投稿者「Yasunobu Hosokawa」のアーカイブ

第84号 2014年6月発行
「どくだみが喜ぶ雨の季節」

こんにちは、失礼します。
生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅(じゅっこくばい)の食援隊、細川泰伸です。
いつもいつも十黒梅をご愛飲頂きまして本当にありがとうございます。
またこの度は、手作り新聞「イキイキ元気倶楽部通信」を
お手に取って頂きまして心より感謝申し上げます。

こちら高知は、どくだみが喜ぶ「雨」の季節となっております。
先日は、思わぬ大雨となり、翌日の全国版のニュース番組を見ておりましたら、
私どもの工場のある黒潮町やお隣の四万十市の大雨の被害の映像が放送され、
改めて、その日の大雨が全国ニュースになるくらいの凄さだったかを実感しました。
(工場の方は、お蔭様で無事で、何の被害も出ておりません。どうぞご安心下さいませ。)

さぁ~、そのどくだみが喜ぶ「雨」の季節、
5月の初旬から始まった収穫は、いよいよラストスパートに入りました。
今年も、農家さんが一生懸命育てて頂いたお蔭で、
豊作といっていい程の収穫ができました。

どくだみの栽培は、簡単そうに思えますが、実はそれがなかなかのモノです。
農薬を使わずに栽培しておりますので、ちょっとでもほんの少しでも気を許したら、
他の雑草がどくだみを押し分けるように生えてきて、大変な状態になります。
毎日欠かさず、雑草を丁寧に抜いていく非常に根気がいる仕事です。
現に、栽培をあきらめた方もいらっしゃる程です。
改めて、農家さんの頑張りに心から感服致します。ありがとうございます。

私どもの畑も、若い社員が頑張ってくれたお蔭で、豊作の年となりました。
収穫作業に、初年度の2009年より、毎年お手伝いを頂いている方は、
「今年も、えいどくだみが育ったねぇ~、良かったねぇ~」と
ニコニコ顔で収穫に汗を流して頂きました。

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収穫されたどくだみは、「選り分けと下葉取りの作業」を経て、搾り工場に持ち込まれます。
この「選り分けと下葉取りの作業」が毎年の課題で、いろいろな機械を試してみましたが、

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結局、落ち着いたところは、今のところ人の手による手作業が効率がよく、
今年も、たくさんの方にお手伝いを頂くことになりました。来て頂いた方々からは、
「どくだみの仕事をしたら、鼻の通りがえい!」とか「手がスベスベになる」とか、
「美人になるけんねぇ~」(これは冗談で言ってました)
皆さん、明るく和やかに働いて頂いて、今年もいい方に来て頂いて
本当に嬉しく思っております。

そして、何より嬉しく思っているのが、今年も誰も怪我をする事がなかったという事です。
搾り作業には、どくだみをみじん切りにする大きなカッターや
どくだみから汁を搾りとるプレス機等、とても危険な機械が並んでいます。

私事になりますが、以前の職場で、機械に指が挟まり、
人差し指の第一関節から先を切断する大怪我をした経験がありますので、
毎朝の朝礼では、欠かさず機械の危険性を伝えてきました。

搾った汁は、これから十黒梅となり、皆様にお届けができると思います。
みんなで明るく和やかに作った十黒梅をどうぞ楽しみにしていてください。

さて、「雨」の話題で、もう一つ
この「雨」の季節、今年は例年以上に気になって気になって気になって、
しょうがありません。

皆様もたぶん・きっと・おそらく、同じ思いだと思います。
そうなんです! 洗濯物です!

今年は、中学2年生の長女が夢を叶えたいという理由で、大阪の学校に転校しました。
その為、妻も大阪に出向く機会が多くなり、私と長男の二人暮らしが続いております。

妻不在となりますと、家事は私の担当となり、洗濯物を外に干すか、中に干すか、
毎朝必ず天気予報をチェックしております。

先日、雨が降りそうになかったもので、外にデデデデぇ~~んと干しておりました。
感のいい方は、ご想像がつくと思います。私の予想が大きく外れ、
せっかく干したのに、雨に濡れて、服も心もぐっちょりです。
また別の日は、安全策をとって、部屋干しすると・・・  天気が良かったり、、、、

洗濯物一つとっても、なかなか一筋縄ではいきませんね、
改めて、家事の大変さを実感しております。お母さんは本当に大変ですね。

何でもそうですが、実際にやってみたら、大変な事がたくさんあるように改めて感じました。
また、他の人がやっている事が、いとも簡単そうに見えるのですが、
いざ、自分でやってみると意外と大変だったりします。

昔から「隣の芝生は青い」とか「隣の花は赤い」と言われるように、
なんでも、他の人のものは良く見えたり、簡単そうに見えたり、羨ましく思えたりします。

実際はそうではない、他の人の大変さを理解できるようになりたいと、
長男のドロまみれの野球のユニフォームを洗いながら、そう感じました。

季節は「雨」の季節。雨の日が多く体調管理が難しい毎日が続いております。
体調など崩されませんよう「うがい、手洗い、十黒梅(じゅっこくばい)」
健康管理には、十分にお気をつけて、お過ごし下さいませ。

それでは、失礼します。

細川 泰伸

第83号 2014年5月発行
「それぞれの個性」

こんにちは、失礼します。
生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅(じゅっこくばい)の食援隊、細川泰伸です。

いつもいつも十黒梅をご愛飲頂きまして本当にありがとうございます。
またこの度は、手作り新聞「イキイキ元気倶楽部通信」を
お手に取って頂きまして心より感謝申し上げます。

ゴールデンウィークが明け、こちら高知は、朝夕はまだ肌寒さを感じるものの、
日中はTシャツ一枚になりたいくらいのポカポカ陽気に一気になりました。
そして、毎年この季節になりますと、私たちの一番の繁忙期の
「どくだみの収穫」が始まりました。

冬の間、じっと土の中で力を蓄えていた「どくだみ」がこのポカポカ陽気に顔を出し始め、
中には、早くも蕾をだしているものもいます。

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このどくだみ達が、搾り汁になり、アルコール醗酵して「十黒梅」となり、
そして皆様のお役に立てようになるかと思うと、とても幸せな気持ちになり、
心弾み、心強くもなります。

今年もお陰様で、農家さんが冬の間にしっかりと手入れをして頂いたので、
豊作間違いなし!連日、工場には、新鮮などくだみが、山のように運ばれ、
工場はフル稼働!私も額に汗を流し、搾汁メンバーと一緒に頑張っています。

その工場も早いもので、2009年に操業開始した搾汁工場も、今年で6年目となりました。
これも、ご協力頂いている農家の皆様、そして何よりも「十黒梅」を
永くご愛飲頂いている皆様のお陰と 心より感謝申し上げます。
本当にありがとうございます。

立ち上げた当時は、必ず「どくだみ」は皆様のお役に立てるはず!の一心で、
清水の舞台から飛び降りる思いで、工場を設立しました。
6年目の今年、その思いが形になってきた幸せを心に深くしっかりと感謝し、
今シーズンの搾汁作業に励んで参ります。

今回の手作り新聞の話題は、そのどくだみ達を見て感じた事をお話させて頂きます。

本当に当たり前の事なのですが、一つ一つ、どくだみが違うという事を改めて感じました。
毎日たくさん運ばれくる「どくだみ達」、人にもそれぞれ個性があり違いがあるように、
どくだみ達にも、それぞれ個性があり違いあります。
茎の太いもの細いもの、茎が長いもの短いもの、葉が大きいもの小さいもの、
微妙にそれぞれに違いがあり、同じものが二つにないように思えてしょうがありません。
自然の生き物なので、それが当たり前といえば当たり前なのですが、、、、

先日の事、我家の長男(小学校6年)が、しょぼくれて家に帰ってきました。
何でも、同じ少年野球の同級生ができる事を、自分はできなかったとか。。。。

私は、とっさにこの「どくだみ」の事を思い出し、
違っていて当たり前、同じだったら大変な事になる。
逆に、同級生ができない事が、自分はできたりする事もあるだろう。
と言い聞かせたところ、
気分を取り戻し、次の日はグランドで元気いっぱいハツラツプレーをしていました。

私の個人的な感じ方かもしれませんが、
何かと「皆と同じ方がいい」といいましょうか?
「はみ出さない方がいい」といいましょうか?
せっかくの個性を「型にはめる」といいましょうか?
同じようにしてしまう傾向があるように思います。

違っていて当たり前、自分の得意な事をどんどん伸ばす
胸を張って、自信を持って逞しく元気に成長して欲しい、と
ボールに飛びつき、一塁に力投する息子を見て、強く感じました。

(話が急に飛びまして、申し訳ありません。どくだみに話を戻します。)

皆様にご愛飲頂いている「生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅(じゅっこくばい)」は
この「自然のどくだみ」の生の葉を搾った青汁に、黒糖と梅肉エキスを加え、
酵母菌で醗酵させた自然素材の健康酒です。

自然素材の製品ゆえ、全く100%同じものは、作れませんが、
皆様にきっとお役に立てるお酒だと思います。

そして、自然素材のもので製品を作る事の良さを大事に
「人を良くする食を通じ、毎日のイキイキ生活を応援します」という旗印の元、
皆様にご満足頂けるよう、頑張ってまいります。

