投稿者「Yasunobu Hosokawa」のアーカイブ

第34号 2010年4月発行
「今春、どくだみ畑にて、」

こんにちは、失礼します。
生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅、食援隊の細川泰伸です。
いつも十黒梅をご愛飲頂きまして、本当にありがとうございます。

3月下旬の事、高知県幡多郡黒潮町の
弊社が契約栽培をお願いしている「どくだみ畑」に行ってきました。
2月にその「どくだみ畑」に伺った時は、小さな葉が畑一面に出ておりましたので、
3月も下旬になると、ずいぶんと葉も大きくなっているだろうと楽しみにしておりました。

ところが、伺った数日前、温暖な気候の南国高知でも霜が降り、
畑の一部のどくだみが霜にやられて枯れているではありませんか!

農家さんは、「涙が出んばぁ、悲しい」と
本当に本当に本当に悲しそうな小声で、枯れたどくだみを見て話してくれました。
年明けから、畑の世話に毎日、汗を流してくれた農家さん、
それがたった1日の霜で、、、、
本当に、気の毒で気の毒でしょうがありません。

しかし次の瞬間、農家さんは枯れた葉を採りながら
「自然のことやき、しょんない、枯れた下から、また新しい芽がでよるけん、
どくだみは、やっぱり偉いねぇ~、収穫の時期がちょっと遅れるけんど、
量は、しっかり獲れるけん、安心しちょったやぁ~」と、明るく話してくれました。
改めて、農家さんの逞しさに脱帽です。
また、農家さんに大きく支えられている事に感謝の気持ちでいっぱいです。

それから、畑の奥の方に目をやると、
どくだみ畑一面に、何やら白い布のようなものをかぶせているではありませんか?
農家さんに、その正体を聞くと、
「それは、不織布(ふしょくふ)いうもんじゃ、これをやっちょったら、
水分の蒸発をふせげるけん、どくだみは、よう育つがよ」

しかし、その不織布(ふしょくふ)を掛けている所と掛けてない所があります。
その理由を聞きますと
「おまんとこの工場に、いっぺんに持っていったち、全部処理できんろぉ
不織布(ふしょくふ)を掛けちゅうところが成長が早いけん、
それを先に持って行っちゃるけん、ほんで、掛けてないところを後で持っていったら
順番に搾れてえいろぉ~」と上機嫌で話してくれました。

昨年は、畑全面のどくだみが一度に同時期に成長し、収穫期を迎えたので、
後の方は、成長し過ぎて枯れてしまい、収穫のできない所もありました。

今年は、昨年の失敗を教訓に、成長の時期を僅かでもずらし、
成長の早い所から順番に収穫し、畑全面のどくだみを収穫しようと計画したのだそうです。

一昨年は、イノシシに畑を荒らされ
(どくだみを食べたのではなく、畑の中のミミズを食べに)
畑の周りに電線を張ったり、トラクターが入れるように、足場を作ったりと
年々バージョンアップしている「どくだみ畑」
70歳を超えた農家さんのアイデアとバイタリティーに恐れるばかりです。

この畑をどくだみ畑に整備してから、今年で3年目になります。
最初は、米を作っていたそうですが、
イノシシ等の被害にあい、耕作放棄地となっていました。
私より背の高い雑草だらけで、とても畑になるとは思えませんでした。

農家さんに、その話をしますと、
「3回、ここで桜を見たら、立派になった」と、畑の横の山の山桜を見ながら
農家さんが、にっこりとおっしゃって下さいました。
その一言に、3年間のご苦労がギュッと凝縮されたようで、
目頭が熱くなる思いがしました。

農家さんに、「写真を撮らしてもろうて、えいですか?」と聞くと
農家さん:「ブログに、カッコえいように載せちょったやぁ~」と・・・・
高知の田舎のおじいさんが、ブログを知っているから大したものです。

十黒梅をご愛飲の皆様、どうぞご安心ください。こうした農家さんがいる限り、
「今年はどくだみが収穫できず、十黒梅がありません」という事はありません。
皆様のお役に立つよう、農家さんと一緒に励んで参ります。

それでは、失礼します。

細川 泰伸

第33号 2010年3月発行
「『いただきます』感謝の気持ちを忘れずに」

こんにちは、失礼します。
生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅(じゅっこいばい)の食援隊、細川泰伸です。
いつもいつも十黒梅をご愛飲頂きまして、本当にありがとうございます。

先日、農家のおじいさんに教えて頂いた「いただきます」のお話です。

高知市から西に車で約2時間、
黒潮町にあるドクダミ畑の様子を見に行っておりました。

昨年は、一部の畑で霜やイノシシの獣害に見舞われ
収穫量が少ない畑もありました。

「イノシシはドクダミを食べない」と思っていましたら
ドクダミ畑の土中のミミズを食べに、ドクダミ畑を走り回り
一部の畑が荒されてしまいました。
本当に自然の物を作るというのは、予期せぬ事があり大変です。

それで今年は、契約農家の農家さんたちは、
霜対策、イノシシ対策等々万全を期し、今年の収穫に向け準備をしております。
その畑に足を入れますと、
早くも小さな芽を出しておりました。
これも冬の間に、農家さんがしっかりと手入れしお世話して頂いたお陰です。

今年のどくだみがしっかりと育つよう祈願し、畑を後にしようとしたその時
私の携帯電話に、着信のサインがありました。
どくだみを育てて頂いているその農家さんです。

農家さん:「細川さん、今どこぜ?」
私:「いつも本当にお世話になります。ちょうど畑におります」
農家さん:「ぼっちり、えい案配、早ようウチに来てみたぁ」
私:「えっ!何かあるがですぅ」
農家さん:「えいもんがあるけん!!!」
何やら興奮した様子、電話の声は、ハイテンションです。

急いで、農家さんのご自宅に駆けつけ
私:「お世話になります!細川です!」と庭先で声を掛けますと、
農家さん:「早よう来てみたぁ」と奥から声がします。
奥に失礼しますと
農家さん:「これ見たぁ~」とニンニン顔で指差した、その先は・・・・

イノシシ!!!!!!

