウン(運)がついた!」とポジティブに言い聞かせても、
靴の裏に残ったそれを見つめると
確かにウンには間違いないのですが、どうしても運には思えません。

犬だけではありません。猫にもあまりいい記憶がありません。
ここ毎日のように、どこかの猫が我家の庭にやってきて、
とても不快なお土産を置いていきます。
先日も危うく、危機一髪、踏みそうになり、一人で大騒ぎしておりました。

それにいざ、犬を飼うとなると、毎朝のお世話やお散歩が大変です。
いい加減、自分の自主的な朝のウォーキングもさぼり気味でままならないのに、
反強制的な、犬とのウォーキングは、私が30kgダイエットするより不可能です。

また、どくだみの収穫期になりますと、栽培地へ単身赴任となり、家を留守にします。
とてもとても、お世話などできるはずがありません。

社内には、ペットが大好きなスタッフがいまして、猫に犬にウサギを飼っております。
ペットといると、とてもとてもとても幸せな気持ちになるというのです。

確かに、知人が飼っている犬や猫を見て、かわいらしいなぁ~と思う気持ちはあります。
しかし、ペットに対して、過去にあまりいい思いをしてこなかった私には、
ペットを飼うという気持ちは・・・・

長女:「私が面倒を見る!」と強く断言しておりますが、長女は朝は弱い方で、
犬を飼った場合の朝の散歩は、私へ担当がスイッチされる事は、火を見るより明らかです。

そんなこんなで、長女の陳情は棄却一辺倒で収まっておりましたが、
妻:「あまり頭ごなしに、イカン!!というのは、どうかと思う・・・
それなら、世話があまりかからないペットはどう?」という妥協案が提出されました。
長女は、本当は犬が飼いたかったのですが、
ペットが飼えるならもうなんでもいいという感じです。

妻:「お父さん、そんなにダメダメ言うたら始まらんろう、鳥はぁ?」
私:「鳥ねぇ~」

考えてみたら、鳥は鳥カゴの中で飼いますので、お世話は割りと楽です。
それに、餌と水を適度に与えるだけなら、あまり負担にはなりません。

まぁ~、あまりダメダメと反対ばかりしていても、家族の和を乱すだけですし、
教育的にもあまりよくはないと思い、鳥でOKゴーサインを出すことにしました。

それから先は、妻と長女がインターネットで、
どの鳥が飼いやすいだとかいろいろと調べ、
そして、数店舗のお店を回り、我家にやってきたのが
「細川チロル」 性別:不明(たぶんオス) 年齢:0歳 のオカメインコ です。

【補足・・・オカメインコとは?】
体長 :30~35cm(オウムの中では最も小型)
体重 :平均80~120g前後
性格 :優しくおっとりしていて甘えん坊。
人によく慣れるが、少々臆病なところがある。
特徴 :オカメインコという名前からインコと間違われがちだが、
オウム目オウム科に属する立派なオウム。
最も特徴的なのはかわいらしいほっぺの橙色の斑点と頭の上の冠羽。
この頬紅が「オカメ」と言う名前に由来している。
オスは口笛のまねが得意である。

どうせ飼うなら、雛から飼いたいという長女の希望。
オカメインコは、雛の頃の世話が大変だということでしたが、
生き物の世話の大変さを実感することも大事ですし、
また、その分、愛情も育まれるにちがいない、と、私も賛成。

ペット嫌いな私でしたが、チロルが来てから約半年。
毎日毎日を共に過ごしていると、何だか、好きになったというか・・・
家に帰ると「ぴぃ~!ぴぃ~!」と、かわいらしい声で出迎えてくれます。

長女や長男は習い事や練習、妻はその送り迎えで、帰宅が私一人の時などは、
尚更、その声がかわいく聞こえてしょうがありません。

最近では、口笛のまねも得意になってきて、
私が口笛で「ほぉ~~~、ほけきょ」とウグイスのマネをすると、
チロルも、「ぴぃ~~~、ぴけきょ」と返してきます。

たまにカゴの外に出すと・・・・
手のひらに乗ってくるは、頭の上に乗ってくるは、肩に乗ってくるは・・・
本当に本当にかわいいものです。

私のペット嫌いは、ただの飼わず嫌いだったのでしょうか?
今ではすっかり家族の一員で、ペットを飼う方の気持ちが
少し分かるようになってきました。

ペットと共に生活するという喜びに、長女のお陰で、気づかされたようで、
なんだか感謝の気持ちというか、ありがとうの気持ちでいっぱいです。

オカメインコは、約20年程も生きるそうですので、
長女や長男がちょうど結婚(無事に結婚できるかどうか分りませんが)する頃まで、
一緒に我家で暮らす事になりそうです。
家族4人と1羽、明るく元気に、そして元気でいられる事に
感謝して過ごしていきたいと思います。

最後になりましたが、季節の変わり目でございます。
どうぞ、お風邪等お召しにならないようご自愛下さいませ。
十黒梅(じゅっこくばい)が皆様のご健康にお役に立てます事を
心よりお祈り申し上げます。

それでは、失礼します。

細川 泰伸

第51号 2011年9月発行
「この夏のプレゼント」

こんにちは、失礼します。
生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅(じゅっこくばい)の食援隊、細川泰伸です。
いつもいつも十黒梅をご愛飲頂きまして本当にありがとうございます。
またこの度は、手作り新聞「イキイキ元気倶楽部通信」を
お手に取って頂きまして心より感謝申し上げます。

9月初旬に日本列島を縦断しながら大きな被害をもたらした「台風12号」
その被害に遭われました皆様、心よりお見舞い申し上げます。
各メディアから伝わってくるその被害の大きさに、心を痛めております。
3月11日の東日本大震災もそうでしたが、
改めて自然の恐さを、まざまざと痛感しております。

今回の台風12号は、こちら高知にも上陸をしましたが、
どくだみ畑や工場、その他の施設も大きな被害は無く、無事でございます。
ご心配していただきました皆様、ありがとうございました。

その台風が去ってから、こちら高知は朝夕が、ぐっと涼しく感じるようになり、
7月8月の暑さを少しずつ忘れさせてくれるようになりました。

今年の夏は、昨年ほどの暑さは感じなかったものの、やはり夏!暑かった!
その暑さのせいで、我家では男チームと女チームの熱いバトルが繰り広げられました。

一般的に、男性と女性とでは、体感温度が違うのでしょうか?
それとも、我家だけ特別なのでしょうか?