季節は、これから一気に夏に向かってギアチェンジしてスピードアップする事でしょう。
体調など崩されませんよう「うがい、手洗い、十黒梅(じゅっこくばい)」
健康管理には、十分にお気をつけて、お過ごし下さいませ。

それでは、失礼します。

細川 泰伸

第82号 2014年4月発行
「当り前の事に感謝」

こんにちは、失礼します。
生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅(じゅっこくばい)の食援隊、細川泰伸です。

いつもいつも十黒梅をご愛飲頂きまして本当にありがとうございます。
またこの度は、手作り新聞「イキイキ元気倶楽部通信」を
お手に取って頂きまして心より感謝申し上げます。

寒い寒い寒い冬が終わり、待ちに待った春爛漫の4月。
桜前線は北上を始め、桜の可憐なその姿に心和ませる季節がやってきました。

こちら高知は、桜の開花が早かったため、4月の2週目にはもう散り始め、
早くも新緑の季節を迎えようとしております。

そして春といえば、ピカピカの小学一年生!
朝の登校の時間になりますと、真新しいランドセルを一生懸命に背負い、
いっぱいいっぱいにその小さな手を上げて、横断歩道を渡る元気な姿を見ると、
本当に微笑ましく思えてしょうがありません。

と同時に、我家の子供達も初めてランドセルを背負って学校に登校した日の事を
昨日の事のように思い出し、何か懐かしく、
そして月日の経つその早さを感じざるを得ません。

我家の子供達は、お陰様で元気にすくすくと育ち、
この春から、長女は中学2年生に、長男は小学6年生に進級をしました。

長女は、夢を目指したいという事情で、この春から我家を離れ、
大阪の学校に転校する事になりました。
親としては正直、寂しくもあり、心配な気持ちもありますが、
頑張ってほしいと願っております。

それでしばらくの間、妻が長女に付き添っている関係で、
私と長男の男同士の二人暮しが続いております。

今回の手作り新聞では、手前味噌の私事のお話になりますが、
そんな男同士二人暮らしの珍生活から感じた事をお話させて頂きます。

私は、中学・高校・大学と寮生活をしておりましたので、
自分で言うのも何ですが、ある程度の身の回りの事はできる方だと思います。
しかし食事は、全て寮で作って頂いておりましたので、自炊の経験はありません。
正直、食事には困っております。

どくだみの収穫期となりますと、
自宅から離れた工場に住み込みの単身赴任を致しますので、
その時は、仕方が無く自炊をしますが、自炊と言っていいのか
野菜炒めを作って食べるか、スーパーで買ってきたお惣菜を温めて食べる程度、
ご飯を炊いたり、料理を作ったりと手の込んだ事はしておりません。

一人だったら、それはそれでもいいとは思いますが、今回は長男との二人暮しの生活。
子供の食生活、栄養バランスを考えると、そういうワケにはいきません。
野菜もしっかり、そしてカルシウムも摂らないとetc・・・
頭を捻らせながら、台所に立っております。

二人暮しを始め、妻の留守中、そこで改めて、妻の大変さを痛感しました。
これまででしたら、料理を作るのも後片付けも、洗濯も掃除も全て妻任せ、
本当にご気楽なものです。

しかし今はそうはいきません、朝食を作り(ご飯もしっかり炊いてます。)後片付けをし、
掃除をして洗濯をして、ゴミの日はゴミ出しをして、朝は本当にバタバタモード。
時間がいくらあっても足りません。

子供を学校に送り出し、自分も会社に出勤し、帰りにスーパーで買い物をして、
洗濯物を取り込んでたたんで、お風呂を入れ、夕食を作り、後片付けをして・・・
獅子奮迅の思いで、家事に仕事に励んでいる毎日です。

いやぁ~、本当に「お母さん」は大変です!体がいくつあっても足りません。

改めて、今まで当り前のようにあった存在がいなくなると、
その大変さが本当に身に沁みて感じます。
日頃から、当り前の事に感謝しなければならない、そう強く感じました。

そういえば8年程前、ある会に入会させて頂いた際、
毎朝欠かさず「写経」をされている方にご縁を頂きました。
確か、ご縁を頂いた時には、すでに3年程続けていらっしゃったので、
おそらく、もう10年程、お続けになっていると思います。
10年というと365日×10ですから、3650枚にはなります。
本当に、すごい!としかいいようがありません。
頭の下がる思いでいっぱいで、心から感服致します。

そのご縁を頂いた時に、私に確かこのような事をおっしゃって頂きました。
「朝、目が覚めると、あっ今日も無事に朝が来た。今日も写経できる。
ありがとうと感謝の気持ちでいっぱいになる」(うる覚えで失礼します。)

私は、その時はその意味があまり分らずにいましたが、
今になって「無事に朝を迎える」という当り前の事に感謝する気持ちが
その方の境地まではいきませんが、少し分るような気がしております。
この感謝の気持ちを大切にしていきたいと思います。

季節は心躍る春。日中はずいぶんと暖かい陽気ですが、
朝夕はまだまだ肌寒さを感じます。
体調など崩されませんよう「うがい、手洗い、十黒梅(じゅっこくばい)」
健康管理には、十分にお気をつけて、お過ごし下さいませ。

余談ですが、我家のお気に入りメニューをご紹介させて頂きます。

【おじゃこのネバネバ元気ご飯】
1、どんぶりにご飯を盛る
2、卵をかける(生卵or温泉卵)
3、オクラを乗せる(前日にサッと茹で約5mm間隔に刻む)
4、おじゃこをかける(ちりめんじゃこorかちりじゃこ)
5、刻み海苔をふりかける
6、醤油を適量かけ、できあがり

【レタスとオクラとカニカマとちりめんじゃこのサラダ】
1、レタスを洗ってちぎって、皿の上に広げる
2、サッと茹でたオクラを約5mm間隔に刻んでレタスの上に乗せる
3、カニカマをちぎって、ちりめんじゃこを乗せて、お好みのドレッシングをかける

【肉と長ネギのバジルソース】
1、肉をフライパンで炒める(牛肉、豚肉、鶏肉、何でもOK!)
今まで、牛タンと鶏肉(せせり肉)を試しました。
2、長ネギを約3cm間隔に切って、1に入れる。
3、キノコ類を入れる。(マイタケが評判が良かったです)
4、市販のバジルソースをかけて出来上がり。

【若鶏のトマトソース】
1、若鶏(モモ肉)をグリルで焼き、お皿に並べる
2、とろけるチーズを乗せて、レンジで温める
3、市販のトマトソースをかけて出来上がり

ど素人の簡単メニューです。

長男がオクラが大好きで、オクラのメニューが多くなっています。
また、ビタミンやカルシウム等を考え、野菜とちりめんじゃこを多用しております。

本当は、ソースも手作りのほうがいいのでしょうが、
今回の私の場合、市販のソースに頼っています。手前味噌で失礼しました。

それでは、失礼します。

細川 泰伸

第81号 2014年3月発行
「大丈夫!」

こんにちは、失礼します。
生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅(じゅっこくばい)の食援隊、細川泰伸です。
いつもいつも十黒梅をご愛飲頂きまして本当にありがとうございます。
またこの度は、手作り新聞「イキイキ元気倶楽部通信」を
お手に取って頂きまして心より感謝申し上げます。

「1月は行く、2月は逃げる」と昔からよく言われるように、
2014年は、あっという間の2ヶ月が過ぎ、暦は3月に入りました。
「3月は去る」とも言われていますので、きっと今月もあっという間に過ぎ去る事でしょう。

その3月!私どもにとりましては、非常に重要で大事な月になります。
と、いいますのは、この寒い冬の間、じっと土の中で力を蓄えていた「どくだみ」達が、
いよいよ、意気揚々と地上に芽を出そうとしているのです。
冬の間は、芽を出してなかった畑には、
ちらりほらり!と可愛らしい新芽が見えていました。

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(どくだみの新芽)

今年も、しっかりとちゃんと芽を出してくれた「どくだみ」達を見ると、
ほっ!と安心すると同時に、しっかりと頑張らねば!という強い気持ちになります。
これから収穫までの間、しっかりと草引き等の畑の世話をして、
昨年のように大豊作の収穫につなげたいと肚の芯に決意をしました。

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(昨年のどくだみ畑、お陰様で豊作でした。)

それから、その可愛らしい「どくだみ」の新芽は、
私にこう語ってくれたようにも感じました。
「大丈夫!」「春は必ず来るから」「ちょっとした事でくよくよするなよ」と・・・・・

振り返れば、昨年のこの時期も、どくだみの新芽に心を躍らせ、心を強く持ちました。
その時から、一年があっという間に過ぎ、この一年は、本当にいろいろな事があり、
心躍らせる嬉しい事や、心を痛める悲しい事もありました。

前者に直面した時は、楽しく迎える事ができるのですが、
後者に直面した時は、本当にどうしていいのか、心穏やかではありません。
くよくよしたり、ふさぎ込んだり、不安な気持ちでいっぱいになったり・・・

しかし、過ぎてみれば大した事ではなかったようにも思えますし、
その私の悩みなど、どくだみを育む大地の恵み、普遍の春夏秋冬の大自然の流れ、
そして、この一年間の大いなる地球の自転・公転と比べると
本当にちっぽけ過ぎて、お話にならないと思えてしょうがありません。