農家さん:「今朝、罠にかかっちょったがよ」
と言いながら、包丁で捌いているのです。
イノシシの解体現場を目撃したのは、生まれて初めてです。
あっけに取られている私に
農家さん:「ほれ、これ持って帰ったぁ、塩焼きか、すき焼がうまいけん」と
肉の塊をポンと渡してくれました。

この時期のイノシシは、絶品のようで、
以前より農家さんが「今度、うまいイノシシを食べさせちゃうけん」と
ニコニコしながら話しておりました。

それで早速、家に持って帰ると・・・

妻:「イノシシらあ、よう食べん。食べたことないし、、
なんかさっきまで生きちょったらあて、かわいそう。
そんなんいや。どうやって食べたらえいかも知らんし・・
いや、やっぱりよう食べん。」

はい。私も、実はそう思っていたのです。
農家さんにニコニコと渡されたものの、
何か自分自身に嫌悪感、罪悪感を感じていました。

しかし、せっかくの頂き物ですし、
農家さんに教えて頂いた事を、妻に伝えました。

私:「実は自分もそう思うちょった。けんど、農家さんに
言われた。昔、食べるもんがない時代には、
生きるためには、しかたのないこと。
目をそらすことはできん。って。
食べるということは、命を頂く、ということ。
それやき、感謝して食べないかん。感謝して食べたらえい。
いうて、言われた。」

そうして、妻は、農家さんにお礼の電話をし、
美味しく食べる料理方法を教えて頂き、
イノシシのすき焼きと塩焼きがテーブルに並びました。

しっかりした食感なのに、程よく柔らかく
脂っぽさも、全くしつこくなく、
肉の旨味も口の中いっぱいに広がって、
家族四人で「お!おいしい」と目を合わせました。

最初は、かわいそうな気がしておりました。
しかし、食卓にいざ並び、口に入れた瞬間、
おいしい!!と、さっきまでの気持ちは薄れていきます。

確かに、食卓に並ぶ食材は今回のイノシシに限らず、
牛肉や豚肉、鶏肉も同じように捌かれ、
部位ごとにカットされ、小売店やスーパーのショーケースに、
「しゃぶしゃぶ用」「すき焼用」「焼肉用」「唐揚げ用」等々とラベルを貼られ
きれいに並んでいます。その姿からは、その手前の状態が想像できない程です。

捌かれている現場を見たから、嫌悪感や罪悪感を感じたのであって
もう何十年間も、食事をしているのに、
きれいな形の最終商品しか見てなかったから
嫌悪感や罪悪感は薄かったのだと思います。

私が幼い頃、よく両親が
「食事は命を頂くもの、いただきますと最初にちゃんと言わんといかん」と
言っておりました。当時は「命を頂く」「いただきます」の意味が、
あまりピンとこなかったのですが、

今回、農家のおじいさんの
「畑で米や野菜を作り、山で猟をし、海で漁をして食をする」
(もちろん、そればかりではないのですが)
という食の原点的な姿を目の当たりにし
「命を頂く」「いただきます」の意味を深く感じたように思います。

そういえば、少し前、車の運転中に流れてくるラジオから、ある小学校で、
「給食費を払っているのだから、給食の時間に、
うちの子には『いただきます』と言わせないでほしい。」
という親からの申し入れがあったいう話題がありました。
この論議は、賛成派からも反対派からも大きな反響があったようです。

今は何もかもが便利になりました。
特に「食」に関しては、飲食店は軒を連ね、食料品店や食品スーパーも
豊富な品揃えで、朝早くから夜遅くまで営業してますし、
24時間営業のお店もあります。

時代とともに、そして、便利というものの影に、
大切な何かが見えにくくなってきたのではないか、そんな風に感じます。

「食事は命を頂くもの」は、変わりのない事実だと思います。
食事をする時には、「命を頂く」「いただきます」の気持ち
そして、感謝の気持ちを忘れずに
毎日の食事を大切に頂こう、と強く感じました。

それでは、失礼します。

細川 泰伸

第32号 2010年2月発行
「お酒作り、自然の恵みに感謝」

こんにちは、失礼します。
生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅(じゅっこいばい)の食援隊、細川泰伸です。
いつもいつも十黒梅をご愛飲頂きまして、本当にありがとうございます。

先月より、この手作り新聞「イキイキ元気通信」で
募集を開始しました「楽しい♪嬉しい♪一句大募集!」
たくさんの皆様から、本当に楽しい嬉しい一句が
ドシドシとお寄せ頂いております。

「十黒梅、血液サラサラ、白寿まで」
「十黒梅、飲んで嬉しや、蓄膿症」
「十黒梅、世界一の、健康酒」
「十黒梅、渡してあげたい、ノーベル賞」
「飲みにくい、どくだみ後が、楽しみに」
「慣れた味、十黒梅で、三ヶ月」
「どくだみの、にがさ堪えて、目覚めよし」
「一日の、疲れをほぐす、十黒梅」
「どくだみの、花が咲いたら、搾り時」
「十黒梅、毎晩飲んで、良い目覚め」
「十黒梅、最初の一杯、こりゃまずい」
「十黒梅、3回飲んだら、病み付きだ」

中には、イラスト付きで、こんな嬉しい一句も頂きました。
1002ikku001
福岡県:さくらちゃんのママ様

皆様、楽しい嬉しい一句をお寄せ頂きまして
本当にありがとうございます。
皆様のご健康に、十黒梅がお役に立てて、本当に嬉しく思います。
社員全員で、ありがたく拝読させて頂きました。

応募の〆切りは、2010年2月25日(水)でございます。
皆様にとりましての「どくだみ」「十黒梅」の一句、
是非是非、お寄せ下さいませ。

さて先月1月の事、
今まで以上に、さらにお客様にお役立てをしたいと思い、
「お酒」の事をもっと深く学ぼうと、酒作り全般の勉強を目的に
酒蔵様に長期修行に行ってきました。
今までは、薬学博士の元、どくだみの知識を勉強して来ました。

十黒梅の試作は、私自信でしっかりとやりましたが
実際の商品作りとなると、酒造免許が必要となり、
現在のところ、酒造会社に委託で残念ながら経験はありません。

十黒梅は、どくだみの搾り汁を醗酵させた「お酒」です。
「お酒」の知識も深く身につける事が必要だと思ったからです。

酒作りに関しては、工場内の見学もしたり、
書籍などで酒作りの工程などは勉強し知識は深めてきましたが、
実際に、お酒を作った事はありませんでした。
知るのとやるのとは大違いです。

お世話になった初日から、
その「知るのとやるのとは大違い」をまざまざと痛感することになります。

まず「非常に繊細」という事を感じました。
お米を研ぐ「水の温度」「室温」「湿度」「研ぐ時間」「水を切る時間」
温度計、湿度計、ストップウォッチで、全て細かく確実に計っていきます。

そして「神秘的」という事も感じました。
蒸した酒米から熱を取り、麹菌の種付けし、麹を作ります。
目に見えない微生物が主役です。
微生物の力や働きで、お酒が作られると考えると
何とも神秘的で、自然の力に驚かされました。

最後に「非常に手間隙と体力が必要」という事も体感しました。
お世話になった酒蔵さんでは、伝統の三段仕込みをされており、
醗酵タンクの中に、3回に分けて、麹を足していきます。
その都度、櫂(かい)と呼ばれる道具(長い棒に先に平たい板をひっつけた)を使い
麹が固まらないよう混ぜるのですが、数百キロの麹ですから、
大変な力仕事になります。
そして数日間、長い場合は数週間
そのタンクの中で醗酵があり、お酒が作られていきます。

振り返って日本の中でお酒の歴史を調べてみますと
「魏志倭人伝」の中にお酒の記述があったり
スサノウノミコトがヤマタノオロチを退治するのに酒を飲ませたりと
古代から、お酒の存在があったとも言われています。