私と長男(8歳)の男チームは、非常に暑がりで、お風呂は水風呂でのザバッと、
寝る時は扇風機の強さは「中」から「強」。
妻と長女(10歳)の女チームは、寒がりで、お風呂は温めてゆっくりじっくり、
寝る時はは網戸のみ。という状態です。

こういった状態ですから、お風呂はどっちのチームが先だとか、
寝る時は扇風機をどの程度の強さにするとか・・・・
最初は、同じ部屋で枕を横にしていたものの、
女チームは男チームの扇風機の強さに付き合いきれず、
最終的には、別々の部屋で朝を迎える事になりました。

一番、傑作なバトルは、長男は気を利かしたつもり、
長女が喜ぶと思って、浴槽に水を張って水風呂にし、
「お姉ちゃん、今、ちょうどいい感じぃ~」と言って、長女に風呂を勧めたものの
その湯船(水船と言った方が適切かも・・・)に、ざっぱぁ~~~~~~ん、と
勢い良く飛び込んだ長女の悲鳴と怒りの声は、
我が町内を揺るがす相当なものでした。

これから季節は秋に移り、過ごしやすい気候になります。
やっとここで、約2ヶ月程続いた男チームと女チームのバトルが
停戦状態になると思うと、 心なしか、ほっとしております。

今回は、そんな今年の暑い夏を振り返り、
我が家の”ハッピー☆メッセージ”、嬉しい夏の思い出話をさせて頂きます。

事の起こりは、1年半程前にさかのぼります。
長女のお友達がダンススクールに通ってまして、その発表会を鑑賞してきました。
そのすばらしさ、楽しさ、華やかさに心を大きく動かされたのか、
長女:「私もダンスがしたいっ!」と急に言い出す騒ぎとなりました。

私と妻は、時間が経てば、長女の気持ちも変わるだろうと、
そっとしておりましたが、 日を増すにつれ、長女の気持ちは高ぶるばかり、
口を開けば、ダンスの話ばかりです。

そこで、我が家で緊急の閣僚会議を開き、
長女をダンススクールに通わすかどうか討論をしました。

★財務大臣(妻):「(*_*(0=(`-‘)=0)+o+)!!」
★国土交通《送迎》大臣(妻):「(*_*(0=(`-‘)=0)+o+)!!」
★文部科学大臣(妻):「(*_*(0=(`-‘)=0)+o+)!!」

などなど、各大臣らの多くの意見(=ご想像にお任せします。。)はありましたが、

★総理大臣(私):「この件は、却下っ!」

ところが、さすが私の娘!そんな事であきらめようとはしません。
来る日も来る日も毎日のように、「ダンスに行きたい!!」とデモ抗議活動に入りました。
あきらめが悪い、私のDNAは、しっかりと受け継いでいるようです。
(=よく言えば、一本貫き通す性格、とでも言わせてくださぃ~~~)

そんなある日の事、私は運動不足解消にと、近くの県営プールに泳ぎに行きました。
コースロープを挟んだ横で、音楽をかけて水中でダンスをしている
小学生から高校生のグループに出くわしました。

もう皆様、ご想像がつくと思います。
彼女達はシンクロナイズドスイミングのグループだったのです。

長女は保育園の頃からスイミングスクールに通って、近頃は競泳の大会にも出ており、
水の中はわりと得意な方でして、その得意な水の中での演技(シンクロ)となると、
通常の陸上での演技(ダンス)よりも、長女にとって一日之長があるのではないか?
ふとそのような事が頭に浮かびました。

数日後、我が家で緊急閣僚会議を開き、
「シンクロナイズドスイミング」の新提案が討議されました。
情報収集してみると、どうやら、水中での練習に加え、バレエレッスンにも通うとのこと。
最初は何やら、不思議がっていた長女も、バレエレッスンがあることを伝えると、
目を輝かせ始めました。

そこで、長女に「お試し体験」を薦めたところ、
二つ返事で行ってみるとの事。

これまで励んできた競泳も無駄にせず生かしながら、
本人のやりたいこと、ダンス(バレエ)もできる、
ということで、妻もシンクロナイズドスイミングなら了承。
こうなれば、後はそのお試し体験で長女が
シンクロナイズドスイミングを気に入るかどうかの一点です。

それで、「お試し体験」をした長女に感想を聞いてみると・・・・
長女:「楽しいぃぃぃぃい!シンクロしたいっ!」との事。

その日から約一年半、週4~5回・土曜日曜は、
朝から晩までの厳しい練習にも一生懸命取り組んできました。
練習の遅い日は、長女が家に帰ってくるよりも、
私が布団に入る方が先の日もありました。
屋外プールでの練習もありますから、体は真っ黒、
顔はパンダのようにゴーグル焼けしています。
本人も大変だったと思いますが、送り迎えの妻も大変だったと思います。

それで今回、長女や仲間全員の頑張りと、そして運にも恵まれ、
お陰様で、予選の中国・四国大会を突破し、
全国大会への切符を手にする事となりました。

迎えた全国大会当日、大勢の観客が一点に見つめるメインプールに、
長女の姿がありました。
見ている親の私達のほうが、緊張していたくらいで、
当の本人は、堂々たる姿で緊張感を力にかえて演技をしているように見えました。

大勢の観客の中、しっかりと自分の演技を魅せ、
一回りも二回りも大きく成長した長女の姿に、
とてもとても、涙を押さえる事ができませんでした。

長女をここまで、指導して頂いたコーチの皆様、
関係者の皆様への心からの感謝の気持ち。
そして、ともに厳しい練習にも励んできた先輩、後輩や仲間達の有難さ。
「努力」「勇気」「希望」「感謝」・・・言葉では表現できない程の、
たくさんのありがたい前向きな気持ちや思い・感情を
長女は、私や妻にプレゼントしてくれました。