特に昨年は、記録的な猛暑・酷暑の夏がありましたので、
もしかしたら、この春、どくだみは芽を出してくれるのだろうか・・・?
という心配はありましたが、
そんな私の心配は、小さ過ぎ・つまらなすぎのよう、今年もしっかりと芽を出してくれました。
毎年、どんな事があっても、しっかりと逞しく新芽を出してくれる「どくだみ」達

振り返ってみて、「どくだみ」は1000年も前の平安時代からずっと、
多くの人々に永く愛されてきたという事は、
その前から、ずっと毎年毎年毎年毎年、この季節に新芽を出してきた事でしょう。
どんな事があっても、命は取られず、永い歴史を行き抜き繋いできました。

そんな大地から芽生える「どくだみ」達の逞しい姿は、
私にある大事な事を思い出させてくれました。

それは数年前、ご縁がありまして、
比叡山延暦寺の光永覚道大阿闍梨にお会いできるチャンスがありました。
その頃、私は独立・起業したばかりで、
意気揚々とした気持ちと不安な気持ちに大きく揺れ、
その不安な気持ちを掻き消したく、質問をさせて頂きました。

私:「会社を立ち上げたばかりですが、立ち行かなくなったらどうしたらいいですか?」
すると、にっこりと穏やかなお顔で
大阿闍梨:「命だけは取られんやろ」とおっしゃって頂きました。

その頂いた教えに、本当に心が救われる思いがした事を昨日の事のように覚えています。

しっかりと芽を出した「どくだみ」達は、私に
「ボク達は、どんな事があっても生き抜いてやる!命は取られないぞ!」と
力強くメッセージを発しているようにさえ感じました。

改めて、どくだみの逞しさと自然の恵みに感謝し、
何事にも、大きな心で接したいと、寒風吹き抜ける、
早春のどくだみ畑の上で心に感じました。

(どくだみ畑の上で、私一人でニンニンしている姿は、他の人から見ると・・・
きっときっと、おかしな人に見られていたと思います。)

季節はこれから春に向かって寒暖の変化の大きく、衣服の選択に困る季節です。
お風邪など召さぬよう「うがい、手洗い、十黒梅(じゅっこくばい)」
健康管理には、十分にお気をつけ下さいませ。

それでは、失礼します。

細川 泰伸

第80号 2014年2月発行
「持って生まれたものを輝かせる!」

こんにちは、失礼します。
生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅(じゅっこくばい)の食援隊、細川泰伸です。
いつもいつも十黒梅をご愛飲頂きまして本当にありがとうございます。
またこの度は、手作り新聞「イキイキ元気倶楽部通信」を
お手に取って頂きまして心より感謝申し上げます。

さぁっ!いよいよ待ちに待った「ソチオリンピック」が開幕しました!
この手作り新聞は、2月7日(金)に作成しておりまして、まさに開幕したばかりですが、
印刷・発送作業にお時間を頂く事になり、
皆様のお手元にお届けできるのは2月の中旬以降になりまして、
もしかしたら、全競技が終了した頃になるかもしれません。
どうか、お読み頂く時は、「オリンピックが始まった!」
という時間軸でお付き合い頂ければ幸いです。

今回のオリンピック、メダル候補の日本選手がたくさんいて、
見所満載、目の離せない大会になっていると思います。

どの選手も、この一瞬のために、小さい頃からずっとオリンピックを、
そしてメダルを目指してきたことと思います。
何年も何年も何回も何回も、いや何万回、
いや数え切れない練習し、鍛錬してきたものを全て出し切って、
悔いの残らない、完全燃焼のオリンピックにして頂きたい、そんな思いでいっぱいです。

その注目選手が多くいる中、私が個人的に注目している選手がいます。
このソチオリンピックから正式種目となった
「女子スキージャンプ」に出場する高梨沙羅選手です。

高梨選手のこれまでの活躍は、もう皆様もご存知の事と思います。
今期のワールドカップでは最多の9勝目を挙げ、
オリンピック初代女王に一番近い存在だと期待されています。

私がなぜ、注目しているかといいますと、大きなハンデをものともせず、
堂々と戦っているその姿にあります。

私は、スキージャンプに関して知識が全くありません、
テレビでの彼女の大ジャンプを見て、誰よりも遠くに飛べるのは、
彼女のその小柄な体格がジャンプに適していると思っておりました。

ところが、あるテレビの特集番組を見て、
実は小柄な体格はハンデなんだという事を知りました。
大きな体格の方がジャンプ台の急斜面を滑り降り、
助走する際、スピードが出る事は明白です。
また、飛んだ時に風を受ける面積が多い分、有利だと解説していました。
ジャンプの飛距離は、その2点の要素だけではないと思いますが、
その2点の要素は、とても大きな要素で小柄な選手は、
ジャンプには大変不利だということでしょう。

その番組内で、高梨選手は確かこのような事を語っていました。
(録画をしてなくて、私のうる覚えで申し訳ございません。)

「持って生まれたものを嘆いてもしょうがない、それを生かす努力をすればいい」

私の心の奥底を、まるで昔の恐竜映画「ゴジラ」が「ズズズドドドォォォン!!!!」と
大きく大きく大きく踏みしめたような重く響いたメッセージでした。

その番組では、さらにこう解説していました。
高梨選手は、152cm、その小柄な体型を生かして、
誰よりも低い姿勢で滑り降りる事で空気抵抗を減らし速度をつけ、
低い姿勢で飛ぶ事で、浮力は得られない代わりに推進力を生かし、
誰よりもスピードのあるジャンプで、遠くに飛ぶというのです。

「小柄な体型をハンデと思わず、それを最大限に生かしたジャンプをする!
持って生まれたものを輝かせる!」 この素晴らしすぎる考え方!

私の人生を振り返り(まだ44歳で、振り返るのは早すぎですが。。。)
独立し起業した際、多くのハンデに圧倒され、
押しつぶされそうになりながらも踏ん張ってきた事は自負しております。
しかしそれでも、「○○がないから」「まだ○○できてないから」と
ハンデをハンデのままにして、生かし輝かせる努力が
できてなかった事が多かったようにも思います。

そして、私が独立する際、大変お世話になった方が
「いのち輝かせて生きる」という言葉を頂いた事を思い出しました。

その方は、
「新聞は、読んでしまえばゴミになりますが、ゴミとして捨てる前に、
包み紙や緩衝材(荷物を送る際に使う)、最近では新聞バックとして使えば
その新聞の命を輝かせることができる。
日本は、資源がない代わりに技術を生かし輝かせ今がある。」と教えて頂きました。
独立する際、何もなかった時に心に力強く響いた言葉でした。

その特集番組にお話を戻しまして、高梨選手はさらにこのような事を続けていました。
(録画をしてなくて、私のうる覚えで本当に申し訳ございません。)

「先輩方は、オリンピック出場という希望の無い中で頑張って来られた。
今の私があるのは、先輩方のお陰だと心から感謝しています。
先輩方のためにも応援頂いている方のためにも感謝の大ジャンプをしたい。」

本当に心にグッとくるメッセージで、目頭が熱くなりました。

今の私があるのも、家族や社員や
どくだみを栽培して頂いている農家の皆様のお陰ですし、
何よりも、永く永く永くご愛飲頂いていらっしゃる皆様のお陰でございます。
改めて、心より感謝申し上げます。この感謝の気持ちを大切に頑張って参ります。

最後になりましたが、高梨選手の大ジャンプを心から願うと同時に、
他の選手もきっと必ず大きなハンデや壁を乗り越えて、
この大きな舞台を迎える事と思います。
超人達のスーパーパフォーマンスに心を躍らせると同時に、
選手達の考え方や取り組む姿勢にもしっかりと目を向けたいと思います。
そして、そこから得たものを自分自身に生かし、
これからも精一杯頑張っていきたいと思います。

季節は本格的な冬真っ只中、お風邪など召さぬよう
「うがい、手洗い、十黒梅(じゅっこくばい)」
健康管理には、十分にお気をつけ下さいませ。

それでは、失礼します。

細川 泰伸

第79号 2014年1月発行
「一肚大構」

あけまして、おめでとうございます。
生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅(じゅっこくばい)の食援隊、細川泰伸です。

旧年中は、十黒梅をご愛飲頂きまして本当にありがとうございます。
今年も、皆様のお役立てができますよう、栽培から搾り加工、酒造、お届けまで
社員全員で精一杯頑張って参ります。本年も何卒どうぞよろしくお願いします。
またこの度は、手作り新聞「イキイキ元気倶楽部通信」を
お手に取って頂きまして心より感謝申し上げます。

さぁっ!新しい年 2014年がスタートしました!
私事にはなりますが、今年は「一肚大構」の一年にしたい、そう心に決めております。

「一肚大構」とは、私が勝手に作らせて頂いた言葉ではありますが、
「思うようにならない時、一旦、肚に落として、慌てず焦らず騒がず、大きく構える」
という意味の言葉です。

2013年を振り返り、予想しない事が起こったり、思うようにならない事があったりした時、
慌てたり、焦ったり、騒いだりして、心穏やかではない心情になった事を反省しております。
今年は、まずは一旦、肚にグッと収めて、それからっ!という年にしたいと思います。

なぜ、このような事を思い立ったのかと言いますと、
前述しました昨年の反省もありますが、
1月3日、広い広い広い太平洋の上で、強く強く強く心に感じた事がありました。

その日は、私の唯一の趣味の「魚釣り」の2014年記念すべき初釣行に行ってきました。
場所は、坂本龍馬の銅像のある桂浜沖! 狙った魚は、まさに今が旬の「カワハギ」です。

