第140号 2019年2月発行
「自然の恵み」

こんにちは、失礼します。
生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅(じゅっこくばい)の食援隊、細川泰伸です。
いつもいつも十黒梅をご愛飲頂きまして本当にありがとうございます。

またこの度は、手作り新聞「イキイキ元気倶楽部通信」を
お手に取って頂きまして心より感謝申し上げます。

1月は「行く」と言われますように、
つい先日、年が明けたと思いきや、あっという間の2月。
平成最後の1月が、さっと行ってしまった感に包まれています。

2月は「逃げる」と言われてますので、
しっかり追いついて、スパッと抜いて、時間に追われないよう、
時間をしっかり作って、充実した月にしたいと思います。

そんな2月の一番の思い出といえば・・・「高校の卒業式」です。

私は、中学・高校と全寮制の学校に在籍していました。
家に帰れるのは、夏休みの1週間程とお正月の1週間程です。

寮の生活は時間が厳しく、6時「起床」→「点呼」→「掃除」→「グランドで朝礼」
→「朝食」→「学校で授業」→「クラブ活動」→「夕食」→「体育館で夕礼」→
「自習」→「入浴」→「点呼」→「就寝」10時半。
(点呼とは・・・一人一人の名を呼んで、全員いるかどうかを確かめること。)

そして、寮の規則も厳しかったです。いろいろとありましたが、
中でも「食料の持ち込み禁止」「お金の所持禁止」が特に凄かったです。

時々、荷物検査と称した家宅捜索のようなものがありまして、
禁止物を持ち込んでいないかをチェックされるのです。

とはいいましても、育ち盛りの十代です。
夕方の6時頃に食事して、その後は何にもなしは、本当に辛いものがありました。
ですから、こっそりとお菓子やカップ麺を持ち込み、(入手ルートはいろいろ)
部屋の先輩後輩と分けて食べるのです。

それから、先生も厳しかったし、先輩後輩の上下関係も厳しかったです。

そんなこんなで、夜間にこっそり逃げ出す生徒も少なくなく、
そのため、毎朝毎晩に「点呼」が必要だったかもしれません。
(ちなみに当時は、学校の周りには「赤外線」が張られていました。)

そのような状況を、言葉ではなかなか説明ができませんので、
ビジュアルをヒット映画に例えると・・・
かっこ悪くいえば、クリント・イーストウッド主演「アルカトラズからの脱出」
かっこ良くいえば、リチャード・ギア主演「愛と青春の旅だち」のような感じでしょうか?

自分でも、よく6年間も頑張れたものだと、自画自賛しております。
そして振り返ってみて、その経験は、役立つことも多くありました。

といいますのは、社会に出てから
「細川君は、時間をきっちり守るね」とか「細川君は元気な挨拶をするね」
「君は粘り強いね」等と褒められる事があります。

厳しい寮生活で、時間厳守は必至ですし、
それから、大きな声で挨拶ができないと大変です。
またまた、少々の事で泣き言を言っていたら、これまた大変です。
あの寮生活があったからこそ、今の自分があると思います。

そんな6年間に終止符を打つ「卒業式」は、
たくさんの熱いメッセージが書き込まれた寄せ書きノート、
紙吹雪・胴上げ・きつく抱きしめてくれた先生・・・
辛い事も多々ありましたが、嬉しかった事もその分いっぱいあり、
「卒業しても頑張って!」の先生や後輩、同級生の声に、
涙腺が緩みっぱなしで、どう止めていいか分かりませんでした。

早いもので、もうあれから、30年以上が過ぎようとしています。

そして、現在進行形の平成最後のこの2月!
私の長女が高校を卒業します。

長女は、自分の目標を実現したい一心で、大阪の学校に進学し、
そこで寮生活を送ってきました。(もちろん、私と同じ学校ではありません。)
彼女なりにどんな生活を送ってきたのか?
思いをはせつつ、卒業式に参列したいと思います。

さて只今、こちら高知のどくだみ工場では、
絶好調で製品造り(お酒造り)に励んでおります。
なぜ、この冬の寒い時期が最盛期かといいますと、

生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅(じゅっこくばい)は、
どくだみの搾り汁(青汁)に黒糖と梅肉エキスを加え、
酵母菌でアルコール醗酵させたお酒でございます。

酵母菌(微生物)が糖を食べ、アルコール醗酵するの過程で、「熱」を持ちます。
この「熱」をコントロールする事が、製品造りのポイントになります。
夏の暑い時期だと、上昇した「熱」を下げる事が難しく、
冬の寒い時期だと、これが比較的かつ安定的に管理できるからです。

おそらく、ほとんどの日本酒の酒蔵様も
この時期にお酒造りをなさっているのではないでしょうか?
(最近では、高性能の温度管理ができる設備もあるようで、
 一年中通して、製品作りが可能になってきています。)

アルコール醗酵は、まさしく酵母菌の力の賜物です。
そして、その様子は本当に神秘的で、
タンク内の原材料〔どくだみの搾り汁(青汁)+黒糖+梅肉エキス〕の表面が、
「ぷくっ」「ぷくっ」と動きだす様は、いつ見ても感動を覚えます。
微生物の力に驚くばかり、感服しております。

そして総じて、自然の恵みといいましょうか、
どくだみも自然のものですし、黒糖もサトウキビから作られた自然のものです。
梅肉エキスも生梅をすり潰し、それを数日間煮詰めできた自然のものです。

自然の産物が自然の力で、製品になる。
生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅は、自然の恵みの結晶かもしれません。

そんな自然の恵みに感謝し、皆様のお役にたてますよう、
しっかりと製品造りに励んで参ります。

この冬は雨が少なく、空気が乾燥しています。
そのためか、インフルエンザが猛威をふるっているようです。
体調を崩されませんよう
「うがい、手洗い、十黒梅(じゅっこくばい)」
健康管理には、十分にお気をつけて、お過ごし下さいませ。

それでは、失礼します。

細川泰伸