この大きなプレゼントをしっかりと胸にし、
私もこれまで以上に頑張らねば!!という熱い熱い思いがこみ上げてきました。

それでは、失礼します。

細川 泰伸

第50号 2011年8月発行
「夏の感謝の気持ち」

こんにちは、失礼します。
生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅(じゅっこくばい)の食援隊、細川泰伸です。
いつもいつも十黒梅をご愛飲頂きまして本当にありがとうございます。
またこの度は、手作り新聞「イキイキ元気倶楽部通信」を
お手に取って頂きまして心より感謝申し上げます。

8月に入り、夏の高校野球が始まりました。夏!夏!夏!いよいよ夏本番です!
「がんばろう日本!」を合言葉に、白球を追いかける高校球児の情熱あふれる、
さわやかでひたむきなプレーに一喜一憂しております。

地元の高校の活躍も気になりますが、
今年は、3月11日の東北地方太平洋沖地震という大惨事から、
一生懸命立ち直ろうとする岩手・宮城・福島の
3県の代表校の活躍に期待しております。

震災から5ヶ月が経った今でも、その傷跡はまだ癒えることなく、
復興もまだまだ進んでいない様子が
遠くこちら高知まで、メディア等を通じて、痛々しく伝わってきております。
また、ただでさえ大変な時に、新たに食品の汚染等の大きな難題が起こり、
復興までの道の険しさが日に日に増しているようにも感じております。

あるテレビ番組で、被災された農家の方が、
「起こった事は変えようがない、これを機に強い農業にするんだ」と
いうような力強い言葉をおっしゃってました。
必死に立ち上がろうとするその姿勢に、思わず目頭が熱くなりました。
月並みな言葉で、本当に申し訳ございませんが、どうか一日でも早い復興を、
皆様のご無事とご健康を心より切にお祈り申し上げます。

さて今回は、私が経験した夏の中で、
一番厳しかった夏、一番きつかった夏、
一番感謝の気持ちでいっぱいになった夏のお話をさせて頂きます。

少々、痛々しい話になりますが、どうかお許しくださいませ。

それは、私が28歳の時の夏、
以前、勤務していた父の食品加工会社の工場内で、
私の不注意で、右手の人差し指が機械に挟まり、
第一関節から先が飛んでしまう大事故を起こしてしまいました。

飛んだ先の指は、近くにちょうど母がおり、
ビニール袋に入れ、周りを氷で冷やしてくれました。
母は、看護婦の経験があった事から、とっさのその判断で、飛んだ先は無事でして
私はすぐに、救急車で病院に運ばれ、指をつなぐ手術をする事になりました。

手術は、指の血管をつなぐという非常に難しい手術です。
血管は、髪の毛程の細さだとか、その血管の周りを縫い合わせるというのです。
かなり高度な技術を要するようで、
その手術ができる先生が近くの病院に勤めていた事が、
運が良かったとしかいいようがありません。

難しく長い手術は、お陰様で無事に終わり、私は集中治療室に運ばれました。
無事に血管がつながったとはいえ、
指先の血管は非常に細く、いつ切れるか分かりません。
また、温度に影響を受けやすく、冷たいと血管が収縮し、
それで血流が止まり、指先が壊死する事もあるそうです。
そのような理由から、しばらく冷房をかけてない集中治療室で、
入院生活を送る事になりました。

右手の人差し指以外は、全くの健康体であるのに、
一日中、体を動かしてはならない状態でベッドにいるのは、本当に苦痛です。
部屋は真夏の本当に暑い季節というのに、
冷房を入れる事ができなければ、窓を開ける事もできません。
暑さと苦痛の毎日は本当にきついですし、
何よりも、私の不注意で仕事でも皆に迷惑をかけ、
本当にすまない気持ちでいっぱいで、心身ともにふさがっていました。

そんな中、毎日のように見舞いにきてくれる母が
「仕事頑張り過ぎて、神様がちょっと休みなさいと言うがよ」という言葉に
気持ちが少しだけ楽になった事を覚えています。

入院中は、寝ている間に、胸につけている心電図へのコードが取れ、
看護婦さんが、心臓が止まったと思い、夜中に私の横に駆けつける事件など、
いろいろとお騒がせする事件があったそうです。

そんな多々ある事件の中で、生死に関する大きな事件がありました。
ある日、いつものようにベッドの上で先生の治療を受けた後、
ウトウトっとしてきて、軽い眠りにつきました。

ハッと気づいた時、右手の人差し指から、いつもより多量の出血をしていました。
(血流が大切なため、指先に金属管を入れ、
常時ある程度の出血が必要としていました。)

すぐに、ナースコールのボタンを押し、駆けつけてくれた看護婦さんに
いつもより出血が多い旨を伝えました。
看護婦さんも、私と同じように感じたようですが、
この治療は、ある程度の出血が必要なので、少し様子を見る事になりました。

しかし、出血はおさまるどころか、激しくなる一方です。
右手の下に敷いている防止吸収シート(紙オムツを使ってました)が吸収しきれず、
ベッドまで血があふれるようににじんできました。

再度、ナースコールのボタンを押し、看護婦さんに見てもらいます。
看護婦さんも、通常ではない事を認識したようで、すぐに先生を呼んでくれる事に、
しかし、先生は多忙なのか、なかなか私のベッドまで来ません。

そうこうしている内に、事態は急変します。
すこし目の前が白くなったように感じ、次の瞬間、
意識が飛んでいるように感じました。
どこか、頭の後ろの方で、「出血多量死」の5文字が浮かびました。

フワっ~、わけが分からなくなり、息がとまりそうになった瞬間!
口から何かグワっと強いものが入ってきて、ハッと意識が戻りました。

気がつくと、酸素吸入器を口にして
「ハァー!ハァー!ハァー!」と息をしている自分がいて、
その前に、妙にさっぱりとした先生が目の前にいるではありませんか、
意識が戻った2~3分後、先生は散髪に行っていて、
それで少し遅くなった事に気づきました。

先生!お願いしますよ~!と思うと同時に、
これも私の運の良さというか、ツキというか、何かあると感じました。
もし、何かの間違いで、先生が遅れていたら・・・ もしかしたら私は、そこで・・・
そんな風に思ってなりません。