カワハギは、この時期になりますと、肝がパンパンに膨れ、
その肝を溶いた「肝醤油」で食べるカワハギの
お刺身(身は脂肪が少なく歯ごたえがある白身)は、まさに絶品!
また、お鍋にすると、その「ふるるるるんっ!」した身の食感と上品なダシを楽しめ、
天婦羅にすると、サクサクっの衣の中から
「ふわわわわわぁぁ~~~んっ」とした舌触りが堪能でき、
この季節にしか楽しめない、この季節だから楽しめる旬のお魚です。

しかし、このカワハギは「餌取り名人」として釣り人の間で名を馳せていて、
鯛やグレ(メジナ)等を狙っていて、たまたまカワハギが釣れる事はありますが、
カワハギを本命で狙って釣るとなると、、、、なかなかの難敵、手強い相手なのです。

何しろ、捕食する体勢はヘリコプターがホバリングするような感じで一定の位置に留まり、
その小さな口を素早く使って、餌の一部を少しずつ噛み切っては食べ、噛み切っては食べ、
そのうち、針の部分が見えると、
針は食べ物ではないとその小さな頭脳にインプットされているようで、
針だけ残して、餌だけをキレイに平らげてしまうのです。
その為、竿先に「つんっ!つんっ!」餌を取られたシグナルを感じる事なく
いつ餌が取られたのかが分らない、知らない間に餌を取られている、
釣り人泣かせの魚なのです。

前日の釣果を船長さんに聞いてみると、皆さん、上手に良く釣ったそうで、
最高の方は50枚を釣ったとの事、
まぁ~、そこまで釣らなくても20枚程あれば、
お刺身にお鍋に天婦羅にカワハギのフルコースが楽しめると
期待がカワハギの肝のようにパンパンに膨れ上がって乗船しました。

私達を乗せた船は港から滑り出し、カワハギが待ち受けている桂浜沖へと・・・
その日は、お正月休みそして穏やかなお天気という事もあり、
すでに何隻もの釣り船が海上を賑わしていました。

ちょっと出遅れの感がよぎったものの、お世話になっている船長は、余裕綽々の様子。
独自に見つけた絶好のポイントがあるから大丈夫との事。

いよいよ、そのポイントに到着し、今年一年を占う初釣りのスタート、
第一投目の仕掛けを海へっ!
数秒後、仕掛けが海底に着底したようで、
事前に船長から教えて頂いた誘い方で、竿にアクションを加えてみると、、、
僅かに小さく「つつんっ!つつんっ!」と竿先にアタリがっ!軽く合わせを入れると・・・
小気味良く、竿先に「タン!タン!」というシグナルがっ!
いきなり一投目からカワハギが釣れたようです。
リールを巻き上げてくる時の「カンッ!カンッ!カンッ!」
という心地よい引きもカワハギ釣りの醍醐味の一つ。

この調子だと、昨日の最高の方の50枚に迫る勢いかもっ!と勝手に妄想しながら、
2投目3投目4投目5投目・・・ しかし、そうは問屋が卸さないようです。
餌ばかり取られ、さっきのようなアタリを取る事ができません。
仕掛けを海から回収する度、キレイサッパリと餌を取られています。
さすがっ!餌取り名人!
カワハギが釣れないのは、餌は確実にカワハギに取られているので、
船の位置のポイントが悪いワケではなく、私の腕が悪いワケです。

さらに、その腕の悪さを証明するのは、
私の右隣の方、左隣の方、真後ろの方、その隣の方・・・
私以外の方全員、「また釣れたぁ!」「また釣れたぁ!」の大歓声!
どうやら、釣れてないのは私だけのようです。

他の方が釣れてないのなら、話も分かるのです、私だけ釣れていないというのは、、、、
心境は穏やかではありません。
いつしかイライラっとした感情に火種がついたような感じがしました。

「ふぅ~~~~~~」と溜息まじりで、ふと周りを眺めて見ますと・・・・
そこは、広い広い広い太平洋! どこまでも続く海、海は広いな大きいなぁ~♪

あの向こうには、アメリカがあって、、、、祖父の頃には、この海の上をゼロ戦が飛んで・・・
昨秋、読み終わった「永遠の0(百田尚樹著)」の事を思い出し・・・
坂本龍馬は、この大きな海を見つめて、
大きな事を考えたんだろうなぁ~ と幕末の動乱が頭によぎり
海は、坂本龍馬のそのずっと昔から、昔というより、地球誕生から、ずっと大きく・・・
あぁ~、ホントに自分って、小さいなぁ~、

どうして、こんな広い海で、なんて小さい小さい小さい事でイライラっとしているんだろう、
今日は、ゆっくり海を楽しもう!一年の最初に大きい気持ちになろう! そう感じました。

そう、心が落ち着くと、本当に不思議なものです。
その僅かな小さなアタリが手に感じました!
そして、待望のカワハギを釣り上げる事に!

何かプラスの感情は、餌にも伝わり美味しそうに見えるのでしょうか?
さっきまで、伝わらなかったカワハギのアタリが、
次々と竿先に、そして右手に感じるようになったのです。

そう、「思うようにならない時、一旦、肚に落として、慌てず焦らず騒がず、大きく構える」
この事が非常に大切ではないか?そう肚に落ちました。
そして、今までの事を振り返り、
何かちょっとした事でイライラしする自分が恥ずかしくなりました。

特に昨年は、皆様から非常にご要望のあった、「ノンアルコールの十黒梅」の試作が
なかなか思うようにならず、何度も何度も何度も穏やかではない心境になりました。

そう、思うようにならなくて当り前、全てが思うようになったら、今頃私は・・・・
今年は、「一肚大構」で行こう!と、
広い広い広い大きな大きな大きな太平洋の上で、そう心に決めました。

2014年!この「一肚大構」を肚に収め、皆様のお役に立てますよう、
社員全員で精一杯頑張って参ります。
本年も何卒、どうぞよろしくお願いいたします。

季節は冬本番、お風邪など召さぬよう
「うがい、手洗い、十黒梅(じゅっこくばい)」
健康管理には、十分にお気をつけ下さいませ。

それでは、失礼します。

細川 泰伸

第78号 2013年12月発行
「今年一年本当にありがとうございました!」

こんにちは、失礼します。
生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅(じゅっこくばい)の食援隊、細川泰伸です。

いつもいつも十黒梅をご愛飲頂きまして本当にありがとうございます。
またこの度は、手作り新聞「イキイキ元気倶楽部通信」を
お手に取って頂きまして心より感謝申し上げます。

師も走るほど大忙しの12月!いよいよ今年もあと残りわずかとなりました。
やはりといいましょうか、さすがといいましょうか、
12月に入ると、「うぅ~寒ぅ~い!」ですね。 今年の夏は記録的な酷暑で、
10月になっても暑さが残る日が続いておりましたので、
もしかしたら、そんなはずはありえませんが、夏が異常なだけあって・・・・
冬は来ないのかも・・・? そんなありえないおかしな事をふと考えたりもしましたが、
やはり、そんな事はありませんね、当たり前のようにしっかりと冬がやって来ました。

黒潮町のどくだみ畑にも冷たい風が吹き抜け、いよいよ冬の到来です。
畑を見渡すと、どくだみ達も私達のように、冬支度を始めたようです。

どんな冬支度かといいますと、土の上には、どくだみは顔を出してはいません。
少し掘ってみると・・・ いました!いました! いました! どくだみの根が!
酷暑、猛暑を乗り切り、しっかりと土の中に凛としたどくだみの根がいました。
これからこの寒い冬に、しっかりと力を蓄え、
春にはゆさゆさとその葉を大きく揺らす事でしょう。

そんな冬支度のどくだみ達をみていると、
厳しい冬があるから、豊かな恵みの春がある。過酷な夏があるから、実りの秋がある。
何か自然の摂理といいましょうか?
自然の原理といいましょうか?
自然の流れといいましょうか?