長い歴史の中、その時その時に応じて、
いろいろな産業や文化が生まれては衰退してきました。

その中で、昔からずっと受け継がれてきた酒作りは、
貴重な産業そして文化の一つだと思います。

醗酵タンクの中で、微生物の醗酵が始まり
小さな泡が「プクプクっ」と動くの見ていると
微生物の神秘さに魅せられると同時に

時代を超えて、受け継がれてきた理由の一つに
目に見えない微生物という自然の恵みを
日本人がずっとずっと大切にしてからだと感じました。

そう考えると、どくだみも自然のものですし、
黒糖も梅も自然のものからできております。
酒作りは、微生物の自然の恵みの働きですから
十黒梅は、まさに自然の恵みといっても過言ではないと思います。

改めて、私自身、自然の恵みに生かされている事に
本当に本当に本当にありがたく感じました。

これからも自然の恵みに感謝し
十黒梅を通じて、皆様のお役に立てるよう
励んでいきたいと思います。

それでは、失礼します。

細川 泰伸

第31号 2010年月1月発行
「新年あけましておめでとうございます。楽しい♪嬉しい♪一句大募集!」

新年、あけましておめでとうございます。
旧年中は、生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅(じゅっこくばい)を
ご愛飲頂きまして、本当にありがとうございました。

また、たくさんの嬉しいお声を頂戴しまして、
社員一同、 そして、どくだみの生産者の皆様が
「この仕事をしていて、本当に良かった」と喜んでおります。
心より厚く、そして熱く感謝申し上げます。

今年はさらに、ご愛飲の皆様に喜んで頂けるよう
そして、お役に立てるよう、励んで参りますので、何卒、どうぞよろしくお願い致します。

さて、今年に入りまして、皆様の「マイブーム」というのはございますでしょうか?
「ウォーキング」「家庭菜園」「コーヒーの飲み比べ」etcといろいろとおありかと思います。
私ども高知では、今年の大河ドラマが「龍馬伝」という事で、
坂本龍馬が、一大ブームの予感。

先日、あるお土産屋さんに行きましたら、
全面!!!!! 龍馬っっっつつ!龍馬っっっつつ!
お菓子も、お酒も、Tシャツも、湯のみも、
龍馬っっっつつ!龍馬っっっつつ!龍馬っっっつつ!

昨年、アサヒビールが行ったアンケート「一緒に飲みたい歴史上の人物は?」では、
坂本龍馬が堂々の一位の結果で、この人気ぶりからいうと、
今年の高知は龍馬一色になりそうです。

そんな、龍馬ブームを一旦、ちょっとだけ、棚に上げまして、
我が家では、昨年末、NHKのスペシャルドラマで放映された
「坂の上の雲」より、俳句・川柳、いわゆる「五七五」が大ブームとなっております。

年末の休みの日に、久しぶりに魚釣りに出かけようと、
前の晩、仕掛けを作ったり準備をしてましたら、
いきなり、小学校3年生の娘が出てきまして

娘:「お父さん、気合だけでは、釣れないよ」の鋭い一句、
そして、さらに輪をかけるように
娘:「お父さん、大物釣れず、ビール飲み」と、
まるで釣果の予想ドンピシャのような鋭すぎる一句

大物が掛かったが、糸が途中で切れて、
妻に悔しがりながら、「あれは、すごい引きやった!」
ビールを片手に熱弁している様子が、
ありありと思い浮かぶ、なかなかの一句です。

娘に散々冷やかされては、父親として、ケジメがつきません。
ええ、このまま、引き下がっていては、面目丸つぶれです。
早朝6時の集合に、海岸線を車を走らせ、まだ見ぬ大物に期待を膨らせます。
港に20分前に到着しましたら、
どうやら、私が一番最後のようで、全員気合満点っ!
いやホントに釣人の熱意はスゴイです。

港から30分程、船で沖にでたポイントに付くと、船頭さんの合図で、
全員、仕掛けを投入、 魚が釣れなかったら、引き上げては、
また仕掛けを投入と、何回かやっておりましたら

私の竿先に、ビクっビクっ!の「うるめ」の反応がっ!
そして、そのまま、そっとしておくと
「グィィィィィィィィ~~~~!!!!!」と大物の当りがきました!
竿が海に突っ刺さるような当り!
最初に釣った、「うるめ」に何か食いついたのでしょう。
こんなに竿が根本から曲がったのは初めてです。

ここで、糸を切るようでは、それこそ、
娘:「お父さん、大物釣れず、ビール飲み」です。

慎重に、慎重に、慎重に、魚が引けば、手元を緩め、魚が緩めば、リールを巻く
そんな、ドキドキの時間が15分~20分程、
隣の釣人は、私の仕掛けが絡まってはいけないと、
仕掛けを引き上げ、私のやり取りをじっと見ております。
いやぁ~、結構なプレッシャーありますよ~
ここで、ばらすような事があれば、超ぉぉおお下手の称号を貰う事になります。

手元のリールのサインでは、そろそろ、巻き上がってくる頃、
少しずつ、少しずつ、魚が海面に上がってきて、うっすらと、魚影が見えます。
青っぽい姿に、黄色の線が、見えます。ブリです!結構大きなブリです!
ここが、最後の正念場、過去に、いくつも網に取り込む、
その瞬間に、「ビシッ」と跳ねられ取り逃がした経験が頭をよぎります。
慎重に、細心の注意で、糸をたぐり寄せ、すっと網の中に!
やりましたっ!1mを超える見事な「ブリ」です!!!!!

私にとって、こんな大物を仕留めたのは、初めての事です。
(ブリ自体、もっと大きくなりますので、自慢の一つにもならないのですが。。。)

家に帰って、娘と息子、そして妻に見せびらかすこと数十分、
何度も何度も、クーラーから出しては、
「ほらぁ~~~~」「どうぉだぁ~~~」「お父さんが釣ったぁ~」と
どちらが子供かわからないほどの大はしゃぎぶりです。
ここで、娘が一句:「お父さん、大物釣れて、大自慢」
ひねりは、全くありませんし、面白くも何ともありませんが、
私にとっては、嬉しい一句です。

そんな、我が家で大ブーム、大盛り上がりの「五七五」、調子に乗りまして、
「楽しい♪嬉しい♪一句大募集!」と題しまして
十黒梅、ご愛飲者様の皆様から「一句」を大募集をしたいと思います。
俳句だけではなく、「五七五七七」の短歌も大歓迎です♪♪

テーマは、ずばりっ! やっぱり!  きっぱり!
「どくだみ」「十黒梅」でいきましょう。

皆様にとりましての「どくだみ」「十黒梅」の一句をお寄せ下さいませ。
当初は、私どもから、このテーマをお願いするのは、
押し付けがましく、大変失礼ではないか?そんな心配もありましたが、

「どくだみ」「十黒梅」が皆様のお役に立てていれば、
きっと、嬉しい句、楽しい句が集まり、
それらをこの手作り新聞でご紹介させて頂く事で、
ご愛飲の皆様にも、楽しんで頂けるのではないか、
また励みにもなるのではないかと思い、このテーマに致しました。
私達スタッフ一同も今からとても楽しみです。