2ヶ月間の集中治療室、一ヶ月の一般病棟室での入院生活を経て、
無事に指はつながり、退院する事になりました。

この3ヶ月を振り返った時、冷房もなければ窓も開けれない真夏の集中治療室は
本当にきつかった思いがいっぱいでしたが、

見舞いにきてくれた友人・知人・親戚、
それから毎日のように見舞いに来てくれた母、
毎日、お世話になった看護婦さん、看護士さん、
そして、しっかり手術を成功させてくれた先生、
多くの方々のお陰で、無事に退院ができた事に感謝の気持ちでいっぱいです。

それから、自分には運やツキがあることと信じ、
できる限り、マイナスの言葉を使わず、プラス思考で、
これからの人生を前向きに頑張っていきたいと感じるようになりました。

今年で、あれから13年が経ちました。
毎年、暑い夏になると、その大怪我のことを思い出します。
その度に、周りの方々への感謝の気持ちを大切にしたい、と心から感じます。

それでは、失礼します。

細川 泰伸

第49号 2011年7月発行
「どくだみ収穫祭♪」

こんにちは、失礼します。
生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅(じゅっこくばい)の食援隊、細川泰伸です。
いつもいつも十黒梅をご愛飲頂きまして本当にありがとうございます。
またこの度は、手作り新聞「イキイキ元気倶楽部通信」を
お手に取って頂きまして心より感謝申し上げます。

3月11日の甚大な被害をもたらした東北地方太平洋沖地震から、4ヶ月が経ちました。
カツオの水揚げが始まった等の明るいニュースはあるものの、
4ヶ月が経った今でも、がれきの山はそのまま、学校の体育館での被災生活、
そして、なかなか前に進展しない原発問題等、
テレビや新聞から伝わってくる苦難の様子に、
本当に本当に本当に、心が痛む思いをしております。
謹んで心よりお見舞い申し上げます。
一日でも早い復興を、皆様のご無事とご健康を心よりお祈り申し上げます。

さて今回は、どくだみ畑の収穫のご報告をさせて頂きます。

5月から始まりましたどくだみ草の収穫と搾汁が、無事に終了いたしました。
収量は昨年以上の収穫でしたし、搾汁作業のメンバーや、農家さん、
関わって頂きました皆様全員が、誰も怪我もなく無事に終えた事が
本当にありがたく嬉しく感謝しております。

畑での収穫作業は、手刈りで鎌を使いますので、手元を間違えば怪我をしますし、
搾汁作業では、高回転のカッターや搾汁に使うプレス機といった機械を使います。
これこそひとつ手元が間違えば大きな大きな怪我になります。

私は10年ほど前、当時の職場で、機械に右手の人差し指が挟まり、
第一関節から先を飛ばすという大怪我の経験があります。
救急車で運ばれ、すぐに結着手術をして入院生活を3ヶ月以上送りました。
お陰様で、無事に手術は成功し、経過も順調で、
少し不恰好な指で、少し不便ではありますが、
現在では、日常の生活には何ら問題はなく、日々励んでおります。

そういった経験から、どくだみの仕事に関わって頂いた皆様全員が、
何の怪我も無かった事が本当に本当に本当に
何より良かったと感謝の気持ちでいっぱいです。

そして、どくだみを生産して頂いた農家さん、搾汁作業をしたメンバーで、
打ち上げと反省会と親睦会と称し、「どくだみ収穫祭♪」を開く事になりました。
(収穫祭♪とは言っても、ただの飲み会です。)

スタート時間は、午後6時。
地元の方々は、時間をキッチリ守る習慣があるのか
それとも、この日は、高知も日中は30℃を越える暑さに見舞われ、
早くキンキンに冷えたビールをギュッと飲みたいのか、
10分前にはほとんどの方が集まりました。

そして、こちらの地方(高知県の西部・幡多地方)では、
乾杯の合図の前から、集まった人から勝手に
飲み食いをするというフライングの習慣があるようで、
この日も、その習慣通り、定刻前、全員集まる前、乾杯前から、
ビールをグイグイっと・・・

私も周りの皆様と同調してフライングを♪
キンキンに冷えた生ビールをグビっグビっとノドに走らせました。
そのビールの美味しいこと、美味しいこと。

昔のテレビCMで「ビールを発明した人に、ノーベル賞をあげたい!」と
いうテレビCMが昔あったと思いますが、
本当に本当にその通り、同感、ノーベル賞でも金メダルでもあげたいと思いました。

特に今回は、収穫と搾汁の打ち上げ、
単身赴任しながら、汗まみれ泥まみれになって、
雑草を引き、どくだみ畑の手入れをしてきた事と、
これで、十黒梅をご愛飲の大切なお客様に、
しっかりと材料が確保できた事を思うと
感慨無量の思いがこみ上げ、ビールの味も格別です。

定刻の6時を10分を過ぎた頃でしょうか、全員が集まり、
ようやく正式な打ち上げと反省会と親睦会と称した「飲み会」の乾杯です。

仕切り人の方が
「それでは、乾杯の挨拶を・・・・誰にお願いしようか???・・・・
あっそうだっ!今まで乾杯の挨拶をした事のない人にお願いしましょう。
田所さん、お願いしますっ!」

田所さんは、通称:フミちゃん(80歳)
今回、どくだみを栽培して頂いた方の中では、最高齢の方です。

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私の母の名前も、フミと言いますので、
妙な親近感というものがあり、本当によくして頂いております。

フミちゃん:「いやぁ~、こまったぁ~、ほんとに、
生まれてこのかた、乾杯の挨拶らぁ~したことないがにぃ~」
仕切り人:「そうやろ、そうやろ、まぁ~、身内同士やけん、気楽にやったやぁ~」
フミちゃん:「そんな事、いうたちぃ~~~」

フミちゃんは、本当に困っている様子でしたが、
集まった皆さんの温かい拍手と応援で、ビールを片手に

フミちゃん:「どくだみの仕事をさせてもろうて、
本当に幸せです。お陰で長生きができます。
細川さん、本当に、黒潮町に来てくれてありがとうございます。
これからも一生懸命、どくだみを育てます。それでは、乾杯!」