自分を振り返ってみて、とかく結果をすぐに求めたりします。
何にでも冬はあるんだ、冬が厳しければ厳しい程、豊かな春が必ず訪れるはず、
結果を急がず、慌てず、焦らず、騒がず、心に余裕を持って、
何にでも接していければいいなぁと、
どくだみ畑は心に大きく感じる何かを教えてくれるような気がしました。

さて、来年の話を今からすると。青鬼赤鬼に大笑いされるかもしれませんが。
2014年1月になりますと、私ども食援隊は、お蔭様で8歳を迎えます。
妻と二人で小さな事務所を借りて立ち上げた会社も
それなりの事務所に移転し、工場や畑を所有し、社員も増え、
携わって頂いている農家さんも増えました。

会社を立ち上げた当初は、まさに極寒の真冬で、
本当にどうしようか?と肝を冷やす思いがしましたが、
多くの方々のお力を頂き、今があるように思います。

発売開始の際は、特に妻や子供達に励まされ、大きな力を頂きました。
学校帰りの通学路、道端で摘んできた「どくだみ」を
花束にしてうれしそうに持ち帰ってきてくれた長女
初詣で「どくだみがうれますように」と手を合わせてくれた長男
本当にお客様に買って頂けるかどうか分からない十黒梅(じゅっこくばい)の
初回製造分の大量の山を見て、「私達が一生飲む分はあるわね!」と笑ってくれた妻
本当に大きな心の支えとなりました。

そして、何よりも今があるのは、
十黒梅(じゅっこくばい)を永くご愛飲頂いていらっしゃる皆様のお蔭でございます。
心より感謝申し上げます。本当にありがとうございます。

ご愛飲の皆様から、
「祖母もびっくりしていて、あの十黒梅はすごいネと言っていました。」
「おかげ様で私も元気になり、主人も元気で過しております。」
「十黒梅は神です」「この十黒梅で生き返りました。」
「魔法のお酒があればもう大丈夫、そんな安心できる気持ちを頂きました。」
「もうひとつ良い事は、水泳の距離が、これ迄の倍以上に伸びた事です。」
「真摯な対応が本当に嬉しく思います。」
「私にとって、十黒梅は生涯手離せなくなりました。」等々
嬉しいお声をたくさんたくさん頂き、私どもが作った十黒梅(じゅっこくばい)が、
皆様のお役に立てる事ができるこの幸せは、この上ありません。
心より熱く熱く厚く感謝申し上げます。

皆様から頂く嬉しいメッセージは、毎朝の朝礼にて社員全員で拝読させて頂いております。
その時間は、一日の中でも一番の幸せな時間で、とても楽しみにしております。

今回の手作り新聞では、私どもの一日のスタートの「朝礼」を少しご紹介させて頂きます。
創業当初から、私どもの朝は、まず一番に掃除から始まります。
掃除をする事で身の回りをキレイにし、心をキレイにし、
気持ちのいい環境で仕事に取り組めるようにしています。
もちろん、トイレも毎朝しっかり掃除をして気持ちのいい毎日を過ごせるようにしています。

その後、全員で「朝礼」に入り、その日一日の打ち合せをしてから、
「クレド」と呼んでいる私どもの信条ともいうべきものを全員で確認しております。
「クレド」というのは、ラテン語で「信条」「志」「約束」等を意味する言葉で、
いわゆる企業理念ともいうべきモノを、より具体的に全員で理解しやすくしたものと、
私は考えております。

創業する際、自分達の会社を、こんな会社にしたい!という強い思いで、
妻と二人で何日もかけて練り上げて15項目を作成し、
創業当初より、毎朝欠かさず、この「クレド」を一項目ずつ全員で確認しております。
その15項目ある「クレド」の中から、
私どもが一番大切にしている1項目目をご紹介させて頂きます。

私達は、「人を良くする食を通じ毎日のイキイキ生活を応援します」を
合言葉に「お客様にお役立てする事」を使命とします。
かかわる全ての人が商品の良さをしっかりと理解し、
商品説明やアフターフォローなど、誠実・真心の精神で
プロフェッショナルとしてお客様に感動して頂けるよう全力で努力します。

書いている事は当たり前の事かもしれませんが、このクレドを徹底する事で、
どくだみの栽培・搾り加工・酒造等、製造に関わる者は、お客様の事をしっかりと考え、
製品作りに誠実・真心の精神で取り組む事ができます。
販売を担当する者は、しっかりと商品の事を学び、正しくお伝えし、
誠実・真心の精神でお客様に接する事ができます。

この当たり前の事を当たり前にやる「凡事徹底」をこの8年間、
毎朝欠かさず徹底して参りました。

今年一年を振り返ってみますと、同じ食を天職とする者の偽装事件に耳を疑いました。
私どもは、最初に自分たちの「クレド」を決め、
それを大切に毎日全員で共有してきた事が、 本当に良かったと感じております。

これからも信念をもって、取り組んでいきたいと思っています。
2014年も、皆様のお役に立てますよう、社員全員で精一杯頑張って参ります。
今後とも何卒、どうぞよろしくお願いいたします。

今年一年、本当にありがとうございました。重ねまして心より感謝申し上げます。
皆様にとりまして、2014年が良き年でありますよう、心よりお祈り申し上げます。

それでは、失礼します。

細川 泰伸

第77号 2013年11月発行
「道(三河湾チャリティー100km歩け歩け大会の思い出)後編」

こんにちは、失礼します。
生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅(じゅっこくばい)の食援隊、細川泰伸です。

いつもいつも十黒梅をご愛飲頂きまして本当にありがとうございます。
またこの度は、手作り新聞「イキイキ元気倶楽部通信」を
お手に取って頂きまして心より感謝申し上げます。

月が替わり、【食援隊オリジナル卓上カレンダー】をめくってみると・・・、
あと2枚っ!そうです!2013年も残すところ、あと11月12月となりました。
月日の経つのは本当に早いですね。

こちら高知は、例年でしたら10月になると
「先発の夏」は「リリーフの秋」にマウンドを譲っておりましたが、
今年の夏は驚く程ののスタミナぶり、
10月になってもまだまだ行ける様相を見せておりました。

しかし、さすが11月になると、やっと交代のサインが出たようで、
しぶしぶ「リリーフの秋」にバトンタッチ、やっとマウンドを譲る気になったようです。
これから「抑えの冬」に向かって短いイニングを
しっかり「リリーフの秋」が繋いでくれる事でしょう。
(長男が少年野球をやっているもので、季節を野球に重ねてみました。)

さて、手作り新聞は本題に入り、前月号の続きにバトンタッチ!
マウンドを譲らせて頂きます。

前月号では、私が数年前に100kmウォークに参加したときに記した
「道(三河湾チャリティー100km歩け歩け大会の想い出)前編」を
お伝えさせて頂きました。

スタートから12時間を過ぎ、60kmを過ぎたところ、足の痛みをこらえながら、
なんだか意識まで遠のいていきそうな状態で、真っ暗な夜に1歩1歩、足を進めます。

■道■     後編

足の痛みはしょうがない、これだけ歩いたのだから当たり前
雨・・・ちょうどいいシャワー、涙も隠してくれる
悪条件・・・これでゴールしたら、絶対カッコイイ

一つ一つのマイナスの発想がブラスの発想に切り替わっていきました。

そして、家族、社員を幸せにするにはどうしたらいいのだろう
そんな事を考えていくと、頭の中が急にワクワクしてきて
その顔が、私の足をまた一歩また一歩、前に進ませてくれます。

しばらく、みんなの顔を想像して、ワクワクしながら、歩いていましたら
みんなの向こうに、いっぱいいっぱい、いろんな人の嬉しい笑顔が見えてきました。

それは・・・きっとまだお会いしたことのない、インターネットで当店の大切なお客様
さっきまで、私の心の中にあった

自分がどうしてこの世に生まれてきたのだろう?
自分は何のために生まれてきたのだろう?
どうして、この仕事をしているんだろう?

その問いに対し答えがハッキリと出ました。

それは、たくさんの皆様に
嬉しい笑顔になっていただく事、お役に立つ事

そうです、皆様のお役に立って、皆様にいっぱいいっぱいの笑顔になって頂き
それで自分も家族も社員もいっぱいいっぱいの笑顔になる

たくさんの笑顔を作る事が、自分の存在意義だと
体に雷が走ったように感じました。

と同時に、この100kmを断念したら、子供は悲しい顔をするだろうな
妻もきっと同じだろうな、社員も、きっと悲しむだろうな

今回、一番の繁忙期に仕事を全部任せて
一人だけ、やりたい事をしている自分・・・

きっとみんな悲しむだろう、そんな思いがしてきました。

そして、家族や社員の笑顔を作れない男が
どうしてお客様の笑顔を作れるだろうか、そんな風に考えた時

必ず、完歩してみせる!そんな勇気がフツフツと沸いてきました。

そしてしばらく歩いた0時10分、70キロ地点のチェックポイントのコンビニに到着!
そこには、もう一人高知から一緒に参加した、Uさんの笑顔がありました。

Uさんは、今年から私ども高知でのネットショップの勉強会に参加された方で
非常にガッツのある方です。
今回も、何人か一緒に参加しようとお声がけした時に、一番に手を上げてくれました。
しかも、今回は実費での参加、本当に頭が下がる方です。

スタートの時から一度も会ってなかったので
心配していまして、元気な笑顔が見れて本当に良かったです。

今まで通ってきた道のりやいろんな事について二人で談笑し、
せっかく70キロまで来たからあと30キロ!と誓い合いUさんはそこを出発します。

私は、その日は食事らしい食事をしてなかったので
ちょうど、ここで腹ごしらえと思い、コンビニの中を徘徊し
お弁当やおにぎりを手にしましたが、結局、買ったのは「おでん」

そうです、50キロ地点の手前で、Y先輩と別れる前に一緒に食べた
「おでん」をもう一度食べたく、その時と同じメニューを・・・
汁を多めに貰い「おでん」にむさぼりつきます。今までの事を汁と一緒に飲み干します。
冷えきっていた体が芯から温まってきました。

一息ついた私に、ボランティアの方がそっとよってきて
「足、揉みましょうか?」の一言、そして、私のふくらはぎを何も言わずに
じっくり、じっくりとマッサージを始めてくれました。

私は、あまりの嬉しさに「ありがとう」「ありがとう」と何度もいいます。
ボランティアの方は「去年、私がして頂いたから」
この一言だけで、ひたすらマッサージを続けてくれます。