応募は、同封の「専用用紙」と「なんでも返信封筒」をお使い下さいませ。
封筒での応募ですから、一句が途中でポロっと。。。。という事はございません。
また、FAXをお持ちの方は、FAXでお送りいただいても大丈夫です。
是非是非是非、ふるってご応募下さいませ。

ここで、最後に一句!
「十黒梅、きょうもいちにち、ありがとう」 ひねりがなく、大変失礼しました。

皆様からの楽しい句をお待ちしております。
本年も、十黒梅を何卒どうぞ宜しくお願いします。

それでは、失礼します。

細川 泰伸

第30号 2009年12月発行
「箸取らば・・・ 今年一年、本当にありがとうございました。」

こんにちは、生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅(じゅっこいばい)の食援隊、細川泰伸です。
いつもいつもご愛飲頂きまして、本当にありがとうございます。

先月11月22日の事、中学・高校の同窓会がありました。
私は、高校野球で知られている、高知県、明徳義塾の出身で、
卒業して、今年で22年になります。

今年は、皆40歳の節目ということで、幹事の友人が早くから準備に骨を折り、
50名ほどの懐かしい顔ぶれが、北は北海道、南は福岡から集まったのです。

当時より、生徒は地元の高知県の者だけでなく、
高知県外の出身の者も多くいましたので、
卒業してから、滅多に会う機会はありません。全国に散り散りになった友人と、
連絡を取り合った幹事のご苦労は、並々ならぬものだったと思います。

当日、少しでもお手伝いができればと思い、会場に早目に行き、
出席者の名札の用意に取り掛かりました。

いやぁ~、本当に懐かしい名前がズラリズラリ!!!
一緒に寮生活で寝食を共にした事を、昨日の事のように思い出し、
一人でニンニンしておりました。

開演の時間が近づくにつれ、懐かしい顔ぶれが揃い始めます。
もう22年も会ってませんから、顔を見ても、全く分からない友人もいます。
名札を見て、お互い「あっっっつつつつ!!!」と
会場のいたる所で声が聞こえます。

一緒にクラブに励んだ友人とは、厳しかった練習の思い出、
県大会や四国大会の思い出、試合で負けて、頭をカミソリで丸めた思い出・・・
会場には、当時の先生も駆け付けて頂き、思い出話に花が咲きます。

学校の先生になっている友人、警察官になっている友人、
菓子職人になっている友人、行政書士になっている友人
コンサルタントになってる友人、会社の社長になっている友人  etc

みんな22年間、会わない間に、いろんな事がありすぎて、
話は、いつまで経っても終わりそうにありません。
本当に、みんな頑張っているんだなぁ~
自分も、もっと頑張らねば!と励まされる思いがしました。

そんな中、会場のどこからか
「”箸取らば”を歌おうか?」という声が聞こえてくるではありませんか!

”箸取らば”という歌は、私どもが在学中、朝食を頂く前に歌った歌です。
当時は全寮制で、中学1年から高校3年まで、
全員がグラウンドで朝礼をした後、
食堂にそのまま入り、一斉に朝食を頂きます。
その時に、全校生徒一斉に歌うのです。

歌詞は、
「箸(はし)取らば、天(あめ)、土、神の御(おん)恵み、
君(きみ)と御親(みおや)の御恩(ごおん)味わう」
というものです。

卒業して22年という歳月が過ぎても、私にとって忘れる事のできない歌ですし、
集まった同級生は誰一人忘れず間違わず、見事に声を合わせて歌いあげました。
(他の方が見たら、一種異様な光景だったと思います。)

一次会、二次会、三次会・・・
気が付けば、午前2時を回り、
私は、その日早朝からの仕事があり、後ろ髪を引かれる思いで
また会おう、お互い頑張ろう!と皆に別れを告げ帰宅しました。

翌日、幹事の友人に、お礼の電話をすると、
どうやら朝の6時頃まで、盛り上がっていたそうです。
22年ぶりの出会い、友人のありがたさ大切さを、ひしひしと感じた同窓会でした。

それで後日、”箸取らば”の話を、家族にしたところ
「お父さんが小さい時、食べるものが無かったがぁ~?」と、
目を丸くして聞く子供達、 食べたい時に食べたい物が、
当り前のようにが出てくる事しか、知らない子供達からすれば、
きっと不思議なことなのでしょう。

食べる物が無かったというか、食事は1日3度必ず食堂で、
決まった時間に、決まった物しか
食べる事ができなかったといった方が適切でしょう。

寮の部屋には、食べ物は持ち込み禁止(お菓子類も全て)といった不自由さはありました。
《寮内で、こっそり持っているお菓子の事を、「闇菓子(やみがし)」と呼んでいました。》

とはいえ、現在、どくだみ草を栽培して頂いている農家のおじいさん達の
「わしらが、小さい頃は、食べる物が全然無かった。」という、ご苦労からすれば、
食べ物があっただけ、段違いの生ぬるさではありますが・・・

先日、農家のおじいさん達と畑仕事を一緒にした時、
にこやかに笑いながら、こう言います
「農業は、自然が相手やき、自然の恵みやき」と・・・

今こうして、当たり前のように、食べたい時に食べたい物が食べれる幸せは
本当に、「天(あめ)、土、神の御恵み」だと、畑の上で、そう思いました。
感謝の気持ちを決して忘れてはいけないと、
おじいさん達のにこやかな表情から、心に強く感じました。

さて、あっという間の12月、今年も残り少しとなりました。
皆様、いかがお過ごしでしょうか? また、今年一年いかがでしたでしょうか?

今年は、私どもにとりまして、ご愛飲者様皆様のお陰で、
本当に本当に本当に、ありがたい一年でした。

まず2月に、その年の地場産業の振興に貢献のあった活動を表彰する
「高知県地場産業大賞」にて、「奨励賞」を頂く事ができました。
そして、6月には、幡多郡黒潮町にて、農地を所有し、
どくだみ草の搾り工場も設立できました。

これら全て、常日頃からご愛飲頂いております。皆様のお陰でございます。
心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

来年は、さらに、皆様のお役に立てるよう頑張りますので
2010年も、引続き、ご愛顧の程、何卒どうぞよろしくお願いします。

それでは、失礼します。

細川 泰伸

第29号 2009年11月発行
「食援隊オリジナル2010年カレンダー、プレゼント♪」

こんにちは、生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅(じゅっこいばい)の食援隊、細川泰伸です。
いつもいつもご愛飲頂きまして、本当にありがとうございます。

2009年10月になって、
私は生まれてから39年間一度もやった事のない事をやってます。

それは、手帳(カレンダー)に、テレビ番組を書込む事!
元来、私はテレビをあまり見ない方で、
番組をカレンダーに書込んでまで、見ることは一度もありませんでした。

といいますのは、中学高校の時、寮生活をしていて
テレビを見る事ができるのは、土曜日の7時半~10時まで、

それも、室内アンテナの画像の悪い16インチ程の小さなブラウン管に
3~40人がひしめき合って見るわけで、
後ろの方は、テレビにどんな映像映っているのか、
テレビの音声はどんな音声なのか、分かったものではありませんでした。