一同:「乾杯っ!!」

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フミちゃんの挨拶に、ただただ目頭が熱くなるばかり、
私の祖母のような方から、こんな嬉しい言葉を頂けるとは、
本当に本当に本当に、ただただ幸せな気持ちで一杯です。

その後、フミちゃんのところに、お礼に伺い、いろいろとお話をさせて頂きました。
そして、たくさんたくさん嬉しい言葉を頂きました。
その中で、とても印象的だったのが、
年輪を重ねたシワの手で握手をしながらニコニコ笑顔で、

フミちゃん:「どくだみを作り始めて、病気をする暇がないがよ、
ますます元気になりゆう、細川さん、本当にありがとう。」

もともと私の妻が体調を崩し、それを何とかしたい!!! と思い、
たどり着いたのが、どくだみ酒でした。

それをきっかけに始めたこの事業ですが、
十黒梅(じゅっこくばい)をご愛飲の皆様からの嬉しいありがとうのお声、
どくだみを栽培して頂いている農家さんからの嬉しいありがとうのお声、に囲まれ、
本当に本当に本当に、何より幸せです。

これからも、そのありがとうのお声にお応えできるよう、
皆様のお役に立てますよう、精一杯頑張って参ります!!

それでは、失礼します。

細川 泰伸

第48号 2011年6月発行
「6月のどくだみ畑」

こんにちは、失礼します。
生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅(じゅっこくばい)の食援隊、細川泰伸です。
いつもいつも十黒梅をご愛飲頂きまして本当にありがとうございます。
またこの度は、手作り新聞「イキイキ元気倶楽部通信」を
お手に取って頂きまして心より感謝申し上げます。

早いもので、あの東北地方太平洋沖地震から、3ヶ月が経ちました。
テレビ等から伝えられるニュースを拝見すると、
まだまだご苦労、ご不便なご様子に、
本当に胸が痛む思いをしております。それから、まだ全くと言っていいほど、
復旧のメドが立っていない様子に、
一日でも早く一刻でも早く、という思いでいっぱいです。
まだまだ、大変な毎日が続くかと思いますが、
皆様のご無事とご健康を心よりお祈り申し上げます。

さて今回は、6月の私どもの「どくだみ畑」の様子をご紹介させて頂きます。

「どくだみといえば、6月!」「6月といえば、どくだみ!」と、
昔からよく言われますように(勝手に私が言っているだけかもしれませんが・・・)
6月に入り、どくだみの季節がやって参りました。

畑は、どくだみの可憐な花が満開で、
海からのあたたかな風に、心地よさそうに揺れています。
朝露でしっとり濡れたハート型の緑の葉は、
その葉全体で恵みの水分を吸い取るように、
まるで、両手をいっぱいに広げているようです。

こうして、実りの畑の中に足を踏み入れてみると、
どくだみ達が「雑草を引いてくれて、ありがとう」と言ってくれているようで
あの雑草と格闘した永い日々が、懐かしくもあり、誇らしくもあり、
農作物を作る喜びをひしひしと感じます。
(どくだみは農作物と言わないかも・・・?)

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それから、「何事もしっかり手をかける事が大事!」と
畑一面に広がっているどくだみが、そう教えてくれているようにも感じます。

あるお世話になった方が
「三流は、本に学ぶ、二流は師に学ぶ、一流は自然に学ぶ」と
教えて頂いた事があります。

この話を初めて聞いた時は、何だかスケールの大きい話に聞こえ、
何だか私の芯に感じるものがありませんでした。
しかし、こうして実りの畑の中にいると、その事が心に響いてきます。

今の世の中、効率化や簡略化といった言葉が大手を振って主流になっています。
無駄を省き、要らないところは削る。それはそれで、とてもいい事だと思います。
しかし、しっかり手をかけるべきところにも、
その効率化という波が押し寄せているのかもしれません。

それは、手抜きであって、決して効率化ではない、
しっかり手をかけるべきところは、しっかりと手をかける。
さわさわと気持ちの良い初夏の風に揺れる満開のどくだみ畑は、
私にそう教えてくれているようです。

この私どものどくだみ畑は、黒潮町という高知市内から西へ約100kmの所にあり、
同じ町内で、何人かの農家の皆様にも、どくだみを栽培して頂いております。

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どの農家の皆様の畑も、しっかりとびっしりと、どくだみが実っていて、
異口同音に、「今年は草がえらかった!」(今年は草引きが大変だった)と、
ご自慢のどくだみ畑を前に、誇らしげに、にこやかに、おっしゃいます。
本当に皆様、毎日ご苦労様です。

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これから、収穫そして搾汁加工、酒造が始まります。
私どもにとりまして、一年で一番忙しい時期でもあり、
大事な時期でもあり、嬉しい時期です。

この畑から、このどくだみから、この加工施設から、
皆様にお役に立てる喜んで頂ける十黒梅が
生まれてくるかと思うと、嬉しい思いと身の引き締まる思いの2つの思いに、
ちょうどサンドウィッチされたような、何とも伝えきれない気持ちになります。

これから、手をかけるべきところは、しっかり手をかけて十黒梅を作っていきます。
皆様のお役に立てますよう、喜んで頂けますよう、精一杯頑張って参ります。

皆様の健康管理、健康作りに、
十黒梅(じゅっこくばい)がお役に立てれば幸いです。

それでは、失礼いたします。

細川 泰伸

第47号 2011年5月発行
「5月のどくだみ畑」

こんにちは、失礼します。
生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅(じゅっこくばい)の食援隊、細川泰伸です。
いつもいつも十黒梅をご愛飲頂きまして本当にありがとうございます。
またこの度は、手作り新聞「イキイキ元気倶楽部通信」を
お手に取って頂きまして心より感謝申し上げます。

千年に一度と言われる、甚大な被害をもたらした
東北地方太平洋沖地震から、2ヶ月が経ちました。
新聞やテレビなどの各メディアから流れてくる被災地のご様子を拝見する度、
2ヶ月が経ったとはいえ、まだまだ復興の目処が立たない状況、
そして、被災された皆様のご苦労・ご不便のご様子に、
本当に本当に本当に、身につまされる思いをしております。
謹んで心よりお見舞い申し上げます。
一日でも一刻でも早い復興を、
皆様のご無事とご健康を心よりお祈り申し上げます。