涙がボロボロになって、ボロボロになって・・・

ボランティアの方:「絶対、100km完歩してくださいね」
こんなにしていただいて、もし断念したら・・・

もう私には途中で断念する事の方が、勇気がいる事に気づきました。
70キロ地点に涙で別れを告げ、また一歩また一歩足を前に進ませます。

マッサージのお陰で、痛んでいたふくらはぎも快調さを取り戻し
もしかしたら、100km完歩できるのかも
それに、70キロまでせっかく歩いたのだから・・・

それから、みんなの笑顔をゴールの向こうに思うと、
急に足取りが軽く、一気に81キロ地点を目指します。
激しい雨、暗闇、寒さ、そんなものは全く気になりません。

76キロのチェックポイントで私より先にいたUさんに追いつき
今度は逆にその地点を追い抜くように、私が先に出発します。
「カニ汁」目指して、足をまた一歩また一歩・・・

それから約1時間後、午前4時、到着した81キロ地点
そこには、多くの笑顔が待っててくれました。

そして、ボランティアの方が用意してくれた「うどん」を口に入れた瞬間、
わけも分らず、また涙がボロボロ出てきました。

雨が降りしきる中、しかもこんな早朝から、何の得にもならないボランティアです。
無償で提供してくださった「うどん」の味
今まで食べたうどんの中で、正直一番美味しかったです。

五臓六腑にその美味しさがしみわたりました。

そして、待望の「カニ汁」。。。。。。。。。もう涙は止まりませんでした。
その時、1つの事に気づきました。

それは
「美味しい」「美味しくない」は自分の心が決めているんだ

「あいだみつお」さんの言葉で、私の大好きな言葉があります。

「幸せは、いつも自分の心が決めるんだなぁ~(みつお)」

まさにその通りで、もし、こんな状況ではなく
普通の日に、普通に、この「うどん」や「カニ汁」が出てきたら
こうは美味しく思わないだろう、

自分は、美味しい美味しくないをどんな基準で判断していたんだろう
いつも、「ありがたい」と思って食べていたんだろうか?

自分を反省すると同時に、特に食品を扱う者として、
日頃から、ありがたく食べ物に対する気持ちを持たないといけない
そう心に誓いました。

そして、そこでも入念に足を揉んでもらい
次へのそして完歩への勇気を頂きます。

「勇気」と「感謝」と「気づき」を頂いた81キロ地点
意気揚々と「行ってきます!」と大きな声を出し
「いってらっしゃい」の拍手に包まれ、そこを出発しました。
あと19キロ、残り5分の1たった、20キロ!

それに足も大丈夫!何とかなる!
えっ!もしかしたら完歩?

しかし、そう快調と思われた足に困難が待っていました

それは、長い下り坂!

上りは、膝に負担はありませんが、下りは、体重がそのまま膝に圧し掛かってきます。
90kg近い巨体の体重に、膝が悲鳴をあげはじめました。

やはり、日頃の不摂生がこんなところにたたってきました。
それから、心配していた「股ズレ」!これも悪化です。

歩く度に、膝と、股の痛みが、私の希望を打ちのめしていきます。
あまりの激痛にその場に座り込み
本気でやめようか、どうしようか・・・考え込んでいました。

そこへ、後ろからUさんが追いついてきまして
「大丈夫ですか?」心配がって声を掛けてくれましたが

もうここまで来たら、マイペースで歩いていかないと、お互いが完歩できません。
私もUさんも当然、そのことは分かっています。
ゴールで会おうと固い約束をしてその場で別れを告げます。
Uさんにしてみたら、今回は会社に認めてもらえず、それでも!と実費で参加した今大会
もし、私が同じ立場だったらどうだっただろう?

きっと、「会社がOKしてくれないんですよ」とか言って、
またまた逃げていたに違いありません。
Uさんの後姿を見ると、次の一歩を踏み出す勇気に大きな火がつきました。

右手に持った杖を頼りに、一歩、一歩、足を踏み出します。
その時、ハッと気づきました。そうです、右手に持った「杖」!

その「杖」は、Y先輩にお願いして作って頂いた手作りの特注の「竹の杖」!
竹の根っこのところが、ちょうどいいグリップになっいて持ちやすく
それに竹ですから、中は空洞、とっても軽くしっかりしてます。

コツン、コツン、と地面を叩く杖の音

その音を聞いていると、50キロの手前で別れを告げたY先輩が
「頑張れ!頑張れ!」と言っているように聞こえてきて、
大粒の涙が一気に溢れてきました。

そう、私は一人じゃない!

痛いとか、辛いとか、気に入らないとか、そんな不平をいっている場合じゃない

「歩こう」

そこからの道のりは、痛い足を引きずるように一歩一歩・・・

まだ見ぬゴールの向こうで待っている娘・息子・妻・父・母、社員の笑顔
そして、お客様皆様の笑顔、皆さんのチカラが、足を前に運んでくれました。

90キロのチェックポイントが目の前になると、その地点からボランティアの皆様が

「がんばれぇ~」と大きな声で叫んでくれました。

今まで、何度も耳にした言葉

「がんばれぇ~」

でも、こんなに心に響いたのは初めてのことです。
こんなに重みのある言葉だと、初めて気づきました。

その「がんばれぇ~」の声を頂く度に、もう出し切ったはずの涙がまた溢れてきました。

90キロ地点で、ボランティアの方に入念なマッサージをして頂き
100キロのゴールを約束した私は、痛い足を引きずりながら、
ゴールに向かって一歩踏み出します。
時計の針は、午前9時歩き初めて26時間が経過したところでした。

最後の10キロは、自分のチカラは1%もありませんでした。
足を一歩一歩、前に運んでくれるのは
娘・息子・妻、そして父、母それから社員の笑顔、まだ見ぬお客様の嬉しい笑顔

Y先輩に作っていただいた杖、一緒にゴールを目指しているUさんの存在
皆様のチカラが、また一歩足を踏み出してくれました。

そしていよいよラスト数百メートルのところでは、
昨年、完歩され、今年はサポートに回っていた知り合いの方々が出てきてくれて
大きな拍手と「頑張れぇ~」の声援を・・・

もうそこからは涙で前が見えません
泣きながらゴールに一歩一歩

最後のカーブを曲がり、やっとゴールが見えた瞬間
何とも言い表しようのない気持ちに包まれました。

そして一歩一歩近づくゴールにはたくさんに人が、私のために拍手をして頂いてます。
そして、よく目を凝らしてみるとY先輩をはじめ
多くの仲間のみんなの笑顔がそこにありました。

最後、ゴールのテープを切った瞬間は
思わず、泣き崩れるようにうずくまってしまいました。

10月31日午前11時30分

歩き始めて、28時間と30分
私の挑戦は、涙と感謝に包まれ、無事に幕を閉じました。

たった歩くだけのこと、ただそれだけ・・・
しかし、この100kmの「道」を歩く事だけで

●いろんな皆様にお世話になっている感謝の気持ちを忘れない事
●どんな事も自分の心が決めている事
●私のやるべき事は、多くの笑顔を作ること
この3つを学びました。

今回のイベントの主催者様、サポートしていただいたボランティアの皆様
このイベントを私に勧めていただいた皆様、社員のみんな、家族のみんな
そして、ずっと当店を温かく応援して頂いてますお客様皆様
皆様のお陰で、完歩できました。本当に有難うございました。
今回の100kmの「道」は、皆様のお陰で完歩できました。

しかし私には
これからが本当の「道」が待っていると思います。

そして、今やっとその「道」の
スタートラインに立てたと思います。

今回の経験を糧に
感謝の気持ちを忘れず「道」を一歩一歩進んで参ります。
これからもどうぞよろしくお願いします。

- 完 -

それから今回、あと2枚となりました2013年度版【食援隊オリジナル卓上カレンダー】の
2014年度版を十黒梅(じゅっこくばい)をご愛飲の皆様に
感謝の気持ちを込めて、プレゼントさせて頂きます。
同封させて頂きましたので、是非是非ご活用下さいませ。

特に、定期お届けサービスをご利用のお客様は、
まず、ご自身の十黒梅の到着予定日に、
赤ペンで大きく「お届け日」と丸印をお願いします。

そして、その日から手前に数えて10日前の日を、
青ペンで大きく「変更〆切」と丸印をお願いします。
お届けの10日前までしたら、お届け内容のご変更が可能でございます。

青印の日までに、「今回は、ちょっとお届け日を延期したい」「本数を増やしたい」など、
予定通りではない場合は、カレンダーに明記しております
電話番号0120-149-560(通話料無料フリーダイヤル)にお電話頂くか、
同じく明記しております弊社ホームページアドレスhttp://shokuentai.com/
へアクセスしてご変更下さいませ。

尚、お届けを早めたい場合は、ご連絡頂きましてから10日後が
一番早いお届けになりますので、どうかご了承くださいませ。

【食援隊オリジナル卓上カレンダー】は、使いやすいスタンド式で、
前月も翌月も一目瞭然、12ヶ月分のめくりタイプです。
皆様の大切なご予定を、ドンドンご記入頂き、机の上や食卓の上、電話台の横等、
さりげないちょっとしたところで、きっと大活躍して頂けると思います。
是非、十黒梅(じゅっこくばい)共々、お役立て頂ければ幸いです。

それでは、失礼します。

細川 泰伸

第76号 2013年10月発行
「道(三河湾チャリティー100km歩け歩け大会の思い出)前編」

こんにちは、失礼します。
生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅(じゅっこくばい)の食援隊、細川泰伸です。
いつもいつも十黒梅をご愛飲頂きまして本当にありがとうございます。
またこの度は、手作り新聞「イキイキ元気倶楽部通信」を
お手に取って頂きまして心より感謝申し上げます。