そのような状況でしたで、テレビにはあまり興味がありませんでした。

そんな私を、この10月に、しっかりテレビっ子?にした番組は???
それは、山崎豊子原作「不毛地帯」です。

実は、私は山崎豊子さんの大ファンで、
「大地の子」「二つの祖国」「白い巨塔」「沈まぬ太陽」などの小説は
時には胸を熱くし、時には目頭を熱くし、
時間を忘れるように、読みふけりました。

そして今回の「不毛地帯」には、特別な思いがあります。

それは、主人公が第二次世界大戦後にシベリアに抑留されたの同様、
私の93歳の祖父もシベリアに抑留され、重労働を課せられた経験があるのです。

主人公がソ連兵に裸にされ、尻の筋肉のつき方で労働を選定されたくだりは
祖父が私に小さい頃から話してくれたのと、全く同じで、
極寒の地の強制労働をよく生き抜き、
日本に帰って来てくれた祖父を尊敬しています。

そして、その祖父が生き抜いたお陰で、私も生を受け、こうして生きているわけで
もし、祖父がシベリアの不毛の地で力尽きていたならば、
私は、この世に存在すらありませんでした。祖父には感謝のしようがありません。

ですから今回の「不毛地帯」は、ただならぬ思いがあり、
毎週、非常に楽しみにしております。

最近では、電気製品が優秀になりテレビ番組の録画も簡単になりました。
現代は、何かと多忙極まりないこのご時世、
忙しい時に放送された番組は録画して、
休みの日に、たまった分を一気に見るようにするという
ライフスタイルの方が多いと思います。

私もその一人で、毎週木曜日の放送時間にどうしても見れない場合は、
しっかり録画をして 休みの日に!!!と思い、最優先で「不毛地帯」を見るのですが、
今度は「天地人」などが後回しになり、ドンドンと見てない分がたまってきて、
見れずじまい、話についていけず、「まぁ~、原作は読んだからいいか」と断念(残念無念)
このように私のようなパターンの方も多いのではないでしょうか?

それと同じように、「たまってしまって・・・」という現象は、
テレビ番組に限った事ではないと思います。

皆様に、毎日ご愛飲頂いております「生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅(じゅっこくばい)」も
「あっ!飲むのを忘れた!」と
お飲み頂けなかった日が続いたりしてお手元にたまってしまった。

また逆の場合で、「ちょっと体調が悪かったので、余分に飲んでしまって」
「家族も一緒に飲むようになったので、減りが早くなって」
と いうお客様もいらっしゃると思います。

そのようなお客様、今回プレゼントさせて頂きました
食援隊オリジナル2010年カレンダーを、是非是非!ご活用下さいませ。

特に、お得な定期お届けコースをご利用のお客様は、
まず、ご自身のお届け予定日に、
赤ペンで大きくマル印をして頂き「十黒梅」とご記入下さいませ。
そして、その10日前を、お数え頂きその日には、
青ペンで大きなマル印をして頂き 「変・十黒梅」とご記入下さいませ。

はい、お届け予定日の10日前まででしたら、お届け内容のご変更が可能でございます。

「今回は、ちょっとたまってきたなぁ~」
「今回は、ちょっと減りが早いぞぉ~」とお感じになられましたら、

カレンダーに明記してあります
電話番号 0120-149-560(通話料無料フリーダイヤル)にお電話頂くか
ホームページ http://www.shokuentai.com/ にアクセスして頂き、マイページより、
お届け日を遅らせたり、早めたりとご変更をお願いします。
尚、お届けを早めたい場合は、お手続きの10日後が、最も早いお届けとなります。
どうぞ、ご了承下さいませ。

食援隊オリジナル2010年カレンダーは、
弊社の電話番号やホームページアドレスも一目瞭然
「あっ!食援隊の電話番号って、何番だったっけ?」と
パソコンを立ち上げ、インターネットエクスプローラーを立ち上げ
YAHOO!などで「食援隊」と検索して、
電話番号を調べる手間は一切必要ございません。

そして、使いやすいスタンド式はもとより、先月と来月も一目で分かります。
皆様の大事なご予定をドンドンご記入頂き、ご家庭の机の上や電話台の横など、
さりげないちょっとしたところで、大活躍して頂けると思います。
是非、十黒梅(じゅっこくばい)ともども
食援隊オリジナル2010年カレンダーをお役立て下さいませ。

今年も早いもので、残り2ヶ月を切りました。
寒さもだんだん厳しくなり、季節は冬に向かっております。
ニュースではインフルエンザも流行しているようでございます。

うがい!手洗い!十黒梅♪♪

十黒梅を毎日のご健康にお役立て頂ければ幸いです。

それでは、失礼します。

細川 泰伸

第28号 2009年10月発行
「食欲の秋、読書の秋、収穫の秋、」

第こんにちは、生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅(じゅっこいばい)の食援隊、細川泰伸です。
いつもいつもご愛飲頂きまして、本当にありがとうございます。

10月に入り、急ぎ足で秋が深まってきました。
朝のウォーキングにも長袖が必要で、歩き終わった時の汗は、にじむ程度です。

そんな秋といえば、
「食欲の秋」「読書の秋」「スポーツの秋」「芸術の秋」「収穫の秋」
・・・などとよく言われていますが、
私個人に、一番ピタッと当てはまるもの「秋」、一番楽しんでいる「秋」
そして、一番力をいれている「秋」をご紹介します。

まず、一番ピタッと当てはまる「秋」は

やっぱり、    「食欲の秋」!!!!!!!!!

海の幸!山の幸!などなど、本当に美味しい季節になってきました。
今は一昔前と違って、高速道路など交通も整備されましたし、
輸送方法も、温度を一定に保つ技術などが格段に進み、
全国各地の旬のもの、美味しいものが、
そのままの鮮度で、手軽に楽しめるようになりました。

私ども高知の旬のもの、美味しいものと言えば、
やはり、こちら高知ならではの「戻り鰹のタタキ」でしょう。
春から夏にかけ、小魚を追い、太平洋を北上し、
三陸沖でUターンして戻ってくる脂ののった戻り鰹、
この鰹のタタキを、冷えたビールを左手に、一気に頬張る。。。。
この美味しさは、本当に格別です。
(はいっ、冷えたビールが肝心です。はいっ♪)

特に私は、今年で89歳になる祖母が作ってくれる「カツオのタタキ」が大好物で
祖母の家に行く時は、必ずリクエストをしています。

祖母のレシピは、
脂ののった鰹の身の表面を焼き、氷水につけず、そのまま切って大皿に盛り付け、
パッと塩をかけます。(祖母いわく、この塩が肝心だそうです)

それから、玉葱のスライスやネギや生ニンニクのスライス(必須)、
ミョウガ・大葉などの薬味を刻んだものを
カツオが見えないくらい、ふんだんに上に乗せ
醤油・酒・酢・みりんを合せたタレを、どばっとかけて出来上がり♪
(タレのレシピは、醤油:酒:酢:ミリン=1:1:1:0.5 だそうです。)

もちろん!キンキンに冷えたビールを左手に、
この鰹のタタキを頬張ると、本当に至福の一時、
脂ののった鰹、周りがジュジュっパリっパリっ、中は、じゅわわわわぁ~ん、
特製のタレと、ふんだんの薬味が絡まって、本当に絶品です。
生ニンニクのスライスで、次の日、口が気になるのもお構いなし!