さて今回は、
5月の私どもの「どくだみ畑」の様子をご紹介させて頂きます。

2月にどくだみの新芽が見え始めた畑に、
霜避けのために不織布のシートを被せ、
3月は、どくだみの生育を楽しみにしておりました。
4月に入り、霜の心配がなくなり、シートを外してみると・・・

雑草!雑草!雑草!雑草!雑草!
いたるところに雑草が生えているではありませんか!
(もちろん、どくだみもしっかりと育っております。)

そうです!雑草も不織布のシートの下、暖かい環境で霜にやられることなく、
見事に無事にしっかりと育っていました。

2月に、何日もかけて雑草と格闘した日々が無になったようで、
残念というか、がっくりというか、無力感を感じました。
そして改めて、農業の難しさというか大変さというか、
農家さんのご苦労・大変さが骨身にしみました。
しかし、気落ちしていても何も始まりません。
この雑草と格闘するしか選択肢はないのです。

畑に腰を落とし、どくだみをかき分け、
雑草を一つ一つ根を残さないように抜いていきます。
改めて、植物の力とうか生命力というものを感じました。

しばらく無心になって雑草と格闘しておりましたら、
風と鳥の声に混じって、どこか遠くで、蝉の声が聞こえました。
4月の半ばというのに、蝉の声とは!
もう暑い夏は目の前にやってきているようです。

春夏秋冬、季節はこうして毎年毎年、何も変わらず訪れてきてくれます。
大空とどくだみ畑にサンドウィッチされ、さわやかな空気に包まれ、
自然の移り変わりを感じた事が妙に嬉しく、
なんだかちょっとだけ幸せな気持ちになりました。

私のお腹の時計がお昼を知らせようとしたその時、ドンピシャのタイミングで
正午を知らせるサイレンが畑に届きました。
腰を伸ばし、雑草を引いてきた後ろを振り返ると、
どくだみが心なしか嬉しそうに、風に葉を揺らしているのが見えました。

雑草と格闘する前は、気持ちが本当に滅入っていましたが、
きれいになった畑をみると、爽快な気持ちに包まれ、
正午のちょっときつめの春の陽射しが、とても気持ちよく感じました。

こうして雑草との格闘は、約半月、畑内を1周2周とし、
5月を迎え、雨上がりのどくだみ畑に足を向けると・・・・

どくだみはイキイキとして
なんとも愛らしい、蕾をつけているではありませんか!
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一生懸命、雑草を引いた甲斐がありました。
努力が少し報われたようなちょっと嬉しいでいっぱいです。
これからどんどん暖かくなり、どくだみもどんどん育っていくことでしょう。
6月の収穫が、本当に今から楽しみでなりません。

以前ある方が、
「細川さん、この畑は、幸せ発信基地ですね」とおっしゃって下さった事があり、
私は、そんな大げさな事をと・・・と思っておりましたが、
嬉しそうに風に揺れているどくだみに囲まれ、
この地のどくだみが皆様に喜んで頂けるようになると思うと、
おっしゃって頂いた事が、妙に恥かしく感じながらも、この上なく嬉しく感じました。

これからも、皆様のお役に立てるよう、頑張って参ります。
皆様の健康管理、健康作りに、
十黒梅(じゅっこくばい)がお役に立てれば幸いです。

それでは、失礼いたします。

細川 泰伸

第46号 2011年4月発行
「忘れられない桜」

こんにちは、失礼します。
生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅(じゅっこくばい)の食援隊、細川泰伸です。
いつもいつも十黒梅をご愛飲頂きまして本当にありがとうございます。
またこの度は、手作り新聞「イキイキ元気倶楽部通信」を
お手に取って頂きまして心より感謝申し上げます。

先月の3月11日(金)に発生しました東北地方太平洋沖地震、そしてその津波の被害
1ヶ月が経った今でも、各メディアから流れてくる現地の生々しい傷跡と
被災された皆様のご苦労・ご不便の様子に、
本当に本当に本当に胸の痛む思いをしております。
被災者の皆様に謹んで心よりお見舞い申し上げます。

それから、原子力発電所の被災により、放射能が漏れ、
漁業・農業・畜産業・製造業等、 その他多くの産業で、
被害に遭われました皆様のご心痛は、計り知れないものと察しております。
また、被災地以外でも、その影響によりさまざまな被害を被られておられる皆様も
大勢いらっしゃると思います。重ねて心よりお見舞いを申し上げます。

こちら高知では、冬の長い間、じっと待っていた桜の木々が、
一斉に可憐な花を、私達の目に届けてくれるようになりました。
毎年、一年に一度、寒い辛い冬の季節を耐えてきた桜は、
必ず必ず必ず、私達に心躍る和やかな明るい気持ちをプレゼントしてくれます。

被災地の復興の日も、この桜のように、必ず必ず必ず訪れる事を信じております。
どうか、桜のような心踊る明るい復興の日が、1日でも早く訪れますことを、
そして、皆様のご無事とご健康を心よりお祈り申し上げます。

桜の話題が出ましたので、
今回は、私が今まで感じた一番印象的だった、
忘れられない桜のお話をさせて頂きます。

それは、今から23年前、私が高校を卒業し、東京での新生活が始まる春の事でした。
これから始まる大学生活に、ボストンバック一つに希望と不安をいっぱいに詰め込んで、
高知空港を立ち羽田空港に降り立った私は、親からもらった地図を片手に、
電車を乗り継ぎ、吉祥寺駅に到着しました。

私の大学生活は、高知の育英協会が運営する「土佐寮」という寮がその舞台です。
寮生は、もちろん高知出身の学生ばかりです。田舎者の集まりではありますが、
オシャレな街・吉祥寺にあると聞いていたので、非常にいい意味で期待をしておりました。

地図を見ると、桜で有名な井の頭公園の池の橋を渡って行くように書いています。
橋を渡っていると真ん中で何人かの方が、
望遠カメラを三脚にセットして、何かを撮影しているようです。

ふと周りを見渡すと、池の周りの桜がちょうど満開で、その桜が池に映って、
2重の満開の桜のなんとも形容しがたい光景が広がっていました。
私は新しい地で、手元の地図ばかりに気を取られ、
この素晴らしい光景に気がつきませんでした。