こちら高知は9月末より、日中は、まだまだ残暑厳しく暑い毎日が続いておりますが、
朝夕はめっきりと涼しさを覚え、秋の気配を感じるようになりました。
今年はフル回転・トップギアで大奮闘したエアコン機器も、
ようやく束の間の休憩タイムがきたようです。

運動不足解消にと、不定期的に通っている近くの県営プールは、
夏の冷水から冬の温水へと水替えが完了し、
秋そして冬への準備は万端のようです。

これから徐々に秋が深まり、季節は移り変わっていく事でしょう。
部屋の温度調整や服装の選び方が難しい季節です。
体調管理には十分にお気をつけくださいませ。

そして、10月になるとどうしても忘れられない思い出があります。
それは数年前、愛知県のある会社様の主催イベント
「三河湾チャリティー100km歩け歩け大会」に参加した時の事です。

今回は、その時にまとめたものご紹介させて頂きます。

■ 道 ■ (前編)

ゴーゴーと雨が降りしきる中、一人ぽつんと歩く私、
あたりは真っ暗で、時折横を通りすぎる車にドロをはねられ
今にもそこから逃げ出しそうな心境に駆り立てれました。

ふと腕時計をみると、22:05

ちょうどその時、私のポケットの中の携帯電話に着信のサインが・・・

電話を取ると、向こうには私を気遣って心配で電話をくれた妻の声、
2~3分、足の痛みや、雨の状況などを話し、電話を切ろうと思った時
電話の向こうで、3歳の娘が出てきて一言

娘:「ぱぱぁ~、がんばってよぉ~」

目の前が涙という洪水で溢れて・・・
失いそうになっていた自分をしっかり取り戻しました。

10月30日、AM7:00にスタートした
第9回、三河湾チャリティー100km歩け歩け大会
この大会は、その名の通り「チャリティー」で参加費は、福祉施設に寄付されます。

そして、今年は新潟中越地震の被災地にも、
一部寄付されることが決まり、参加者から拍手が沸き起こりました。

もともとは、社員教育の一環ではじまったそうなのですが、
回を重ねるごとに、人が人を呼び
今年は、350人の今まで一番の参加者でスタートしました。

実は昨年、私が大変お世話になっている方が、この大会に参加して

「本物になれる」「自分が好きになる」
「絶対、一生に一回は歩いた方がいい」などなど
熱い熱いメッセージを頂いていました。

それで、昨年はこちら高知で、高知大学主催の100km歩く大会に参加したのですが
無惨にも「50km」でリタイア
今年は、何とか昨年よりも・・・と臨んで迎えた今大会でした。

スタートの時、主催者の社長様の挨拶で
「今日は雨が降ってます。最悪のコンディションです。
しかし、これを最悪と思うのか、いい試練だ、最高と思うのか、
それは皆様の心次第です。」

という言葉に、胸を打たれ、空を見上げ、もう後戻りできない
これから始まる数時間のチャレンジへの決心をしました。
最初は、知っている方と仲良く
仕事の話や、最近の話についての話に花を咲かせ意気揚々と足を滑らします。

しかし、歩くスピードを人に合わせるのは本当に難しく
最初はみんなで合わせていたのが、だんだんバラバラになってきました。
私は昨年、高知の大会で、最初からスピードを上げて、
それが原因で足がもたずリタイア
その教訓があったので、ゆっくりペースで一歩一歩前に運びます。

それから今回、靴を買う時に、買ったお店で教えて頂いた
「マサイ族の歩き方」をイメージして歩きました。

その歩き方は、言葉にすると非常に難しいのですが
上体を動かさず、地面からの衝撃を膝で吸収するのではなく
なるべく腰で吸収するように歩くのだそうです。

マサイ族の人は、大きな水瓶を頭に乗せて、毎日、毎日、何キロもあるいているのに
誰一人として、足腰を痛めた人がいないそうで、
最近は、医学やスポーツ学等から脚光を浴びているそうなのです。

ちょっと考えてみたら、マラソンの野口選手や高橋選手の走っているフォームは
ほとんど上体にブレがありませんし、競歩の選手もそんな感じです。

マサイ族の歩き方をマスターするのには、かなりの時間が要るとの事でしたので
今回は、上体を上下させない事、それから競歩の選手のような歩き方をイメージして
それを実践してみました。

しばらくそのペースで歩いていると左手の方に、
39キロ地点のチェックポイントが見えてきました。
そこには、今回同じ高知から参加した私の高校の大先輩でもあります
Y先輩の姿がありました。

私:「先輩!えらい早かったっすね~、大丈夫っすか~」の問いかけに
先輩:「膝の裏がいかん!」
私:「どうしますぅ?」
先輩:「行く」

先輩には、日頃から本当にお世話になっていて、いつも適切なアドバイスを頂き
今の私があるのも先輩のお陰です。
何とか、一緒にゴールをしたい!そんな気持ちでいっぱいになり
ひとまず、次の50キロ地点を二人で目指します。

しかし、朝からの雨はだんだん強くなってきて
大きな車が横を通ると、否応もなくドロがはねてきます。

前に歩く気持ちがグラグラと揺らぐのが、足の調子のいい私でもひしひしと感じます。
足を痛めた先輩にはよっぽどの事だと思いました。
先輩:「オレはかまんき、先に行けやぁ~」
私:「50キロまでは一緒に行きましょう」

たった、「歩く」
たったそれだけ

なのに、どうしてこんなに一緒に歩く事が難しいのでしょう

もし、これを会社に、そして家族に置き換えた時、私は、嫌なことから目をそむけ
うわべだけで、一緒にやってきたかもしれない事に胸を痛めました。

今までの生活をやり直す意味でも、何とか、先輩と50キロまで行くんだ!
その一心で、一緒に足を進めます。
一緒に歩き初めて約2時間、陽は西に沈み、辺りは真っ暗になってきました。
建物の灯りと、横を通り過ぎる車の灯りだけ頼りに歩きます。

しばらくすると、右手にコンビニが見えてきました。
私:「先輩、あそこまで頑張りましょう」
コンビニに着くと痛い足を押さえる先輩、疲労困憊の顔が隠せません
一緒に食べる「おでん」の味が胸にしみます。

足の痛さを忘れさそうと、高校のバカ話や仕事の話にしばらく花を咲かせます。
私:「さぁ~、歩きましょう!」といったその時に
先輩:「ありがとう、おまんのお陰でここまでこれた
おまんがおらんかったら、39キロでやめちょった
ここから先は、自分でゆっくり行くき、おまんは先に行け」

今回の大会にはタイムリミットがあって、時間内にゴールしなければなりません。
それを気遣ってかの先輩の一言、一緒に行きたい気持ちでいっぱいでしたが、
初めて聞く「ありがとう」という先輩の声に

私:「絶対、50キロまで来て下さいよ」
先輩:「よっしゃぁ~、分った!」
涙いっぱいの約束を交わし、一人、雨の中を歩きはじめました。

先輩と別れ、数十分、大きな川の橋を渡り、左手に灯りが見えたとき
向こうから「がんばれぇ~」の大きな声が聞こえてきました。
そうです、ちょうど半分の50キロのチェックポイントです。
私の中で、目標にしていた地点が目の前です。

「がんばれぇ~」の声に勇気をもらい、一歩一歩足を運び、その地点へと・・・
たどりつくとそこは、足を痛めた人のうめき声がそこら中から聞こえてきました。

ボランティアで参加されたお世話係りの方が、一生懸命マッサージをする姿をみると
涙がグッと込み上げてきました。
自分の足を触ってみると、痛いには確かに痛いですが
不思議な事に、昨年、50キロでリタイアした時のような激痛はありません。

もしかしたら、今回はチャンスかもしれない、恐るべしマサイ族!そんな思いを胸に
次の目標に向かって歩き始めました。

次の目標は、81キロのチェックポイント!

そこには、昨年見事100キロを完歩して、今回、サポートに参加していただいている
多く知り合いの方が待っていらっしゃるところ

そして、そこには、蟹屋さんが、
無償で提供してくれた「カニ汁」が待っているところ

前日に、蟹屋さんから「おいしいカニ汁をみんなで食べてね!」と言われましたので、
それを楽しみにしておりました。
雨の中を一歩一歩、みんなの顔とカニ汁を目指します。

それはスタートして、ちょうど12時間、午後7時のことでした。

そこからしばらく歩いた60キロ地点、50キロでは大丈夫だった足も
さすがにギシギシと痛みを感じるようになってきました。

進んでいる道は、市街地を抜け、まわりには、建物が少なくなり
灯りも同時に少なくなってきました。

ふと気付けば
前は・・・誰もいません、
後ろは・・・誰もいません、
まわりに誰一人もいない事に気付きました。

今回の道は、初めて通る道、もし、間違っていたらどうしよう
自分の居場所が分らなくなり、不安と寂しさでいっぱいになりました。

暗闇の中に一人でいる私・・・

激しく吹きつける雨、そして暗闇、そして遠くの雷の声、不気味な光り
聞こえてくるのは、時折横を通る車の音と
自分の足音、右手にしっかりと持った「杖」が地面をつく音
さっきまでは、車が横を通るとドロをはねらるので、すごく不快な思いでしたが

それが、次第に、だれか横にいて欲しい
早く車が横を通って欲しい、そんな気持ちになりました。
しかし、そんな気持ちと裏腹に現実はそうではありません。
コースは市街地を抜けていきますし、時間が時間です。
車の数は当たり前のように少なくなっています。
だんだん、だんだん、寂しくなり、涙が込み上げてきてきました。
それから、痛みと不安の思いからか

自分がどうしてこの世に生まれてきたのだろう?
自分は何のために生まれてきたのだろう?
どうして、この仕事をしているんだろう?