と、いいますか、こちら高知では、ニンニクの臭さは、あまり気にされません。
「あっ、この人、昨夜タタキを食べたがやぁ~」
こんな感じに思われて、それで終わりです。

ですから女性の方も、遠慮なくお構いなしで、
タタキに生ニンニクのスライスを当たり前のように楽しんでます。

今年も、祖母の鰹のタタキが食べれるかと思うと
この手紙を書いている先から、よだれが出そうで、本当に楽しみです。

もしお近くで、脂ののった戻り鰹が手に入りましたら、
是非是非、お試し下さいませ。

次に、楽しんでいる「秋」は。。。

「読書の秋」!!!!!

現在、私の枕元にある書は、「坂の上の雲/司馬遼太郎」です。
なぜ、この書が枕元にあるかと申しますと、
もう、皆様もご存知だと思いますが
11月末から、NHKにてドラマ化され放映される予定で
この時までに、読んでおかないと、、、、!!!!
その思いで、この書を読んでいます。

実は、中学の時に一度、この書を手にしましたが
当時の私には、読解力が欠け、一巻目で挫折し、
そのままになっておりました。

今年、ウンじゅう年ぶりにページをめくってみると、
当時の情景がありありとそこに描かれていて
取材力・表現力などという言葉を超越した
著者の後世に伝えたい魂のようなものが飛び込んできました。
11月末までには完読し、ゆっくりドラマを楽しめれば、と思っています。

そして、最後に、一番力を入れている「秋」は。。。

「収穫の秋」!!!!!!!

今年お蔭様で、新しく約5反(約5000㎡)ほどの自社農地を、
確保する事ができました。
地元の農家の方々や、消防団の方々の多大なるご協力のお陰で
無事に整備が完了し、来年の収穫に向けて準備しております。

先日、この広い農地に堆肥を撒きにいきますと、
爽やかな風と鳥の声に、たった一人囲まれるという
人口密度の薄さを思いっきり、満喫しました。
何せ、四方八方見渡す視界に、人が一人もいないのです。
都会の満員電車や、9月の連休のディズニーランドのような
人口密度と真逆の状態です。

それにしても、土の上というのは、本当にいいですね~
大地からの力が伝わってくるというか、
何か不思議なエネルギーを感じえずにいられません。

これまでのどくだみにプラスして、この畑のどくだみが育ち、
来年収穫され、十黒梅となって、
皆様にお届けができる、お役立てができると思うと
本当に嬉しくて嬉しくて嬉しくて、堆肥を撒く手にも力が入ってきます。

これからも、皆様のお役立てができるよう頑張って参ります。
今後とも、どうぞよろしくお願いします。

それでは、失礼します。

細川 泰伸

第27号 2009年9月発行
「高知の夏の祭典、よさこい鳴子祭りに参加しました。」

こんにちは、生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅(じゅっこいばい)の食援隊、細川泰伸です。
いつもいつもご愛飲頂きまして、本当にありがとうございます。

この夏、私は15年ぶりに、こちら地元・高知の夏の祭典「よさこい鳴子祭り」に、
踊り子として参加しました!そうなんです!
炎天下の中、若い者に交じり、よさこいを踊りました!

昨年は、妻と子供2人が踊り、
私は家族専属の追っかけカメラマンで、今年もその予定でした。

しかしっ!長女:「来年は、忙しゅうなるき、もう今年でよさこいは、最後や」の一声
そうなると、家族4人で、よさこいに参加できるのは、
一生の内で、最後になるかもしれない!
そんな勝手な心配が頭をよぎり、思い切って、私も参加する事にしました。

それから昨年、長野県の知人の親子が、よさこいを見物し、
子供さんが、どうしても、 今年は踊りたい!との事。
そうなれば、お父さんの方も一緒に踊ってもらって
異国の地・高知で、親子一緒のよさこいをいい思い出にしてもらおうと、
思いっきり強引に、一方的に、有無を言わさず、説得をしまして、
私共家族4人+長野県の家族2人=合計6人で、
よさこい踊りに参加することにしたのです。

私共が参加したチームは、親子で参加がモットーの約120人のチームです。
県外から踊りにこられる方もたくさんいるチームです。

7月下旬から、練習が始まり、両手に鳴子を持って、音楽に合わせ、
先生の振付けに合わせて、 手足を動かすものの、
やはり、15年ぶりのよさこいです。体が思うように、動いてくれません。

元来、「よさこいは、きちっと踊らなくても、楽しく踊れたら(*^_^*)」
という思考回路の持主ですから
マスターしないまま(できないまま)、気楽な気持ちで本番を迎える事にしました。

長野県の親子は、お子さんは前々日、お父さんは前日に高知に入り、
お子さんは、事前に振付けを収録したDVDにて、
しっかりマスターしていたのですが
お父さんは、私以上に、ひどい有様、
前日の最後の合同練習で、マスターするのだと、
鼻息荒く意気込んでいましたが、なぜかその日は、いきなり台風に見舞われ、
練習は中止となり、ぶっつけ本番を余儀なくされます。

迎えたよさこい本番当日、踊りをマスターしていない私達2人は、
前の人の振付を頼りに、ワンテンポ遅れた踊りで各演舞場を回っていきます。

よさこいの一つの特徴として、各演舞場に審査員がいて、
踊りの上手な踊り子や、 楽しんでいる踊り子、頑張っている踊り子に、
メダルをプレゼントするのです。

そのメダル、やっぱり、貰えれば、結構というか、かなり嬉しいもので、
踊り子のモチベーションが、思いっきり上がります。

そのメダル、まず最初の演舞場で、長女が貰う事ができました。
長女のニンマリした笑顔を見て、すねる長男!

次の演舞場では、長野のお子さんがメダルを貰い、またまた、すねる長男!
でっ!次の演舞場で、やっと長男の番!ニンマリ×10の長男の笑顔に、
子供全員がメダルを貰えた事に、ホッと胸をなでおろしました。

そんなこんなで、次々と各演舞場を回っていると
妻、そして長野のお父さんの首にもメダルが・・・・ 長野のお父さんは、大喜び!
遠路、異国の高知で、本当にいい思い出ができたと思います。

と、いうことは・・・残るは、私だけ、、、、

メダルを貰う事が、よさこいではないと頭では解っているものの
やはり、気分的に、貰いたいものです。

妙な焦りのまま最後の演舞場に望みを託します。
がっ!ここでも貰う事ができず、ニンマリ笑顔の5人に囲まれ、
顔は笑っているものの、イマイチ気分が乗り切れてないまま初日が終了です。

望みを2日目(最終日)に託すものの、私の首には、メダルはなかなか掛かりません。
迎えた最後の演舞場の本部会場。この会場のメダルは、通称「花メダル」と呼ばれ
プラスチック製の色鮮やかな大きな花とメダルが合体した特別製で、
本部会場でしか貰えない貴重なメダルです。審査も他の演舞場より厳しく、
よさこいを踊るなら、このメダルが憧れのメダルで、踊り子一番人気のメダルです。

ライトアップされた夜の本部会場。いよいよ私どもの順番がきて、音楽スタート!
踊り子の連が、本部会場に突入します。
でっ!音楽が1クール終わって、決めのポーズの時!!