あまりの美しく高貴で気高いその光景に、
心を奪われた事を、今でもはっきりと覚えております。
これから始まる東京での新生活が、きっと明るいものであると確信をしました。

橋を渡って、さらに地図を頼りに道を進んでいくと・・・
目の前に、歴史を思いっきり感じさせられるような建物が見えてきました。
歴史を思いっきり感じさせられるようなといえば、かっこいいのですが、、、、
正直、とてもとてもとても住めそうにもない、住みたくない建物です。

もしや、、、と思って、覗いて見ると・・・・
ドンピシャ!ビンゴ!   正真正銘の土佐寮、
私の新生活になる舞台の土佐寮でした。

高知を出る前に「寮はボロイき、すっと分かる。(=古いので、すぐに分かる)」
と親から言われていましたが、本当にその通りで、
すぐに、一目瞭然、寸分の狂いもなく、すぐにそうだと分かりました。

あまりのひどさに、気分はポッキリ折れながらも、寮の中に足を入れると・・・・
ギシギシの抜けそうな廊下で、アメリカナイズ?された土足OKの寮内!
話を聞くと、2年生から隣のわりととキレイな寮に移る事ができるとか、
一年間の辛抱というのです。

東京の一等地で、朝夕の食事付で格安、それなりの覚悟はしてきたつもりでいましたが、
ここまでとは、、、、と思うと、希望に満ち溢れた新生活が一気に暗黒色に染まりました。

しかし、1年間の辛抱! 80歳まで生きるとして、
たった1年間、80分の1ぃぃぃいいい!!!!!と気持ちを入れ替える事に、
人間って、本当に不思議ですね、1週間経つと、慣れるというか、、、
あまり気にならなくなってきます。(新寮生で、出て行った者は、2人程いましたが・・・)
こうして、なんとか慣れながら、そして覚悟を決めながら、
私の大学生活がスタートしました。

寮生活が始まり、2ヶ月が経とうする5月のこと、
寮の一番の行事で「寮祭」というお祭りの日がやってきました。
寮の先輩方は、この日を一日千秋の思いで待ち焦がれていたようで、
朝から、寮の空気が180度転換したように、全く違ったものを感じました。

「寮祭」は夕刻開始です。開始時刻が近づくと、
先輩方は、服を脱ぎ始め、赤い布を腰に回し始めました。

察しの良い方は、もうお分かりですよね、
赤い布は、「赤フンドシ」です。

赤フンドシ祭りが、脈々と数十年も伝わる土佐寮の「聖なる伝統行事」なのです。

赤フンドシ姿と言っても、全裸ではありません。上半身はTシャツを着ております。
無断で、全裸で赤フンドシ一丁では、ワイセツ物陳列罪で逮捕されてしまいます。
寮祭の行事は、一応、地元の警察にも事前に届出をしております。

私は、フンドシを締めるのは、初めての事、
正直、そんな恥かしい事は・・・・と気持ちが後ろ向きでしたが、
先輩方が、本当に楽しそうにフンドシを締めながら、
「お前も、締めたら気持ちが分かる!!」と強く説得(命令)され、
先輩に教えてもらいながら(強制)、フンドシを締めてみると・・・・

これ、結構いいんですよぉ~、
きゅっと締まる感じが、妙に気合が入ります。

寮生の向かった先は、いつもお世話になっている商店の皆様の所、
いつもの感謝のお礼とこれからもよろしくお願いしますの気持ちを込めて、
お店の前に整列し、エールを切ります。
商店の方も、毎年楽しみにして頂いているようで、
私達の到着を大勢で待ってくれていました。

その後、この異様な集団は、なぜか?夜の井の頭公園へと進みます。
橋の真ん中に差し掛かった時、その意味が分りました。

橋の欄干に足を掛け、飛び込む先輩方の姿が・・・
次の瞬間、飛び込んだ私の姿もありました。
(※危ないので、池に飛び込んではいけません。)

そして私は、
池の水面から見える、桜の散った桜の木の風貌に圧倒されました。

真っ暗な夜の中に、ぼんやりと外灯に照らされながら光輝く桜の木、、、、
つい先月まで、満開の桜の花をみせてくれた桜の木は、
繊細なその枝から「次も必ず!」と美しく、逞しく、力強く、光輝いていました。
(入寮の時は、桜は満開でしたので、余計にそう感じたのかもしれません。)

「暗闇」と「光輝く」という真逆、正反対のコントラストが、
これから始まる新生活、さまざまな困難という暗闇の中にも、
必ず桜のような明るい未来があると強く感じました。

そして、池の「泥臭さ」と桜の「美しさ」という、これまた真逆、正反対の臭い・香りは、
それから始まった寮の先輩・同僚・後輩達との泥臭くも美しい絆を
投影していたのかもしれません。

今でも土佐寮の先輩・同僚・後輩達とは、いいお付き合いをさせて頂いていて、
寮で過ごした4年間は、私にとって、貴重な宝物です。
たまに集まると、必ずといっていいほど、赤フンドシの話に花が満開になります。
全員が同じ姿になって、同じ時間・同じ感情を共有した事が、
連帯感・連携感を深めたようにも感じます。

ちなみに今は、時代の流れなんでしょうか、
この「聖なる伝統行事」やっていないそうです。
本当に残念でなりませんが、時代に合っていないといえば、そうかもしれません。

それから、私が入寮した時のアメリカナイズ?された寮は、
私が4年生の時に解体され、新しい寮が立ちました。今は、とても快適なようです。

それにしても私にとりまして、入寮の時に見た、池に映った2重の満開の桜の光景、
そして、寮祭の時の、池の水面から見た桜の木々は、
本当に忘れられない大切な思い出です。

今年も、高知から新しい大学一年生が、希望と不安をいっぱいにして、
土佐寮の門を叩くと思います。
勉学に励み、友情を深め、有意義な学生生活を送って頂きたいと、
桜の思い出と共に、一先輩として思うこの頃です。