そんな思いがふつふつと沸いてきました。

もうここから逃げ出して逃げ出したくて、何度も何度もリタイアを考えました。

また挫折すのか?
また去年のように諦めるのか?

今まで、いつもいろんな言い訳をして諦めてきた自分
そんな自分に別れを告げたかったのも、今回参加した理由の1つ

たった、歩く事!それさえもできそうにない自分
自分が自分を本当に情けなくなりました。

そんな時、私のポケットにあった携帯電話に妻から電話が一本

暗闇の中にポツンといた私に
妻の声は本当に救いでした。

妻:「どう?雨は?どこまで歩いた?足は大丈夫?寒うないぃ?」
気遣ってくれる声に、「うん、うん、大丈夫」と答える私

電話の向こうが、静かになったので、
話は終わったのかと思い、電話を切ろうとした時

電話口から
娘:「ぱぱぁ~、がんばってよぉ~」
3歳の娘が・・・

目の前が涙という洪水で溢れて・・・
失いそうになっていた自分をしっかり取り戻しました。

そうです。この子たちの笑顔を守るのは私の役目
私がやらないで誰がするのでしょうか?
まさか他人の誰かが、ウチの子供を幸せにするのでしょうか?

いや違います!

家族の幸せを守るのは私の役目
私の存在意義は、家族の笑顔を守る事
もし、今回、100kmを歩ききったら
どんなに娘や息子が喜んでくれるのか、
どんなに嬉しい顔をしてくれるのか・・・

まだ見ぬゴールの向こうに、しっかりと、はっきりと
娘と息子の喜ぶ顔が見えました。

そして順番に、妻、社員全員の顔が、ゴールの向こうに見えた瞬間!

「ハッ」と
自分の存在意義に気付きました。
私の存在は、家族、社員を幸せにする事

その時こそが、不安が勇気へと、
「カチッ」とスイッチが切り替わった瞬間でした。



後編へと続く。。。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。
また、次号(11月発行)にてお付き合いくださいませ。

それでは、失礼いたします。

細川 泰伸

第75号 2013年9月発行
「凡事徹底」

こんにちは、失礼します。
生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅(じゅっこくばい)の食援隊、細川泰伸です。
いつもいつも十黒梅をご愛飲頂きまして本当にありがとうございます。
またこの度は、手作り新聞「イキイキ元気倶楽部通信」を
お手に取って頂きまして心より感謝申し上げます。

暦は9月に入りました、こちら高知は、暑すぎた暑すぎた暑すぎた8月がやっと終わり、
少しずつ気温も落ち着き、過ごしやすくなろうかとしております。

いやぁ~、今年の8月は本当に暑かったです。
8月12日にはこちら高知の四万十市江川崎で、
国内観測史上で最高となる41.0℃が記録されました。
私が住んでいる高知市でも、毎日毎日暑い日が続き、
8月25日26日以外は全て30℃を超える日が続きました。
全国的にみても、今年は歴史的な猛暑いや酷暑の8月だっと思います。

この暑い8月、私をさらにさらに熱い熱い思いにさせてくれたのが・・・
甲子園球場で繰り広げられました、高校球児達の熱戦に次ぐ熱戦!

私など、先日10分程度、子供とキャッチボールしただけで、
汗でシャツがビショビショになり、 頭もふらふらっ~~~ときて、
もしかして「熱中症っ~~~?」と大変な思いをしました。

甲子園は、連戦に次ぐ連戦ですから、選手も含め、
応援団の生徒達や観客の皆様もこの暑さは相当堪えたと思います。
特に、ピッチャーは連投に次ぐ連投ですから、想像を絶するに値する事でしょう。
高校球児の全力プレーには、私だけではなく、
見る人全てを感動の渦に巻き込んだと言っても過言ではないと思います。

そんな彼らがその場に立つまでには、かなりの厳しい練習の日々があったと想像します。
試合が終わり、勝った球児、負けた球児、
それぞれ今までの厳しくとも懸命に白球を追いかけ続けた日々が
きっと走馬灯のように蘇ったのではないでしょうか?

かくなる私もその白球とは違いますが、高校生現役?の時は、
卓球部に所属しており、白球を追いかけていました。
県内では、強豪校でしたので、毎日の練習は厳しく、汗も流しましたし、涙も流しました。
特に夏の練習が厳しかったのを記憶しております。
卓球道場(私達はそう呼んでました)内は、
真夏といえども窓とカーテンをビッタリと締め切った中での練習です。

なぜ?窓とカーテン締め切るかといいますと・・・・
風でボールが曲がったり、光でボールが見えにくくなったりするのを防ぐ為です。
この締め切った真夏の道場内は、本当に本当に本当に暑く、
練習も厳しかった事を忘れる事ができません。

しかし、その厳しい練習を乗り切った事が自信となり、大会では「必ず勝てるはず!」
そんな強い思いが体の芯からみなぎった事でした。

話は、甲子園に戻しまして、、、、
大会後日、ある雑誌に優勝した前橋育英高校の
荒井監督のインタビュー記事が紹介されていました。

監督の座右の銘が「凡事徹底」との事。

監督のコメントに
「毎朝、散歩しながら15分間ゴミ拾いをしているんですけど、
今年はそういうこともきちんとできるチーム。
本物というのは、そういう平凡なことも、
きちんと積み重ねることができるチームのことだと思うんです」
とありました。

そして、指導の礎としたのは、日大藤沢(神奈川)を卒業し、
1983年に就職した「いすゞ自動車」での経験で、
「インコースの打ち方を覚えるよりも、まずはトイレをきれいにしろ、
靴をきれいにそろえろ、というチームだった」と続けられていました。

私は、そのコメントを読み、
本当に強いチームの本質に触れたような気がして身震いをしました。

とかく、最近ではテクニック的な事を安易に習得しようとする傾向があるように思えます。
しかしそれは、メッキのようにあっさり剥がれ落ちるような気がしてなりません。

基本中の基本、挨拶であったり、掃除であったり、・・・を徹底する!
人としての本質のようなものを思い起こしました。

そして、この「凡事徹底」という言葉に忘れもしないある出会いを鮮明に思い出しました。

それは、「凡事徹底」というタイトルの本を書かれた
株式会社ローヤル(現 イエローハット)の創業者:鍵山秀三郎氏との出会いです。

今から7年前、私が独立して会社を立ち上げた当時の事です。
正直、事業は形を成してなく、ただただ、がむしゃらな毎日を送っておりました。

そんな私を見かねてか、恩人のご紹介で、会社経営に関するある勉強会に入ったところ、
幸運にも、その勉強会で鍵山秀三郎氏を訪問する事になったのです。

会社(イエローハット社)に到着すると、
社員の皆さんの元気で明るい挨拶、社内の清潔さに驚きました。
もちろんトイレの綺麗さは、伝え聞きをはるかに上回る程で、驚嘆の一言につきました。

会議室に案内され、数分待っていると、
これほど温和な表情は見たことがない!という方が
静かに入室されました。鍵山秀三郎氏です。

そして、私のすぐ横に着席されました。距離は30cm程でしょうか?
私は胸の高鳴る鼓動を抑える事ができなかった事を今でも覚えています。

そこから1時間間程、氏が直面した体験を拝聴し、
そのお話に涙をボロボロと流しました。

特に心を打たれたのは、広島の高校生。少年院まで行った非行少年のお話でした。
当時、氏が直接、その少年にトイレ掃除を薦め、最初は全く相手にされないものの、
何度も何度も何度も何度も何度も薦め、
やがてその少年がトイレ掃除を始め、更生していくというものでした。

そして、その少年からの直筆の感謝の手紙が私の目の前に広げられた時、
心がブルブルと揺さぶられる思いがしました。

貴重な体験を頂いた私は帰社後、トイレ掃除を毎日するようにしました。
最初は、正直、気が進まなかったものの、いざブラシを持って磨いていくと、
それに応えるようにキレイになっていき、一汗かいた頃には、ピカピカになり、
何か晴れ晴れしい、清々しい気持ちとなりました。

トイレがきれいになると、机の上やパソコンの画面のちょっとした汚れが気になってきて、
仕事の前は、必ず掃除をする習慣が身に付きました。

今では、社員の者が私より進んで先にトイレ掃除をしてくれるようになり、
お陰様で、毎日とても気持ちのいい環境で励んでおります。

「凡事徹底」 当たり前のことを人には真似できないほど一生懸命やる
改めて、心にしっかりと刻む事ができたこの8月でした。

9月に入り、少し気温は穏やかになり、過ごしやすくはなってきておりますが、
まだまだ残暑厳しい毎日が続いております。
暑さ対策もそうですが、急な気温の変化にもどうぞお気をつけ下さいませ。

「うがい、手洗い、十黒梅(じゅっこくばい)」
健康管理には、十分にお気をつけて、お過ごし下さいませ。

それでは、失礼いたします。

細川 泰伸