私の目の前に、ちょうど、審査員の方がいて、
私は思わず、「ニコっ!!(*^_^*)」と笑顔を、、、、、

これが、効いたのかどうか、若い者に交じって、もうすぐ40歳の私の頑張りに、
きっときっときっと、 同情してくれたのでしょう、
私の首に、その花メダルがっっっ!まさに、驚きの一瞬でした。

驚きはそれだけでありませんでした。
隣で踊っていた長野のお父さんにも、花メダルが!!!!
娘にひっぱられ、私に強引に説得され、
最初はあまり乗り気ではなかったお父さんでしたが
もう、顔がくしゃくしゃになるくらい、大喜びです。

その後、本部会場を終えた時、まわりにいた一緒に踊ったチームの方々から
「細川さん、おめでとう」「細川さん、良かったね」などなど、
チームの仲間から笑顔で激励、応援のお声をたくさん頂きました。

初めはそれぞれに初対面だった踊り子同士も、フィナーレを迎える頃には、
皆が笑顔で応援しあったり、励ましあったり、すっかり仲良しです。
子供達は、将来の夢を熱く語りあったりしています。

「よさこい」は漢字で書くと「夜さ来い」です。
このお祭りは、五穀豊穣を願ったものでも
無病息災を願ったものでもなく、単なるただのお祭りです。

しかし、北海道をはじめ、全国に飛び火しているこの祭りの本当の魅力は
踊り子、見物客、スタッフ、運営者、審査員、・・・・
よさこいを取り巻くそれぞれの ”人と人とのつながり”だと思います。

「踊るあほうに見るあほう」
それぞれが、それぞれの立場で、心からの笑顔で楽しんでいるのです。
笑顔の輪が和となり、歓喜へと昇華しているのではないか?
そんな風に、個人的に感じました。

振り返って、毎日の事を考えた時、
私達は、「十黒梅」を通じて、全国のご愛飲者様の方々、
お一人様お一人様と、ありがたいご縁、つながりを頂いている事に、
心から感謝いたしております。
これからも、皆様のお役に立てますよう、笑顔で頑張って参ります。
今後とも、末永く、どうぞよろしくお願いします。

それでは、失礼します。

細川 泰伸

第26号 2009年8月発行
「どくだみ畑に腰を下ろし、雑草から教えてもらったこと。」

こんにちは、生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅(じゅっこいばい)の食援隊、細川泰伸です。
いつもいつも、十黒梅(じゅっこくばい)をご愛飲頂きまして、本当にありがとうございます。

早いもので、7月も後半に入り、空を見上げると夏の雲が広がるようになりました。
こちら高知の黒潮町のどくだみ畑は
お陰さまで、無事に、初夏のどくだみ草の収穫期が終わり
これから、秋の収穫期に向けて、畑の手入れが始まっています。

どくだみ草を栽培している畑は、
国道から、軽トラックがやっと通れる道を数分走った奥地にあり
街の賑やかな雑踏とは別世界で、風の声、鳥の声、虫の声しか聞こえません。

ご年配の農家の方は、「おう、クマゼミが鳴き始めたか!暑うぅなるぞぉ」と
聞こえてくる虫の声で、気候を感じているようで
自然の中で仕事をするという奥の深さを感じています。

さらに、その農家の方が言うには、今年は、今までと大きく違うというのです。
なんでも、春のホトトギスがまだ鳴いていて、
秋のヒグラシがもう鳴き始めたというのです。

そう言われてみると、自然の声を聞き分けるには、
まだまだ未熟な私でも、それらの声は聞き取れ、
自然環境が確実に変わって来ている事を心配しております。

どくだみ畑の畑の手入れというのは、一言で言うと
ズバリ「草取り」です。どくだみ以外の草を、丁寧に一つずつ、取っていきます。

畑に腰を落とすと、どくだみも結構しぶといと思うのですが
他にも、しぶとい草が所狭しとしっかり生えている事に驚きました。

昨年から農家さん達が、しっかり他の草を抜き
手入れをして頂いた畑ですから、今年は、どくだみが畑を独占し、
他の草は少ないものだと、正直、たかをくくってました。

草の生命力って、本当にすごいです。
どくだみの隙間を狙ったかのように、しっかり根を張り、生き延びています。
中には、数日前に、抜かれた草があるのですが
抜かれた根から、さらに根が伸び、土に根をおろしている草もあるのです。
映画「ターミネーター」のように、やられても!やられても!やられても!
立ち上がってくるその姿に、本当に驚きました。

草取りを始めて数時間、正直私は、音を上げそうになりました。
強い日差しに、顔から、頭から、体から、汗はダクダク
下着はもちろん、靴下まで、汗びしょびしょです。
おまけに、慣れない姿勢(しゃがみこみ)ですから、足腰が悲鳴を上げています。

汗を拭き、立ち上がって、腰を伸ばそうと横を見ると
農家さん達は、何事もないかのように、黙々と草を取っています。
そして、立ち上がった私に気づいた、78才の農家さんは
「細川さん、あんた、大事な体やけん、休んじょったや」と
やさしく、にこやかに、おっしゃってくれたのです。

本来ならば、ご年配の方に
「若いもんがやりますんで、休んでください」と私が言うべき所ですが
全く逆の状況で、自分が情けないと思うと同時に、
農家さん達に尊敬の気持ちでいっぱいになりました。

農家さんの黙々と淡々と草を取るその姿を見ると、決して甘える訳にはいきません。
持場に戻り、一つずつ、草を取り始めます。
しばらくすると、目の前に、巨大な雑草が現れました。
しっかりと根を下ろし、大威張りの存在です。
根本に鍬を入れ、引き抜こうとしますが、敵も手強くそう簡単にいきません、
その草の根の四方に鍬を入れ、再度チャレンジ!
やっとの思いで、抜けた土の中を見ると
どくだみの根が、所狭しとビシッと根を張っているのが見えました。

どくだみも他の草に負けじと頑張っているその姿が嬉しくなり
収穫期の畑一面のどくだみの凛々しい姿を想像すると
鍬を持つ手に力が入り、残りの畑はエンジン全開です。

数時間後、草取りが終わった畑を見渡すと
朝は、雑草の間で、窮屈そうだったどくだみが、生き生き伸び伸びとして見え
噴出す汗も気持ちよく感じられます。

横で、農家さんが
「今日は、きれいになっちょるけんど、
またしばらくしたら草が生えてくるけんね、ホンマに、草はえらいで」と

そうなんでしょうね、取っても、取っても、また生えてくる雑草
その生命力の凄さ、しぶとさ、タフさ、立ち上がる力、
自分を考えてみると、時々、気持ちが落ち込む事もあります。
雑草魂というか、雑草のような強さを持ち続けたいと
どくだみ畑に立って、雑草に感謝の気持ちいっぱいの一日でした。