4月とはいえ、インフルエンザが流行っていると聞きました。
季節のかわり目、くれぐれもご自愛くださいますよう、お祈り申し上げます。

「うがい、手洗い、十黒梅(じゅっこくばい)」
皆様の健康管理、健康作りに、十黒梅(じゅっこくばい)がお役に立てれば幸いです。

それでは、失礼いたします。

細川 泰伸

第45号 2011年3月発行
「東日本大震災の被災者の皆様、心よりお見舞い申し上げます。」

こんにちは、失礼します。
生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅(じゅっこくばい)の食援隊、細川泰伸です。
いつもいつも十黒梅をご愛飲頂きまして本当にありがとうございます。
またこの度は、手作り新聞「イキイキ元気倶楽部通信」を
お手に取って頂きまして心より感謝申し上げます。

先日の3月11日(金)に発生しました東北地方太平洋沖地震には、
ただただ驚いております。
各メディアから伝えられる惨劇の様子に、
本当に本当に本当に胸の痛む思いをしております。
被災者の皆様に謹んで心よりお見舞い申し上げます。

また被災地以外の方でも、この大地震の影響で大きな被害に遭遇された方々も
大勢いらっしゃると思います。重ねて心よりお見舞いを申し上げます。

言葉足らずで、本当に申し訳ございませんが、
被災地の一刻も早い復興を、そして被害に遭われました皆様の
ご無事とご健康を心より切にお祈り申し上げます。

また、この地震の影響により、運送会社様より、
配送が不可能な配送制限のでている地域があり、
商品のお届けに影響がでております。
ご迷惑をお掛け致しますが、何卒どうぞよろしくお願い致します。

こちら高知も当日は、大津波警報が出ており、一時は騒然としました。
一部の沿岸部では、津波の影響で大きな被害がありましたが、
私どもの工場、畑、事務所等は、幸い無事でございます。

改めて、十黒梅をご愛飲の皆様に、私どもの無事をお伝えするとともに、
2月末現在の「どくだみ畑」の様子をご案内致します。

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先月2月中旬の事、黒潮町にあります「どくだみ畑」に足を踏み入れた時の事、
冬の間は、雑草の姿が見えなかった畑に、ポツリポツリと雑草が見え始めていました。

その雑草を引くと、雑草の根と一緒に土もボコッと一緒に取れ、小さなくぼみができました。
そのくぼみには、冬の間、土の中でじっと寒さを耐えてきたどくだみが、
あと1週間程で、土の上に顔を出しそうな勢いで、恥かしそうに芽を出していたのです。

「勢い」と「恥かしい」という言葉を並列に並べみて、なんだかおかしな気がしますが、
元気いっぱいに芽を出していて、それでいて、ちょっと控え目な可愛らしい芽でした。

そして、さらに掘ってみると、根をぎっしりと縦横無尽に伸ばしているではありませんか、
寒い冬をじっと耐えたのではなく、この寒い冬の間に、
見えないところでしっかりと力をつけてきたと言った方が適切です。
改めて、どくだみの逞しさ、力強さを肌で感じました。

こちら黒潮町で、どくだみを栽培して頂くようになった当初から、
栽培に積極的に頑張って頂いていらっしゃる農家さんより、
「草は、小さいうちに引いちょった方がええ」とご指導を頂きましたので、

日を改めて2日後、鍬を片手に、どくだみ畑に入りますと、
ポツリポツリとしか生えてなかった雑草が、畑のいたるところで、
大切などくだみの芽の上に、覆いかぶさるように、その勢力を拡大しておりました。

たった2日で、ここまで生えるとは!!!!!
引かれても、踏まれても、どんなにされても、どんどん生えてくる雑草の力や恐るべし!

畑の上に腰を落とし、雑草を一つ一つ引き抜くと、2日前と同じように、
雑草の根にくっついた土が一緒にボコッと取れ、小さなくぼみ、
そしてそこには、たった2日ではありますが、しっかりと成長したどくだみの芽が!

春を迎え、夏がはじまる収穫期には、このどくだみ畑が大豊作となり、
皆様のお役に立てるかと思うと、この上ない喜びでいっぱいです。
今から、収穫が本当に楽しみで、畑の手入れ(草引き)にも力が入ります。

そんなワクワクとした気持ちで、雑草をどんどん抜いていきますと、
ある事に気づきました。

これら雑草、簡単に抜けないのです。
土の中深く根を張っているものや、広範囲に張っているもの、
さらには、根が柔らかく細く、無理に抜くと、根が途中で、あっさりと切れてしまうもの、
必ずといっていいほど、 完全にきれいに全部の根まで全て抜けた!
という雑草がないのです。

雑草は、私に「絶対にあきらめない」「どんな環境でも生き抜いてやる」
「こっちもどんどん進化してやる」とメッセージを発信しているように感じました。

以前、大変お世話になった方から
「学びは、本や人からだけではなく、自然から得る事も大きい」と教わった事があります。
教えて頂いた時は、あまり私の芯には響かなかったのですが、
今回、雑草の根性そして進化に、その意味が少し分かったような気がしました。

私と雑草との格闘は、長期間に及び、最後は、
お世話になっている農家さん4人が応援に駆けつけて頂き、ラストスパートです。
農家さんの手際の良さに、「プロには敵わない」と痛感しながらも、
農家さん:「細川君、ようここまで草を引いたねぇ」と褒めて頂いたのが、
何だか誇らしい気持ちになりました。

最後は、畑に霜よけの不織布のシートを被せて、第一段階の手入れは終了です。
(数日経ったら、雑草がまたしっかりと生えてくるので、その時はまた格闘です。。)

十黒梅(じゅっこくばい)をご愛飲の皆様、
こうして、今年もしっかりとどくだみが収穫できそうです。
どうぞ、ご安心下さいませ。

それから最後に、お知らせがございます。
弊社宛てのFAXは、今まで通常の回線(088-854-5506)を使用しておりましたが、
お客様に電話通信料のご負担のないフリーダイヤル回線を増設致しました。

FAXでの「ご注文」「ご感想」等、
是非、こちらのフリーダイヤルをご利用くださいませ。

FAXフリーダイヤル(通信料無料)
0120-149-565

これからも皆様のお役に立てますよう、頑張って参ります。
これからも、十黒梅(じゅっこくばい)をご愛飲頂ければ幸いです。

それでは、失礼します。

細川 泰伸