それでは、失礼します。

細川 泰伸

第25号 2009年7月発行
「感謝、どくだみ搾り工場完成♪」

こんにちは、失礼します。
生搾りどくだみ青汁酒・十黒梅(じゅっこくばい)の食援隊 細川 泰伸 です。
いつもいつも十黒梅(じゅっこくばい)をご愛飲頂きまして本当に、ありがとうございます。

2009年6月30日(火)を〆切とさせて頂きました
「2周年記念、全員ささやかプレゼントアンケート祭り」に
たくさんの、嬉しいお声やお気づきのお声を頂戴しまして本当にありがとうございました。

お声を拝読させて頂く度、十黒梅(じゅっこくばい)が、
皆様のお役に立つ事ができ、社員一同、
目頭を熱くする思いでした。皆様とご縁を頂いた事に、本当に感謝申し上げます。

6月30日(火)に〆切をさせて頂き、お声を頂きました皆様には、
順次、ささやかなプレゼントを お送りしておりますので、
まだ、お届けになっていないお客様、どうぞ今しばらく、お待ちくださいませ。

さて2年前より、どくだみ草の栽培を、
高知県幡多郡黒潮町で始めた事をこの新聞の中で、 お知らせしておりましたが、
現在、どくだみ草の初めての収穫が、順調に始まっております。
農家さん達も、初めての収穫に目を輝かせております。

一昨年、昨年と、十黒梅の原料のどくだみ草の搾り汁が、私の努力不足で、
十分に確保することができず、一部のご愛飲のお客様には、
大変ご迷惑をお掛け致しましたが、 この収穫されたどくだみ草を見る度、
もうそのようなご迷惑をお掛けする事がなくなった事に
ほっとすると同時に、お役に立てる喜びを感じております。

そして、その収穫したての新鮮などくだみ草ですが、
新鮮なうちに搾る!という事が、 とても重要になってきます。

どくだみ草は、畑に生えている時は、非常に力強いその姿ですが
いったん刈り取ると、枯れ始める事はもとより、時間が経つにつれ、
この夏の暑さで熱を持ち始め劣化を始めます。

どくだみ草を搾る事ができる会社を探し、そこまで運んで、搾る事も考えましたが、
どくだみ草にとっても、 生産者様にとっても、そして、ご愛飲のお客様にとっても、
新鮮なうちに、搾る事が一番と考え、
どくだみ草を搾る工場を今回、同じ黒潮町で稼動する運びになりました。

どくだみ草を生の葉で搾る事は、全国的にも稀で、
搾る機械の選択には、随分と苦労をしました。
機械メーカー様に、「どくだみ草を搾る機械を探しているんですが・・・」と
相談をしても、「どくだみ草は搾った事がないし、専用の機械はないので・・・」
と、前例がないと、異口同音の返答が返ってきます。

ケールや白菜、キャベツなど一般的な野菜を搾るという機械なら
世の中には、多数あるのですが、どくだみ草となると、そういう訳にはいきいません。

昨年より、メーカーに、どくだみ草を何回も送り、実際に、どの機械なら搾れるかどうかを
何回もテストして頂きました。しかし、どくだみ草の採れる季節は、基本的に初夏だけです。
何回かお送りしたのですが、ピッタリとする機械の選択ができませんでした。

そんな中、さすが機械メーカー様です。今までの失敗のデータから、
より確実に丁寧に搾る事ができる機械をオーダーメイドで作って頂きました。

そして実際に、どくだみ草を、その機械に投入しながら試運転を重ね、
細かい機械の調整を繰り返し、繰り返し行い、
採れたてのどくだみ草を丁寧に搾ることができました。

搾れた瞬間を目にした時、工場内は歓喜の渦につつまれました。
そして、今では何ともいえない、さわやかなどくだみ草の香りに毎日包まれています。

妻が体調を崩した事をきっかけに、開発をしました十黒梅(じゅっこくばい)ですが
開発の当初は、まさか、自分で搾り工場を持つようになるとは、
夢にも思っていませんでした。

開発途中に、当時6歳の長女が学校の帰り道、普通なら触ることもない、
どくだみ草を小さな花束にして「プレゼント♪」と、持って帰ってきたこと
発売間近、4歳だった長男が初詣で、
「どくだみがうれますように」と手を合わせてくれたこと。

商品が出来上がり、大量に到着した際、もし売れなかったらどうしよう?と心配した私に
妻が「自分達が一生飲みたいと思って作った商品、一生分を先に買ったと思えばいい」と
心強く励ましたくれたこと。本当に、昨日の事のように思い出します。

6月20日工場の操業開始式典には、100名を超える多くの関係者様にお集まり頂き、
無事に工場の操業開始を迎える事ができました。
そして、地元の高知新聞一面のコラム欄、「小社会」では、次のようにご紹介頂きました。


高知県地方も梅雨空が続いている。
明かりを一段落としたような五月闇の中を歩いていると、
ふいに底光りを感じることがある。 ドクダミの群落。
花びらのように見える十文字の純白は 実は花ではないようだが、
清らかな姿はうっとうしい季節に清涼感を与えてくれる。

このドクダミ、語感から随分と損をしている。
特有の臭気もあって有害のように思われがちだが、
実際は正反対。名前の由来を広辞苑は「毒を矯(た)める・止める、の意。

江戸時代中ごろからの名称」と解説する。
先人は経験則からドクダミの葉や茎の効能をよく知っていた。
解熱、解毒など 「十種の薬の効能がある」とされることから
「十薬」という別名を付けている。
センブリ、ゲンノショウコとともに三大民間薬ともいわれる。

幡多郡黒潮町でドクダミの青汁を製造する工場が操業を始めた。
同町産のドクダミ生葉を搾った青汁に黒糖などを加えた青汁酒は、
既につくられており、 この商品は昨年度の県地場産業奨励賞を受けている。
一段のジャンプアップというわけだ。

原料は町内農家で組織する「町ドクダミ生産組合」が栽培する。
耕作放棄地などを活用しているから、
この試みは人の体ばかりでなく 農地の健康にとっても効能がある。
地元雇用の増加にも役立っている。

いきなり地域振興の「十薬」の役割を期待するのは尚早かもしれないが、
黒潮のような確かな流れになってほしい。

(2009年6月23日 高知新聞・小社会より)


本当に身に余る励ましのお言葉で、振り返って考えてみると、
私の力など全くなく、支えて頂いた生産者様、機械メーカー様、建設関係者様
地域の皆様、そして何より、ご愛飲頂いている大切なお客様、
また、いつもすぐ横で応援してくれる家族、本当に皆様のお陰でございます。

これからも、どくだみを通じて、皆様のお役にたてるよう、
一生懸命がんばって参りますので
今後とも、何卒、どうぞよろしくお願いします。

それでは、失礼します。

細川 泰伸